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Toy'sの映画感想ブログです。

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麦の穂をゆらす風
愛するものを奪われる悲劇を、なぜ人は繰り返すのだろう。


麦の穂をゆらす風
原題:THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY

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製作年:2006年 製作国:イギリス/アイルランド/ドイツ/イタリア/スペイン 126分
監督:ケン・ローチ
出演:キリアン・マーフィ、ポードリック・ディレーニー、リーアム・カニンガム、
    オーラ・フィッツジェラルド、メアリー・オリオダン、メアリー・マーフィ

第59回カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞

【ストーリー】

20世紀初頭のアイルランド独立戦争とその後の内戦に身を投じた兄弟を軸に、
戦争という歴史と運命に翻弄された人々の悲劇を描く人間ドラマ。

【感想】

アイルランド独立のために命を懸け、そして死んでいった名も無き人々の物語です。

実はアイルランド独立戦争についての知識はほとんどないままこの映画を鑑賞しました。

そして、人は何のために産まれ、何のために生き、何のために死んでゆくのか、
深く考えさせられると同時に、心に突き刺さるほどの苦しさと空しさを感じました。


医師になる夢を捨て、兄テディと共にアイルランド義勇軍として、
イギリス軍との戦いに身を投じる弟デミアンを軸に物語は進んで行きます。

医師として人命を助けるはずが、デミアンの手には人の命を奪う銃が握られている。
なんて理不尽で、なんて不条理な世の中なのであろうか・・・

兵士でもない、普通の人々が銃を手に戦いに身を投じ命を失ってゆきます。
イギリスの至宝ケン・ローチ監督はその空しい戦いを静かに、そして冷静に描いています。

しかし、その冷静な眼差しの中には戦争に対する怒りや悲しみなどの
多くの感情が凝縮されているような気がしました。


理不尽な暴力、理不尽な死、戦争は愚かな行為により多くの死をもたらします。
戦争を肯定することはしません。
ただ、この映画を観て理不尽な暴力や死を目の当たりにした時、
主人公たちが抱いた抵抗意識を感じざるを得ませんでした。

もし自分がその立場に立った時、親兄弟、幼馴染、隣人たちが理不尽な暴力を受けたとしたら、
ただ我慢したり、逃げ出したりすることは、やはり出来ないと思います。

そしてそれが、目には目を、歯には歯を、暴力には暴力を、銃には銃をという感情を
抱かせてしまい、愚かな戦争という殺し合いに発展してしまうのだと思うのです。

しかし、それが正しい事ではありません。
決して暴力に対して暴力で対抗することは許されない事だと思います。

やがて他国との争いが不平等な条約により賛成派と反対派の内戦へと変わって行きます。
同じ目的を持って戦っていた仲間同士が、考え方の違いにより銃を向け合う。
そして、それは兄弟の絆まで引き裂いてしまう・・・

共に戦った仲間や幼馴染、そして兄弟までも引き裂いて戦う必要があるのだろうか?
同じアイルランド独立を夢見た者同士が戦い合う必要があるのだろうか?
思想や夢、希望の持ち方の違いで体の中に流れる同じ血を流し合う必要があるのだろうか?

人間は何て愚かな生き物なのだろうか・・・その思いが痛いほど胸に突き刺さりました。

死ぬ必要なんてない。

ましてや愚かな戦争や理想のために死ぬ必要なんて絶対にない。

同じ仲間を殺し、殺される必要なんて絶対にあってはいけない。

平和とは? 自由とは? 生きるとは?

人間の根底にある問題を、静かに、そして冷静に突きつけられた・・・そんな気がします。

主人公デミアンを演じたキリアン・マーフィ
彼が出演してきた映画の中で最高の演技だったと思います。
ケン・ローチ監督が「パルムドールを受賞したのは、彼の演技があってこそ」と言ったのは、
過言ではないと思いました。
心優しく、争い嫌いな青年が自由と理想を求めて戦いに身を投じて行く姿を、
内に秘めた力強さを持った静かな演技で見事に演じていています。
その役になりきった自然な演技を見て、本当に素晴らしい俳優だと思いました。

そして監督のケン・ローチ
独立戦争から内戦に至る1920年代のアイルランドで戦いに身を投じるしかなかった
人々の悲しみと悲劇を壮大なスケールで描き、
その人々の戦いを常に冷静な目線で映し出した物語は本当に凄いと思いました。
怒りや悲しみを前面に押し出すことなく、そして英雄が活躍する物語でもない、
その戦いの中に存在した人々をしっかりと丁寧に描いています。
非常に完成度の高い作品だと思います。
この様な映画を撮れる監督は現在ではケン・ローチ以外考えられないですね。
監督の手腕は本当に素晴らしいと思いました。

この作品がカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したのは本当に素晴らしいと思います。
ヨーロッパ各国の悲劇的な歴史に対する心が表れた証じゃないかと感じます。
そして多くの人々の関心がこの映画に向けられるのは非常に良いことだと思います。

美しい自然の風景の中で繰り広げられる戦争、内戦という愚かな行為。
人は何故争い続けなければならないのでしょうか?

