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Toy'sの映画感想ブログです。

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パフューム ある人殺しの物語
それは、昨日まで人だったもの。


パフューム ある人殺しの物語
原題: PERFUME: THE STORY OF A MURDERER

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製作年:2006年 製作国:ドイツ/フランス/スペイン 147分
監督:トム・ティクヴァ
原作:Perfume(パトリック・ジュースキント著)
出演:ベン・ウィショー、ダスティン・ホフマン、アラン・リックマン、レイチェル・ハード=ウッド
    アンドレス・エレーラ、サイモン・チャンドラー、デヴィッド・コールダー

【ストーリー】

美しい女性の香りを手に入れるため、恐怖の連続殺人鬼と化してゆく男の物語を、
芸術的な映像で描くベストセラー小説の映画化。

【感想】

いや~、とても衝撃的な映画でした。
この映画を観る前の印象というか想像したものとはまったく違っていたので、
自分の予想を遥かに超越したとんでもない物語を見てしまった気がします。

どんなものでもそうですが、究極の物を追い求めるって事は、
通常の精神や感覚では無理なんですね。

それが異常な行動で追い求めるのか、
正当な行動で追い求めるのかはその人の人間性によりますが、
この映画の求めるものは、まさに異常な行動でなければ成し遂げられないものですよね。

驚異的な嗅覚を持つ主人公グルヌイユの才能は本当に凄い。
普通の臭いだけではなく、石や水、木やガラスなど、
通常の人間では感じ取れない物の臭いまで全てを嗅ぎ分けることができる。

その才能が良い方向に進む事ができれば、本当に凄い人物になり得たのだろうと思います。
ただ、彼の産まれた境遇、育った環境が悪かったのかもしれません。

素晴らしい香りに囲まれた環境であったなら、
廻りに女性がいる環境で育てられたのであれば、
彼の驚異的な能力は良い方向に向かったかもしれませんね。

今まで出会った事のない究極の香りである女性の香り
その香りに取り憑かれてしまった男グルヌイユは、
まるで殺人が悪い事ではなく、バラの花を採取するのと同じような感覚で、
女性たちを次々と襲ってゆきます。

その悪い事をしているという自覚というか、感覚がないところが怖いですね。
花の香りを保存するかのように、人間の女性の香りを保存する。
それが女性たちの命が失われようとも、彼はまったく気にも止めない。
彼の中で香りとは生き物に宿る生命よりも大切であり、崇高なものだったのですね。

連続殺人鬼を主人公にした映画は沢山ありますが、
この映画のグルヌイユのような人を殺す事に意味がなく、
自分の目的だけを遂行しようとする人間は本当に恐ろしいと思います。
人を人と観ていないってことですからね。

その彼の行動を芸術的な映像でサスペンスタッチで描いています。
驚異的な嗅覚を持った彼の究極の香り作り。
女性の香りに究極を感じた彼は次々と殺人を重ねます。
ただ一つの目的に向かって。

はたして究極の香りは完成するのか?

はたして彼の殺人は止められるのか?

オープニングから彼の最期を予想できるじゃんって思ってましたが、
ラストで思いっきりやられました。

ラストは本当に想像を絶する展開でしたね。
まさに驚愕と言うか、なんじゃこりゃ!って感じでした(^^;
スゴイというか、美しいというか、おぞましいというか・・・
究極の香りとは人間をも超越する何かを持っているのでしょうか?

