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Toy'sの映画感想ブログです。

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バイオハザードⅢ
終わらせる。この身を犠牲にしてでも。


バイオハザードⅢ
原題: RESIDENT EVIL: EXTINCTION



製作年:2007年 製作国:アメリカ 94分
監督:ラッセル・マルケイ
出演:ミラ・ジョボビッチ、オデッド・フェール、アリ・ラーター、イアン・グレン、アシャンティ
    クリストファー・イーガン、スペンサー・ロック、ジェイソン・オマラ

【ストーリー】

前作の惨劇から8年、T-ウィルスによる感染が全世界へ広がり地上が砂漠と化す中、
ラクーンシティの生存者たちはアラスカを目指してネバダ州の砂漠を横断していた。
そこですべての元凶であるアンブレラ社の巨大な陰謀を阻止するため闘い続けるアリスは、
離ればなれになっていたカルロスと生存者一団に遭遇する。

【感想】

「バイオハザード」シリーズの第三作目です。

このシリーズはミラ・ジョボビッチ演じるアリスの活躍と、
世紀末的な雰囲気が漂う世界でアンデッド達と死闘を繰り広げる壮絶なアクションが魅力ですよね。

第一作ではアンブレラ社、第二作ではラクーンシティが舞台となっていましたが、
今作ではさらにスケールアップし、T-ウィルスによる感染が世界中に蔓延、
アンデッドの数がハンパなく増え続けている、まさに世紀末的な世界となっています。

地上も砂漠化が進み、アメリカの大都市が砂に埋もれてしまうほどの危機的状況。
そんな世界を一人バイクで放浪するアリスの姿は、
まるで「マッドマックス」のマックスのようでしたね。

今作のアリスは第二作で覚醒した超能力を思う存分発揮します。
もう、ここまでくるとアメコミのスーパーヒーローと変わらないですね(^^;
凄まじいパワーで襲い来るクリーチャーたちをボッコボッコに蹴散らしまくります(笑)

ミラ・ジョボビッチの素晴らしいアクションの魅力は健在ですが、
今作ではセクシーな面がちょっと少なかったように思えます。

アリス=ミラ・ジョボビッチの魅力は次々と襲い来るクリーチャーと戦う強さと、
セクシーさを合わせ持っているからこそだと思うのですが・・・自分だけでしょうか(^^;

とは言え、1作目から続く壮絶な戦いを通して感じてきた悲しみや怒りを胸に秘め、
自分の運命や覚醒した超能力への不安や苦悩などをちょっとした表情でみせる演出、
そしてミラ・ジョボビッチの演技はとても良かったです。

自らを犠牲にしてまで生き残った人々を救おうとするアリスの姿は、
1作目から大きく変化し、成長してきた彼女の心を象徴しているかのようでした。

そして前作からの生き残りであるカルロスや、
同じくゲームキャラの一人クレア・レッドフィールドが初登場します。
クレアはゲームキャラとは全然違う設定になってましたねぇ。
名前だけが同じで全然違うキャラクターと考えた方が良いかもしれません(^^;

でも実を言うとToy'sはクレアを演じるアリ・ラーターの隠れファン(別に隠れる意味はないですが)なので、
彼女が出演しているだけで、ゲーム版とまったく違う設定でもToy's的には全然OKなのです(笑)

前作ではあまり見られなかった往年の名作ゾンビ映画やホラー映画へのオマージュが、
今作では数多く散りばめられていたので、ちょっと嬉しくなりました(^^

アンブレラ社の秘密基地の入り口である小屋の周りに集まる無数のアンデッド達の姿や、
アンデッドに知識が残っているのかを実験する場面なんかは、
ロメロ監督の「死霊のえじき」っぽいし、
人気のない建物の中を捜索する時に突然現れるアンデッドは、
同じくロメロ監督の「ゾンビ」のような演出でしたね。
大型トラックもゾンビ映画には移動する手段として必需品ですしね(^^
あと“アンデッド・カラス”の大群はヒッチコック監督の名作「鳥」を彷彿とさせる、
いや、それ以上に凶悪になった鳥達の恐ろしさがめちゃくちゃ出ていました。

