プロフィール

Toy's

Author:Toy's
Toy'sの映画感想ブログです。

今まで観た映画から最近見た映画までジャンルを問わずご紹介していこうと思います。

映画の感想は基本的にネタバレしないように書いています。
評価の詳しい内容は、

「評価の基準」をご覧下さい。

詳しいプロフィール

B級映画を中心に映画の感想を書いているブログ、

「Toy's “B級” CINEMA PARADISE」
も宜しくお願いします。

TB・コメントは承認後となります。

五十音順検索

Toy's映画レビュー 五十音順検索

【ア~ナ行】

【ハ~A行】

ブログ全記事表示

全ての記事を表示する

スポンサード リンク

ブログ内検索

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

eiga.com TOPICS

訪問者さま

月別アーカイブ

最近の記事

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する

My Album

最近のコメント

最近のトラックバック

RSSフィード

スポンサード リンク

DVD・CD関連


タワーレコード
楽天市場
プロジェクトX ベスト10BOX
HMV

オンラインDVD・映画NET配信

TSUTAYA DISCAS


【TSUTAYA online】最新DVD&レンタル情報をチェック!

NTTレゾナントが運営する、Bフレッツユーザ向けハリウッド映画専門の映画配信サービス
「シネマ・コンプレックスonフレッツ」 ご自宅のインターネット回線がBフレッツなら、すぐにハリウッド映画がご覧いただけます
さぁ、今すぐアクセス

当ブログのオススメ

A8.net
リンクシェア・ジャパン
イーバンク銀行
ジャパンネット銀行
PGS音楽市場
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンTM オフィシャルWEBサイト
PIA CARD
ユナイテッド・シネマ入間

オススメ情報

アフィリエイターのアクセスアップ必須アイテム
JTB 海外ホテル予約
JTB 海外航空券予約
中古車買取実績No.1ガリバー
宅配DVDレンタルを徹底比較
ShopJapan
Yahoo!オークション

フリーエリア

Toy's CINEMA PARADISE
超大作からカルト映画まで、何でも観る雑食映画好きの映画感想ブログです。
   
カスタム検索
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

過去のない男
人生は前にしか進まない


過去のない男
原題: MIES VAILLA MENNEISYYTTA/L' HOMME SANS PASSE/THE MAN WITHOUT A PAST



製昨年:2002年 製作国:フィンランド 97分
監督:アキ・カウリスマキ
出演:マルック・ペルトラ、カティ・オウティネン、アンニッキ・タハティ、ユハニ・ニユミラ
    カイヤ・バリカネン、サカリ・クオスマネン、マルコ・ハーヴィスト&ポウタハウカ

2002年カンヌ国際映画祭:グランプリ、主演女優賞 受賞 パルム・ドック賞 受賞
サン・セバスチャン映画祭:国際批評家連盟賞 受賞
ハンブルグ映画祭:ダグラス・サーク賞 受賞
ユッシ(Jussi)賞:最優秀(長篇)作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀主演女優賞、
            最優秀撮影賞、最優秀編集賞 受賞
バンコク国際映画祭:最優秀脚本賞、最優秀主演女優賞 受賞
第6回ジョン・テンプルトン欧州映画賞 受賞
第14回パームスプリングス国際映画祭:国際批評家賞(FIPRESCI賞) 受賞
スウェーデン映画賞:Guldbagge Award最優秀外国語映画賞 受賞


【ストーリー】

列車に揺られ、夜のヘルシンキに流れ着いた一人の男が、
公園で夜明けを待っている時に突然暴漢に襲われ瀕死の重傷を負ってしまう。
男は病院で奇跡的に意識を取り戻すが、過去の記憶を全て失っていた。
そんな自分の名前すら分からない彼にコンテナで暮らす一家が手を差し伸べ、
男は彼らと共に穏やかな生活を送り始める。
そしで救世軍からスープが振舞われる金曜日、そこで男は救世軍の女性イルマと運命的に出会う。

