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Toy'sの映画感想ブログです。

今まで観た映画から最近見た映画までジャンルを問わずご紹介していこうと思います。

映画の感想は基本的にネタバレしないように書いています。
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B級映画を中心に映画の感想を書いているブログ、

「Toy's “B級” CINEMA PARADISE」
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Toy's CINEMA PARADISE
超大作からカルト映画まで、何でも観る雑食映画好きの映画感想ブログです。
   
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28日後...
わずかな未来は始まっている。


28日後...
原題: 28 DAYS LATER...




製作年:2002年 製作国:イギリス 114分
監督:ダニー・ボイル
出演:キリアン・マーフィ、ナオミ・ハリス、クリストファー・エクルストン、ミーガン・バーンズ
    ブレンダン・グリーソン、レオ・ビル、リッチ・ハーネット、スチュワート・マッカリー

【ストーリー】

動物愛護活動家たちが精神を冒し即効性の怒りを発するウィルスに感染した実験用チンパンジーを
解放してしまい、その活動家の一人がチンパンジーに噛まれて豹変、仲間に襲い掛かる・・・。
28日後、交通事故で昏睡状態だったバイク・メッセンジャーのジムはロンドン市内の病院の
集中治療室で意識を取り戻し、院内をさまようが人の気配がない。
人影を求めて街に出たジムは、そこで驚くべき光景を目にする・・・。

【感想】

先日『28週後...』を観たのでレビューを書こうと思ったら、
前作であるこの『28日後...』のレビューを書いていない事に気がつきましたので、
こちらのレビューを先に書こうと思います。

よくこの作品を“ゾンビ映画”と表現する人がいますが、
これは“ゾンビ映画”ではありません。

これは人間の精神を崩壊させ、即効性の怒りを爆発させる驚異のウィルスに犯された人間です。
ゾンビは人を食べちゃいますが、この作品のウィルス感染者は人を食べません。
暴力性に支配され、ターゲットが死ぬまで暴力を続けてしまう病気なのです。

血液や唾液などから直接感染し、感染者は約10秒足らずで精神が侵されてしまう。
まさしく、あっという間の出来事です。
あ、やられた!と思ったら、その次の瞬間感染している。
どうしよう・・・なんて考えている暇もない、そのすさまじい感染の速さは本当に恐ろしいです。

ビジュアル的には、目が充血し、血を吐きながら、どんなに怪我を負っても、
全速力で追いかけてきて、パワー全開で襲い掛かってくるので、
最近流行りの走るゾンビっぽい感じがありますけどね。

基本的には生きている人間が感染しますので、死んだ人間が生き返る“ゾンビ”とは違います。

っとゾンビとの違いを長々と語ってしまいましたが、
何故そこを強調するのかというと、この映画の趣旨がそこにあるからなんです。

この作品はホラー作品でありながらも、戦争や環境破壊、自然保護、動物愛護、
そして未知なるウィルスの驚異など、現在人類が直面している世界的な問題を、
テーマとしているからです。

しかしながら、往年のゾンビ映画へのオマージュ的なシーンが多数存在します。
ロメロ作品を知る人なら見覚えのあるシーンに気が付くと思います(^^

また、基本設定は違ってもゾンビ映画と同じく、
人間以外の者が世界を支配してゆく世紀末的展開、その人間以外の者との生死を賭けた戦い、
生き残った人間たちの生死を賭けたサバイバル、極限状態に追い込まれた人間の本性、心の葛藤、
そして人間同士の対立、などロメロ作品に通じる部分が数多く存在します。

そのロメロ監督作品に共通する強烈な社会風刺と、深い人間ドラマ。

それが、この作品の中にも感じられました。

この映画では、凶暴化するウィルスに感染した人々は、
あくまでも痛烈な社会風刺と、極限状態に陥った人々を描く事によって見える、
人間の本質、人間性を問う物語の、ひとつのアイテムでしかないのです。

これは物語全体を見ても分かります。
前半はよくあるゾンビ映画などと同じサバイバル・ホラーの展開ですが、
後半からはウィルス感染者との戦いではなく、人間同士の戦いが描かれています。

この後半の展開は凄い。
極限状態に追い込まれた人間は、内に眠る人間の本性を呼び覚まし、欲望に支配される。
そして内なる暴力性に目覚め、動物的本能に支配される。

ウィルス感染者はそのウィルスによって暴力性に支配されてしまいますが、
極限状態に陥った人間たちは、自らの理性を崩壊させ、暴力性に支配されます。

一見違うように見えますが、実はまったく同じなのではないでしょうか。

ウィルスに感染していなくても、自らの暴力性を解き放ってしまう。
ウィルス感染者の驚異という同じ状況に立たされた人々が、
ウィルス感染者ではなく同じ人間同士でいがみ合い、対立する。
そして、それは壮絶な戦いの幕開けとなる・・・