おなじみのアンデッド軍団やケルベロスとの戦いもしっかりと描かれていましたし、
アンデッド・カラスの大群との戦いや、アンブレラ社によって改良されたスーパーアンデッドとの死闘など、
あらたな敵との戦いも盛り込まれていて、アクションシーンはさらに見応え十分でした。

そして今作で初お目見えするクリーチャーが、ゲーム版でも人気のタイラント!!
やっと出たか!!って感じです(^^
まさに人間の心の闇、醜い部分をビジュアル化したかのような壮絶な容姿でした。
アリスとの戦いも壮絶で見応えありましたね。
ひとつだけ言わせてもらうと、もうちょっとしぶとくても良かったかなぁと(^^;

世界的なウィルス蔓延、砂漠化した大地など活躍の舞台がスケールアップし、
数々のクリーチャーとの激しいバトルやアクションシーンも大幅にスケールアップしているので、
さらにSFアクション娯楽大作として楽しめる作品となっています。

そして第二作目ではあまり描かれなかった絶望的に荒廃した世紀末感、
数々の名作映画へのオマージュなど、ゾンビ映画らしい雰囲気も出ていました。

後はもう少し、それぞれのキャラクターたちに感情移入できるような、
演出があって良かったかなぁと思います。
今作でもクリーチャーやアクションシーンに力が入りすぎて、
カルロスやクレアたちの人物描写がイマイチ薄かったように思えました。

それと、これで完結だと思ったのですが、何やら続編を匂わせるような結末でしたね。
ここは肝心な部分なので是非ご自身の目で確かめて下さい。

あ、あともう一つ残念だったのは前作で大活躍したジルが出なかった事ですね~。
シエンナ・ギロリーのスケジュールが合わなかったそうですが、
こうなったら、やっぱりジルが主演のスピンオフ作品を希望します(笑)

もし、出来ればで良いのですがクレアが主演のスピンオフ作品も作ってくれたら、
この世界の中で大喜びする人が一人います(笑)

SFアクション娯楽大作が好きな方、往年のゾンビ映画が好きな方、
ミラ・ジョボビッチが好きな方、アリ・ラーターが好きな方(Toy'sだけか(汗))、
そんな方々にも十分に楽しめる作品だったと思います。


続編が出来るかどうか分かりませんが、もし製作されるならきっと迷わず観ると思います。
何だかんだ言っても、このシリーズの面白さは保証付きですからね(^^


第一作「バイオハザード」の感想はこちら

第二作「バイオハザードⅡ アポカリプス」の感想はこちら


評価★★★★★★★☆☆☆(10点満点中7点 …1点)


<DVD情報>

バイオハザードIII デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組)

バイオハザード トリロジーBOX(3枚組) (UMD)

<ブルーレイ情報>

バイオハザード トリロジーBOX(3枚組) (Blu-ray Disc)



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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

バイオハザードⅡ アポカリプス
生き抜く。それが私の使命。


バイオハザードⅡ アポカリプス
原題: RESIDENT EVIL: APOCALYPSE



製作年:2004年 製作国:アメリカ・カナダ・イギリス 93分
監督:アレクサンダー・ウィット
出演:ミラ・ジョボビッチ、シエンナ・ギロリー、ジャレッド・ハリス、オデッド・フェール
    トーマス・クレッチマン、サンドリーヌ・ホルト、マイク・エップス、イアン・グレン

【ストーリー】

前作から36時間後、巨大企業アンブレラ社の研究所から“T-ウィルス"が漏洩され、
ラクーンシティ全域で感染者が続出。
数少ない生存者と行動を共にしていたアリスは彼らと共にラクーンシティから決死の脱出を試みる。