【感想】

フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキ監督の、
浮き雲』、そして『街のあかり』へと続く敗者を描いた3部作の第2章です。

アキ・カウリスマキ監督の作品を鑑賞するのは『街のあかり』に続いて2作目ですが、
この『過去のない男』を観て分かりました。

自分はこの監督の作品がとても・・・いやものすごく好きなんだと言うことが(^^

心の残るとかそういう次元ではなく、心と体全体で感じるんです。
まるで暖かさと優しさに包まれているような、
そしてそれに包まれている時はとても幸せな気持ちになれるんです。

これだけ素晴らしい作品に出会えるなんて思いもよりませんでした。

余計なものを極力排除した物語、無駄のないセリフ、カメラワークなど、
全てにおいてシンプルな構成、演出はアキ・カウリスマキ監督特有のものなんですね。
今作でもそれは健在でした。

暴漢に襲われ全財産と共に記憶まで失ってしまった主人公。
見ず知らずの場所で自分が誰なのかも分からないという恐怖や絶望の中、
ささやかな人生を少しずつ積み重ねていきます。
過去を振り返らず、常に前に向かって生きてゆくのです。
一文無しの貧乏でも常に彼は紳士的でとても優しい心を持ち続けていました。

そして彼に手を差し伸べる人々。
港のそばの岸辺で倒れていた主人公を介護し助けてくれた家族。
主人公にコンテナ貸す言葉や態度は悪いが根は優しい警察官。
その警察官の飼い犬。
主人公が立ち寄った喫茶店の店員。
恐らく映画史上優しさ№1の銀行強盗(笑)
歩く六法全書みたいな弁護士。
主人公と恋に落ちる救世軍で働く運命の女性イルマ。

全ての人々の人間としての暖かさや優しさが溢れていました。

皆十分過ぎるほどの大人なのにとても純粋で心優しい。
その純粋な心と優しさがとても心地良いんです。

そしてカウリスマキ監督の独特のユーモアの数々がこの作品に散りばめられています。
病院で医師に死亡と診断された直後に意識を取り戻す場面・・・意外と怖かった(笑)
主人公が借りたコンテナに電気工事をしてくれた人が
「礼をしたいんだけど」という主人公に返す言葉(これは笑った、でもセンスある)
コンテナを貸してくれた警察官とその飼い犬ハンニバル(←名前だけで笑)。
主人公の家にロックを聴きにきたバンド演奏者4人の姿。
主人公とイルマの会話でいきなり出てくる「月」の会話。

どれも独特のユーモアに溢れていて、カウリスマキ節が炸裂しまくってる感じでした(^^
このユーモアが暗くなりがちな物語をとても心地良いものにしてくれていると思います。

上記に出てくる警察官の飼い犬であるハンニバルは犬としての演技を評価されて、
2002年カンヌ国際映画祭の第2回パルム・ドック賞を受賞しています。
っていうかパルム・ドック賞なるものがあったんですね(^^
映画祭に参加した記者たちが審査員となって、
非公式ではありますが最優秀犬を選んでいるそうです。面白いですね。

これも監督の作風なのか時代設定なのか、レトロな雰囲気も健在です。
雰囲気を始めセリフまわしや小物に至るまでとてもレトロチックな感じです。

そしてこれも監督のセンスなんだと思いますが色彩や映像がまた素晴らしいです。
どこまでも青く広がる空、コンテナのある港湾地区の乾いた映像、
そして物語のどのシーンを切り抜いても額に飾っておきたくなるような絵になる
素晴らしい映像の数々。本当に素晴らしいセンスだと思います。

監督の作品に共通するものですが、今作でも小津安二郎的な作風が見られます。
さらに物語には全然関係ないのですが主人公が寿司や日本酒を堪能する場面があったり、
そのシーンのバックに流れる音楽がクレージーケンバンドの「ハワイの夜」だったり、
監督の日本通が炸裂しています(^^
遠く離れた異国の作品でこの様なシーンが観られるなんて、とても嬉しくなりました(^^

