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Toy'sの映画感想ブログです。

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トレーニング デイ
ロス市警伝説の刑事は、[怪物]だった!


トレーニング デイ
原題: TRAINING DAY



製作年:2001年 製作国:アメリカ 122分
監督:アントワーン・フークア
出演:デンゼル・ワシントン、イーサン・ホーク、スコット・グレン、エヴァ・メンデス
    シャーロット・アヤナ、トム・ベレンジャー、スヌープ・ドック、クリフ・カーティス

第74回アカデミー賞:主演男優賞 受賞
第27回LA批評家協会賞:男優賞 受賞


【ストーリー】

ロサンゼルス市警の麻薬取締課に配属となった正義感に燃える新人刑事ジェイクは、
数々の大事件を解決した伝説的カリスマ刑事アロンソとコンビを組む事になる。
しかしジェイクが目にしたのは犯罪摘発のためにいともたやすく自ら法を犯すアロンソの姿だった。

【感想】

麻薬取締課に配属となった新人刑事が伝説的カリスマ刑事に麻薬捜査のトレーニングを受ける
一日を描いた骨太なハードボイルド・バイオレンス作品です。

刑事物で見応えがある映画は?と聞かれたら、まずこの作品を上げますね。
ど派手なアクションで娯楽を追及した刑事物のバティ・ムービーではなく、
“正義”と“悪”、“理想”と“現実”を描いたとても深い映画だと思います。

そして突筆すべきは脚本ですね。
これだけ深い物語をたった1日の出来事として描き、
アロンソは本当に“悪”なのか?
新人刑事への洗礼としてのトレーニングなのか?
次第に“憧れ”から“疑問”へと変わってゆくジェイクの心理と同じように、
観ている自分も半信半疑のままクライマックスまで惹き付けられました。

そしてこの作品の最大の魅力アロンソを演じたデンゼル・ワシントンの名演技ですね。
デンゼル・ワシントンと言えば“正義の味方”的なイメージがありますが、
本作では強烈な個性を持つ悪役を見事に演じています。
横暴で自己中心的だけれども、どこか憎めない、渋くて格好良い魅力を放っていました。
本作で彼はアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。

アロンソは捜査のためには非情な手段を使い、法をも犯します。
しかしその手段や法を犯してまで捜査する行動は正義のためだと、
説得力のある説明で、どこか腑に落ちないところがあったとしても納得させられてしまう。

アロンソは本当に腐敗と汚職にまみれた悪い奴なのか、
犯罪を食い止めるために行き過ぎた行動に出てしまうだけの本当は良い奴なのか?
新人刑事ジェイクへのトレーニングなだけなのか?
彼の本当の姿がまったく読めません。

そんな彼に1日トレーニングを受ける新人刑事ジェイクを演じるのはイーサン・ホーク
アロンソとは対象的で、家族想いで正義感に燃えるジェイク役はハマり役でした。
アカデミー賞助演男優賞にノミネートされましたが、惜しくも受賞には至りませんでした。
しかし受賞に値する素晴らしい名演技だったと思います。

特に憧れの存在であったアロンソと行動を共にして行く中で、
次第にアロンソの行動や言動に疑問を抱き始めるジェイクの心理的な部分を
上手く表現していたと思います。

アロンソとジェイク、対照的な二人の描き方がとても上手く、
彼らの行く末は一体どうなってしまうのか?
ハラハラドキドキしながら彼らの行動に目が釘付けになりました。

派手なアクションシーンや激しい銃撃戦がある訳でもない、
どちらかというと地味な作品ではありますが、
この作品の描きたい本質はそこにはないのだと思います。

不正な捜査や法を犯す行動、汚職などの背景には、
現代のアメリカの格差社会や警察内部の腐敗など、社会的問題が根底にあると思います。


各個人の意識や倫理の問題もありますが、
もっと大きな闇の部分、とても大きな問題がそこにあるのではないでしょうか?

その大きな闇の中で“正義”と“”、“理想”と“現実”に直面し、
自分の持てる信念を貫き通すことができるのか・・・
人として生きてゆく中で、ハッキリと鮮明に見えない部分での心の葛藤や戦いが
この物語の裏にあるのではないかと思います。


二人の刑事の物語を、ただ勧善懲悪として描くのではなく、
人間という複雑な生き物の心理的な部分や社会的な問題を下敷きに、
正義”とは何か? “”とは何か?
を問いかける深い問題提議を持つ作品であると感じました。

アロンソとジェイク、二人の心理的な駆け引きを巧みに描く心理サスペンス、
正義”と“”、そしてそれだけには納まらない人としての生き方を問う人間ドラマなど、
とても見応えがあり、そして考えさせられる骨太な作品でした。

しっかりと練られた巧みな脚本、
骨太なハードボイルド作品としてオススメな映画です。
デンゼル・ワシントンのめちゃくちゃ渋い悪役の魅力を是非堪能してみて下さい。



評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント
はじめまして
悪いやつはとことん悪くないと面白くないです。とことん悪いやつに徹したデンゼル・ワシントンの名演技だったと思います。終り方もゾンビに囲まれてしまった~みたいな感じで終ってからもあとをひく映画でした。

応援Clickして失礼します。
【2008/02/07 23:07】 URL | Whitedog #- [ 編集]


>Whitedogさんへ
コメントありがとうございます(^^

今作のデンゼル・ワシントンは徹底的に“悪”でしたね。
悪役はやっぱり観ている観客にも絶対に許せない奴って思われないと
駄目なんじゃないかと思います。
終わり方もすごかったですよねぇ。とても衝撃的な映画でした。

応援Clickありがとうございます♪
Whitedogさんのブログにも遊びに寄らせて頂きますね(^^
【2008/02/08 12:24】 URL | Toy's #- [ 編集]


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