【感想】

「バイオハザードⅢ」を観たのでレビューを書こうかと思ったら、
「バイオハザードⅡ アポカリプス」のレビューを書いていないことに気がつきました(^^;

なのでサクサクッとレビューを書こうと思います。

第一作目はアンブレラ社内での戦いがメインでしたが、
今作では舞台が拡がり、ラクーンシティ全域に感染者が続出、
アンデッドが蔓延る街の中をアリスと生存者たちが決死の脱出を試みる、
アクションホラー娯楽大作に仕上がっています。

舞台が街全体に拡がったので、アクションシーンもさらにパワーアップしていましたね。
そして街中の至る所にアンデッドがうようよしている様子は、
往年のゾンビ映画のような雰囲気があり、ちょっと嬉しくなりました(笑)

やっぱりゾンビ系映画は世紀末的な雰囲気が漂っている方が良いですよね。
(あ、別にそれを望んでいる訳ではないですよ(汗)、あくまでも映画としてですので(^^;)

今作ではT-ウィルスの影響で主人公アリスの能力が恐ろしくパワーアップしています。
1作目の時の強さと弱さを合わせ持つ女性から、
戦闘能力がずば抜けた最強の女戦士へと成長しています。

でも、ちょっと強すぎですね(^^;

もう少し人間味のある強さでも良かったのかなぁなんて思います。
まぁ、強くなってもセクシーさは今作でも健在だったので良しとします(笑)

再度アリスを演じたミラ・ジョボビッチの切れのあるアクションは本当に見事ですね。
このシリーズでアクション女優の座を不動のものにしたって感じがします。
特にこのシリーズでは獰猛なクリーチャーと戦う女性の強さと、
セクシーな魅力を存分に発揮してますよね。
バイクに跨り、両手に銃を持って戦う姿は本当に格好良いです(^^

そして今作では、もう1人のヒロインであるジル・バレンタインが登場します。
原作のゲームを知っている方ならお分かりになると思いますが、
まさにゲームからそのまま抜け出したような本物ソックリの容姿でしたね(^^
ジルを演じたシエンナ・ギロリーはまさに適役、とても魅力的でした。

でもセクシーさと強さを合わせ持つアリスとジルのキャラクターがダブってしまって、
お互いの良いところを潰しあってしまっていたようにも感じます。

それぞれ主役を演じれるキャラクターなので、
できればジルを主人公にしたスピンオフ作品を作ってほしいです(^^

あ、あとゲーム版キャラでカルロスも出てましたね。
ゲーム版では若者って感じのイメージでしたが、
映画版ではちょっと渋めのナイスガイになってました(^^

そんな最強ヒロインのアリスとジル、そしてカルロスら一行は、
T-ウィルス開発者のアシュフォード博士から、
自分の娘を救出する事を条件にラクーンシティからの脱出を約束する提案を持ちかけられます。

しかし、アンブレラ社はT-ウィルス漏洩の事実を隠蔽するために、
核兵器でラクーンシティ全体を消滅させる計画を進めていました。

残された時間は4時間―――

果たしてアリス、ジル、そして生存者達の運命は・・・

町全体に大量発生したアンデッド軍団、アンデッド犬、そしてリッカーなど、
前作から馴染みのあるクリーチャーたちも健在。
制限時間内に少女を救い出し、街が消滅する前に脱出しなければならない中での、
数々のクリーチャーとの死闘はまさに壮絶で見応え十分でした(^^

そして今作で登場する新たなクリーチャー:最強生物兵器ネメシス!!
もの凄いビジュアルの上にもの凄い強さ、そして圧倒的な存在感。
最強戦士となったアリスとの激闘は本当に凄かった。
しかし、その戦いはアリスにとって、とても悲しい事実を知る事になります。
そこは、観てのお楽しみです(^^

全体的にはアクションホラー娯楽大作に仕上がってますので、
ホラー系が苦手な人でも楽しめるのではないかと思います。
と言っても多少グロい場面もあるので要注意ですが(^^;