この『過去のない男』で描かれているテーマは『ホームレス』。
記憶を失い、名前も住む場所も仕事もない無一文のホームレスとなってしまった主人公。
そしてコンテナが放置されている港湾地区でささやかに暮らしている職にあぶれた人々。

社会的に見れば彼らは敗者かもしれない。

しかし彼らは常に前を向いて生きている。

ささやかな生活の中で幸せを感じている。

そんな彼らは本当に敗者なのでしょうか?

人間としての心の豊かさや暖かさ、真の優しさを持つ彼らこそ、
社会的地位や生活環境だけでは計れない心の勝ち組なのではないでしょうか?

人は一人では生きて行けない。
人は人を思いやる心や愛情があるからこそ生きてゆける。
どんな状況においても人間としての心の暖かさや優しさを持ち続け、
そして常に前を向いて生きてゆくことが大事なんだと感じました。

過去がなくても、たとえどんなに辛い過去があったとしても、
これから生きてゆくのは未来なんだ、そしてそれを作るのは自分自身なんだと、
そして人生は前にしか進まないんだということを教えてくれているような気がします。

監督の優しさと人間が持つ本質である愛情で溢れた名作です。
人の心の暖かさと優しさで私たちをそっと包み込んでくれます。



評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


<DVD情報>

過去のない男


現在3つのブログランキングに参加中です↓↓↓
記事の内容を気に入って頂いた方は是非クリックして頂けると嬉しいです(^^

  にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  


スポンサーサイト

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント
こんばんは
他の作品をレンタルしたときにTrailerを観たことがあります。
そのとき面白そうだなぁと思いつつ未だ観ていません・・・^_^;

この作品もアキ・カウリスマキ監督だったのですね。

「街のあかり」と一緒にレンタルしてみます。
【2008/01/23 00:06】 URL | ひで #- [ 編集]


久しぶりに素晴らしい作品に出会えました(^^

アキ・カウリスマキ監督作品は独特な雰囲気を持っていますが、
自分はそれに思いっきりハマってしまいました(^^
とてもシンプルで無駄がない物語、その間に入る絶妙なユーモア、
絵画のような美しい映像の数々、
そして人の心の暖かさと優しさに溢れた素晴らしい作品です。

『街のあかり』、『過去のない男』、共にオススメです!!
2作品共、是非観て頂きたいです(^^
【2008/01/24 11:47】 URL | Toy's #- [ 編集]

こんにちは
やっと観れました。

Toy'sさん絶賛だけあって、
まず間違いなしと思っていたのですが、
想像とは違う、今まで観たことがない作品に出会った感じがしました。

生きることは素晴らしいことだ!と力強く訴えているのではなく、
さりげなく伝えることで心にジーンとくる作品。
「しみじみと・・・」という言葉が似合う作品でした。
【2008/02/24 14:08】 URL | ひで #- [ 編集]


>ひでさんへ
おぉ、ご覧になられたんですね!!
ひでさんには是非観て頂きたい作品でした(^^

この映画(この監督)の雰囲気はとても独特ですよね。
たしかに、今までに出会った事のない系統の映画でしたが、
自分はこの監督の作品にどっぷりとハマってしまいました(^^

強烈なメッセージだとか、派手な演出はまったくなく、
観ている人々の心にジワジワと沁みてくるような、
体全体に訴えかけられているような、そんな感覚になりますよね。

「しみじみと・・・」、たしかにこの作品には、
その言葉が一番似合うかもしれませんね(^^
【2008/02/24 20:22】 URL | Toy's #- [ 編集]

優しさに溢れた作品
いいですよね♪

アキ・カウリスマキという監督の名前は知っていたのですが
作品を観たのはこれが最初でした!
とても心が温かくなって、静かに涙が出た作品です
最近『街のあかり』も観たのですが
やはり優しくていいですね♪
【2008/02/26 18:01】 URL | D #k0GcsowQ [ 編集]