本当に恐ろしいのはウィルス感染者ではなく、人間なのだ。

この作品は、そう伝えたかったのだと思います。

特に主人公ジムは登場した時と最後の戦いの時では、まるで別人のようです。
人間の奥底に眠る未知なる自分・・・ジムの姿に人間の本性が見えた気がします。

この作品のもう一つの魅力は、やはり斬新でスタイリッシュな映像の数々ですね。
カット割りや手振れなどを用いた映像は、臨場感とスピード感を感じました。

最初の誰一人いない廃墟と化したロンドンの街並みの映像も凄かったですね。
最近では「アイ・アム・レジェンド」での誰もいないニューヨークの街並みが
ありましたが、こちらの方が先だったので、とても衝撃的でした。

映像と言えば、一番印象に残ったのが最後の方の雨の中の戦いのシーンですね。
何て言えば良いでしょうか、とても幻想的であり、スタイリッシュであり、
狂気に満ちている、とても恐ろしくて美しいシーンでした。

主人公ジムを演じたキリアン・マーフィの独特の雰囲気がまた、
そのシーンをさらに引き立てていましたね。
彼の不思議な魅力が、この作品にとても合っていたと思います。
また最初のシーンと最後の戦いのシーンでは、まったく別人のようになるジムを、
演じ分けた演技力は素晴らしいですね。
終盤のジムの演技は、ある意味、感染者たちよりも恐ろしかったです。

スタイリッシュな映像、斬新な発想、人間を描いたドラマ性、
いかにもダニー・ボイル監督らしいですね。
最初はダニー・ボイル監督がホラー?と少々不安がありましたが、
フタを開けてみればダニー・ボイル節が炸裂してましたね。
得体しれない恐怖と人間という生き物の恐怖を上手く描いていたと思います。

ウィルスに冒され、怒りと凶暴性に支配された感染者たちから逃れ、
決死の脱出を試みるサバイバル・アクション・ホラーとしても、とても見応えがあり、
またロメロ監督の「Of The Dead」シリーズのような強烈な社会風刺と、
極限状態に追い込まれた人々の心理状態、そして人間の狂気を描いた、
人間ドラマとしても、とても見応えがありました。

自分の家族や恋人、友人が目の前で感染したら、躊躇せずに殺さなくてはいけない。
ためらっていれば自分が殺される・・・
究極の選択を迫られる人々の心の葛藤、人間としてのモラル、倫理、
そして誰もが持っているであろう、人間の内なる狂気。

ただのホラー映画の枠には留まらない、深い人間ドラマを持つ作品です。

観る人によっては賛否両論な作品かもしれませんが、
自分の中では、最近のホラー映画の中で上位ランクに入る作品ですね。


と言う事で、次のレビューは続編の「28週後...」です。


「28週後...」の感想はこちら


評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


<DVD情報>





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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

呪怨 パンデミック
ついに始まる、恐怖の爆発感染。


呪怨 パンデミック
原題: THE GRUDGE 2



製作年:2006年 製作国:アメリカ 102分
監督:清水崇
出演:アンバー・タンブリン、アリエル・ケベル、ジェニファー・ビールス、エディソン・チャン
    宇野実彩子、サラ・ローマー、サラ・ミシェル・ゲラー、藤貴子、田中碧海、尾関優哉

【ストーリー】

東京に暮らす学生アリソンは友人のヴァネッサとミユキに連れられ、
呪われた幽霊屋敷といわれる有名な一軒家にやってくる。
ヴァネッサとミユキはふざけてアリソンを二階の押入れに入れると扉を閉めて彼女を閉じ込めた。
しかし手を放しても扉が開かなくなってしまう・・・。
一方カリフォルニアに住むオーブリーは姉のカレンが入院したと聞き日本にやってくる。
しかし病院でカレンはオーブリーの前で自殺を図ってしまう。
シカゴのアパートに住む小学生のジェイクは隣の部屋から聞こえる壁を叩くような不審な音を気にしていた。
それからアパートの住民が異常な行動をとるようになる。
日本のある一軒家からはじまった怨念はやがて世界へと爆発感染していく。


【感想】

ジャパニーズ・ホラー「呪怨」を清水崇監督自らハリウッドでリメイクし、
全米で大ヒットを記録した「THE JUON/呪怨」の第2弾です。

OVAの作品から数えると6作目にもなるんですね~。
自分は映画版「呪怨」「呪怨2」「THE JUON/呪怨」とこの作品の4作品しか観ていませんが、
新しく作るたびに怖さが薄れているように思えるのは自分だけでしょうか(^^;