この映画を通して考えさせられる事が数多くありました。
戦争の愚かさ、理想と現実、人間の生と死、生きる事の意義。

アイルランドの独立戦争と内戦の悲劇を描いた作品ですが、
これは全ての国に当てはまると思います。
戦争に違いはないのですから。

“過去”を知る事により、繰り返してはならない事を“現在(いま)”考え、行動し、
そして素晴らしき“未来”へと繋げてゆく・・・


この映画を観てそれが必要だと感じました。

決して何度も観たくなるような作品ではありません。
面白い映画、良かった映画と簡単に言える映画でもありません。

でも、人生の中で一度はこの映画を観てほしいと思います。

映画のタイトルになっている『麦の穂をゆらす風』とは、
イギリス支配への抵抗を歌った曲だそうです。
劇中にも流れるこの音楽はアイルランドのために戦った人々の悲劇を、
今も多くの人々に伝えているのでしょう。


評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント
素晴らしい!!
ケン・ローチ監督の作品を観たあと、
必ずといっていいほど痛みを伴った感動(こう表現するのが精一杯です・・汗)が残ります

この作品は、これまでの優しさがにじみ出るようなものとは少し違っていて
もっと心の奥底から響いてくるようなものがありました
平和であるということの意味を忘れかけた今の時代に
多くの人に見て欲しい作品ですね♪
【2007/10/26 20:27】 URL | D #k0GcsowQ [ 編集]

こんばんは
Toy'sさんのレビューを読んでいたら、
この作品を観たときの痛い想いが甦ってきました。

>決して暴力に対して暴力で対抗することは許されない事だと思います。
本当にその通りだと思います。
暴力に訴えることのないよう、今を平和に生きる私たちは、
もっと国や政治、社会に関心を持たなければならないとも思いました。

でも、どうすれば彼らは幸せになれたのでしょうね。
どうすることもできない辛さが、
胸に突き刺さる想いなのかも知れませんね。

戦争によって得るものは何もないということが
痛いほど伝わってきた作品でした。
【2007/10/27 01:27】 URL | ひで #wz298PTQ [ 編集]

Dさんへ
>痛みを伴った感動
まさにその通りだったと思います。
劇的に描くのではなく、常に冷静な目線で描いているので、
そこにいた人々の痛みが直接伝わってくるのだと思います。
平和な世の中で平和に暮らしている今の時代だからこそ、
多くの人にこの映画を観てほしいと思いますね。
【2007/10/27 16:35】 URL | Toy's #- [ 編集]

ひでさんへ
この映画は本当に完成度の高い映画だったと思います。
戦争や争いの愚かさや空しさを痛感しました。
暴力に対する暴力・・・暴力の連鎖。
理想のために戦い、理想のために仲間と銃を向け合う。
理想と強い意志を持つ兄と医者を夢見た心優しい弟。
戦争がなければ、兄弟は悲しい末路をたどる事はなかったんでしょうね。
本当にどうすれば彼らは幸せになれたのでしょうか?
理想が、そして戦争が彼らを変えてしまったのでしょうか?
本当に戦争によって得るものは何もないんだと思いました。
後に残るのは多くの人々の悲しみと空しさだけなのだと・・・
未来は何が起こるか分かりません。
多くの人達にこの映画を観てほしいと思います。
そして悲劇を繰り返さないためにも、過去の悲劇を知ってほしいと思います。
この映画のような悲劇を誰も望んではいないハズですから。
【2007/10/27 16:55】 URL | Toy's #- [ 編集]


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麦の穂をゆらす風

監督:ケン・ローチ キャスト:キリアン・マーフィ、ポードリック・ディレーニー、リーアム・カニンガム、オーラ・フィッツジェラルド 製作:2006年、イギリス/アイルランド/ドイツ/イタリア/スペイン 1920年、アイルランド。イギリスの容赦ない圧政の下、貧富の差 ひでの徒然『映画』日記【2007/10/27 01:28】

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