その究極の香りとはどんな香りなのか・・・怖いけど知りたいですね。
あ、でもその香りを嗅ぐとあんな風になってしまうんですよね(^^;
やっぱ知らない方が良いですね(笑)

主人公グルヌイユを演じたベン・ウィショーについては全然知りませんでした。
驚異的な嗅覚を持つという難しい役どころを上手く演じていたと思います。
あの香りに取り憑かれた異様な表情は本当にスゴイと思います。

あとダスティン・ホフマンアラン・リックマンなど演技派が脇を固めてましたね。
この二人が出演したことによって物語に深みが出ていたと思います。

監督は「ラン・ローラ・ラン」を撮ったトム・ティクヴァ
「ラン・ローラ・ラン」は実は観た事がないのでなんとも言えないのですが、
物語の構成や芸術的な映像、驚愕を通りこしたインパクト大のラストなど、
今までにないものを撮れそうな、これからが楽しみな監督ですね。

究極の香りに取り憑かれた、ある人殺しの物語。
もし彼が現代に生きていたら彼の凶行はあり得なかったと思います。
18世紀という昔であるからこそ成し得る事ができた物語ですね。

しかも香水調合師というとやはり現代ではなく18世紀、そしてパリが良く似合う。
そんな時代設定がこの物語をより芸術的な作品に出来たのではないかと思います。

この映画を観ると実際に目の前にある訳ではないのに、
あらゆる物の香りを感じる事ができます。
映像で表現する映画でありながら“香り”を感じ取れるのは本当にスゴイことです。
それだけこの作品にはとんでもないパワーがあるのだと思います。

ただ究極の香りだけは想像を絶していて分かりません。
あらゆる物を超越しているのだけは確かですけどね。

その究極の香りに取り憑かれた主人公グルヌイユは、
異色の連続殺人鬼として映画史に名を残す存在になったのは間違いないですね。

そんな狂気に包まれたグルヌイユに必要だったのはきっと“”だったのだと思います。
彼に“”を注いでくれる人がいたならば・・・
彼は究極の香りを手にしても、その基本的な“”が無かった事を、
そして“”を手に入れられなかった事を改めて感じたのかもしれません。

人を愛し、愛される事はとても大切な事なのだと改めて感じました。

物語も設定も斬新ですが、ラストでパイルドライバー(古っ)を喰らったような
感覚になる強烈なインパクトのある映画です。
普通のサスペンスに飽きた方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。


評価★★★★★★☆☆☆☆(10点満点中6点 …1点)


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント

夜中に一人で見に行ったのですが、この映画には圧倒されましたね。
なぜか香水を作りたくなってしまいそうな感覚に陥ってしまいます。
ホフマンの妄想だとか、ちょっと笑ってしまうところもあるんですけど
原作では、一風違った性格のグルヌイユが観られますよ。
【2007/12/10 12:58】 URL | かからないエンジン #BPVKXLjE [ 編集]

かからないエンジンさんへ
ものすごいインパクトのある映画ですよね。
今までなかったタイプの映画だと思います。
>なぜか香水を作りたくなってしまいそうな感覚に陥ってしまいます。
自分もこの映画を観てめっちゃ香水を作りたくなりました。
あ、究極の香りではないですよ(笑)
原作は読んだことがないのですがちょっと違った設定なんですか?
時間がとれたら原作も読んでみようと思います(^^
【2007/12/10 21:18】 URL | Toy's #- [ 編集]


アハハ(。→∀←。)
わかります!
たしかに「なんじゃこりゃ!」
な作品ですよね!!
いろんな意味で歴史に残る殺人鬼の話ですね
グルヌイユ役の俳優さんの演技力はすごかったです。
平井堅にちょっと似てるなーって思いました。
【2007/12/16 00:36】 URL | プー子 #- [ 編集]

プー子さんへ
やっとプー子さんのブログでの感想「わからない」の意味が分かりました(笑)
物語自体も斬新でしたが、ラストは今までにない観てはいけないものを
観てしまったような、とんでもない展開でしたよね(^^;
グルヌイユ=平井堅 (●´艸`)フ゛ハッ  似てますね(笑)
【2007/12/16 08:30】 URL | Toy's #- [ 編集]


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パフューム ある人殺しの物語

★☆☆☆☆ 監督   トム・ティクヴァ 出演   ベン・ウィショー   レイチェル・ハード=ウッド   アラン・リックマン 18世紀、パリ。 数十キロ先をも嗅ぎ分けられる... ★はちみつだいすき★【2007/12/16 00:35】

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