>Dさんへ
優しさと愛情に溢れた素晴らしい作品でしたね(^^
もうアキ・カウリスマキ監督信者と言われても否定できないくらい、
監督の作品にハマってしまいました。
自分は「街のあかり」で初めて監督を知りましたが、
これほどまでに自分の心に響いた作品は久しぶりでした。
両作品ともお気に入りです(^^

そういえば、『浮き雲』はレンタルできました?
自分は一生懸命探していますが、いまだ見つからず・・・
こうなると、何としてでも観たくなるのがアキ・カウリスマキ信者魂(笑)
絶対見つけ出すまで諦めません!!
【2008/02/26 18:49】 URL | Toy's #- [ 編集]

今日はネタ探しに・・・
これ、大好きです。"ハンニバル"は賞をとっていたんですね。噛まないハンニバル・・・面白いですね。唐突に登場する寿司や日本の歌、何か意味があるのかな?と思っていたんですが、日本通だからって事なんですか?あのシーンはとってもおかしかったです。
応援ポチ
【2008/03/30 23:39】 URL | Whitedog #- [ 編集]


>Whitedogさんへ
Whitedogさんも好きな作品だろうなぁとは思ってました(^^
もうこれは文字では書き表せないほど大好きな作品になりました。

パルム・ドック賞はカンヌ映画祭で非公式にやっているみたいですね。
他の作品で受賞した犬たちを目当てに作品を選ぶのも新しいかも(笑)

カウリスマキ監督はとても小津通、そして日本通らしいですね。
ヴィム・ヴェンダースやジム・ジャームッシュもそうですが、
ヨーロッパの監督は小津作品を敬愛している人が結構多いですよね。
何となく分かる気がしますけど(^^

応援ポチありがとうございます♪
【2008/03/31 12:26】 URL | Toy's #- [ 編集]


この映画、かなり前に恵比寿で観ました。
私もこの映画は大好きです。
サラっと、流れていくんだけれど、
やさしくて、あったかい気持ちになる作品だと、私も思いました。
いい大人の恋心の微妙なふれあいが、みていてかわいらしかったです。
この監督さんの他の作品もいつか観てみたい☆
【2008/04/04 12:49】 URL | Cっちゃん #- [ 編集]


>Cっちゃんさんへ
劇場で観たんですか! 羨ましすぎです(^^
淡々とした物語ですが、人間の優しさや温かさに溢れた作品でしたよね。
自分もとても好きな映画になりました。

>いい大人の恋心の微妙なふれあいが、みていてかわいらしかったです。
ホント、いい大人同士でしたが、かわいらしいって言葉が合ってましたね。

この監督の他の作品も、とても良い作品ばかりなので是非観てみて下さいね。
っと言ってもその他の作品はまだ1作品しか観てないんですけどね(^^;
【2008/04/05 12:59】 URL | Toy's #- [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://takhn.blog113.fc2.com/tb.php/100-8a388f4e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

過去のない男

監督:アキ・カウリスマキ キャスト: マルック・ペルトラ、カティ・オウティネン ユハニ・ニユミラ、カイヤ・パリカネン、サカリ・クオスマネン、アンニッキ・タハティ、マルコ・ハーヴィスト&ポウタハウカ 製作:2002年、フィンランド/ドイツ/フランス フィン ひでの徒然『映画』日記【2008/02/24 14:09】

過去のない男

過去のない男 ¥3,420 MIES VAILLA MENNEISYYTTA フィンランド/ドイツ/フランス 2002年 マルック・ペルトラ、カティ・オウティネン、アンニッキ・タハティ、ユハニ・ニユミラ、カイヤ・パリカネン、サカリ・クオスマネン、マルコ・ハーヴィスト&ポウ... 映画を観よう【2008/02/26 18:00】

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。