まぁ、どの作品もパターンが同じっていうこともあって、
怖さ慣れみたいなのはあるんだと思いますが、
アメリカで撮り直した作品は特に日本人が感じる怖さが少なくなっているように思います。

今回は前作の「THE JUON/呪怨」の後日談で、
前作と同じく日本にある“呪われた家”がメインの舞台、
そして、そこにシカゴに住むある家族の物語が平行して描かれる展開となっています。

このシリーズの定番ですが、冒頭からアメリカからの女子留学生3人が、
よせばいいのに(笑)“呪われた家”に入り込んじゃいます。

この“呪われた家”に入り込んだ人は、必ず伽椰子&俊雄にとり憑かれてしまいます。
誰もいない場所から音が鳴ったり、誰かの影が動いた気配がしたり、
とても日本風な恐怖はしっかりと押さえています。

そしてお待ちかね、伽椰子&俊雄の登場です。
暗闇からいきなり出てきたり、暗闇からゆっくりとねっとりと出てきたり、
それはそれは、もう怖いったらありゃしません(^^;

からがら逃げ出しますが、彼女たちはもう呪われちゃってます。
一度“呪われた家”に入り込むと、もう伽椰子&俊雄からは逃げる事はできないのです・・・

ってな感じで、定番なパターンを押さえた展開から始まります。

そして前作で生き残ったアメリカからの留学生カレンが入院し、
その妹であるオーブリーが日本へとやってきます。

カレンの言動に不審を感じたオーブリーは、病院で出会ったジャーナリストのイーソンと共に、
またまた、よせばいいのに(笑)“呪われた家”に向かってしまいます。

そして何だかんだ定番な展開が繰り広げられます(笑)
ここは『呪怨』シリーズを観た方ならお分かりになると思いますが、
ひとり、またひとりと伽椰子&俊雄の餌食となってゆく展開が続きます。

そして伽椰子&俊雄の怨念は次第に拡がってゆき、ついには世界へと飛び出してゆきます。


う~ん・・・・どうなの?(笑)


日本で製作された劇場版『呪怨』の1作目を観た時は、正直怖かったです。
(スミマセン、かなりのビビリなので(^^;)

2作目も結構怖かったかなぁ、あまり内容を覚えていないんですけど(^^;

そして海外版の「THE JUON/呪怨」で、
日本版1作目の主人公をアメリカ人女性に変えただけのセルフリメイクなんだぁ、
あんまり怖くないなぁと思いましたが・・・

やっぱり、今作が一番恐怖度が低い・・・っていうか全然怖くなかった(^^;

なんて言ったらいいんでしょうか・・・

伽椰子&俊雄の出番が少なかったですし、
物語も単調で、次に起こることが先読みできちゃいますし、
伽椰子&俊雄の出現シーンの怖さがまったくなかったですし、
前作でも思いましたが「なぜ外人?」って感じですし、

怖いと感じる要素がとても少なかったんですよねぇ。

シリーズを通して思っていることなんですが、
伽椰子の「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
という呻き声を聞くとトラウマ級に怖いんですが、
俊雄の「にやぁ~」を聞くと、何故か笑ってしまいます(^^;
「にやぁ~」はきっと一緒に殺された愛猫だと思いますが、
「にやぁ~」は怖くないですよね(笑)

日本の“呪われた家”で起こる惨劇と、シカゴの家族に起こる惨劇が、
ラストで繋がる展開はなかなか良かったと思います。

あと、伽椰子の過去が判明し、
なぜあそこまで強大な悪霊と化してしまったのかが分かる部分も納得でした。

でも、ちょっと詰め込みすぎだったかなと思います。

定番な要素は押さえつつ、上記どちらかをメインに描けば、
もっとシンプルで怖い作品になったんじゃないかなと思いますね~。

なんか、このシリーズがどんどん怖くなくなっていくので、
非常に勿体無い気がします。

本編よりも予告を観た時の方が数倍怖かったです(^^;

続編がいくらでも作れる作品なので、今後も続いていきそうな気がしますが、
これからは、“呪われた家”を飛び出し、日本を飛び出し、
伽椰子&俊雄は世界でパンデミックするのでしょうか?

とても不安です(笑)

あ、レビューでこれでもかってくらい“怖くない”と書きましたが(笑)、
幽霊、心霊系がダメな方は、この作品も絶対無理だと思います。

あくまでも、前5作品を観ることが出来る人限定のお話ですので、
怖くないなら観てみようっかなぁ~という気持ちで観てしまうと後悔することになるかもしれません。

夜中にトイレに行けなくなってもToy'sは責任を取れませんので、ご注意下さいね(^^;


評価★★★★☆☆☆☆☆☆(10点満点中4点 …1点)


<DVD情報>

呪怨 パンデミック ディレクターズカット・スペシャル・エディション


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