ただ娯楽性が増えた分、1作目のようなマニアックさが薄れてしまったのは、
Toy’s的には残念なところですね。

アクションシーンや娯楽性を追及するよりも、
「バイオハザード」としての恐怖をもっと押し出してほしかったなぁ。
あくまでも私的な意見ですが。

この作品は恐怖やドキドキ感を求めるホラー作品というよりは、
スーパーヒロインが活躍するSFアクション作品として観て頂いた方が良いかと思います。


SFアクション娯楽作品として観れば、
誰もが十分に楽しめるクオリティの高い作品となっておりますので(^^


第一作「バイオハザード」の感想はこちら

第一作「バイオハザードⅢ」の感想はこちら


評価★★★★★★★☆☆☆(10点満点中7点 …1点)


<DVD情報>

バイオハザード II アポカリプス デラックス・コレクターズ・エディション

バイオハザードII アポカリプス スペシャル・エディション(2枚組)

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バイオハザードII アポカリプス (Blu-ray Disc)

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

プラネット・テラーinグラインドハウス
これが本当の“オンナの武器”


プラネット・テラー in グラインドハウス
原題: PLANET TERROR/ROBERT RODRIGUEZ'S PLANET TERROR



製作年:2007年 製作国:アメリカ 105分
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ローズ・マッゴーワン、ブルース・ウィリス、フレディ・ロドリゲス、ジョシュ・ブローリン
    マーリー・シェルトン、クエンティン・タランティーノ、マイケル・ビーン

※R-15指定作品です。

【ストーリー】

生物科学兵器の取引でトラブルが発生し実験装置から噴射したガスによって街の人々が次々とゾンビ化。
生き残った人々は武器を手にゾンビに包囲された街から脱出を試みる。

【感想】

「デス・プルーフ」のレビューの時にも書きましたが、とりあえずここでも書いておきます(^^

グラインドハウスとは低予算のB級映画ばかりを2、3本立てで上映する映画館の総称です。
この作品はグラインドハウス映画特有の傷やブレ、リールのダブりもあえて再現しています。
今作は「デス・プルーフ」より傷の多さやフィルムの消失など、さらに酷いありさまです(笑)

そのグラインドハウス映画を再現しようと、盟友クエンティン・タランティーノと
タッグを組んで作ったのがこの「グラインドハウス」という企画です。


いやいや、めちゃくちゃ面白かったです!!

こんな映画を待っていました(^^

もうやりたい放題でしたね~(笑)
Toy's的には「デス・プルーフ」よりもこの作品の方が好きです(^^

こちらもロバート・ロドリゲス監督のロバート・ロドリゲス監督らしい、
ロバート・ロドリゲス監督節が炸裂した、これぞまさにロバート・ロドリゲス映画!!
って感じで完璧なおバカ映画に仕上がってました(^^

この素晴らしきおバカ映画が必要だ云々は「デス・プルーフ」のレビューで
書き綴っているので、よろしければそちらも合わせて読んで下さいね(^^

「デス・プルーフ」のレビューで、こんな素晴らしきおバカ映画を撮れる監督は、
クエンティン・タランティーノ監督だけと書いてしまいましたが訂正します。

こんな素晴らしきおバカ映画が撮れるのは、
クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督の二人だけです(^^

こちらはいわるゆゾンビ系ホラー映画です。
なのでグロテスクな映像が苦手だったり、
ホラー系は無理って人にはオススメできない作品です。
そこは注意して下さいね。


さすがゾンビ系映画だけあって、ゾンビの王道パターンはしっかりと押さえています。
随所に数々の名作ゾンビ映画&B級ゾンビ映画へのオマージュが散りばめられてましたね。
ゾンビ映画好きをニヤリとさせる場面が沢山ありました(^^

数々のゾンビ映画にオマージュを捧げながらも、
感染した人々がドロドロと溶けながらゾンビになる、
ドロドロゾンビ(笑)のアイデアなどオリジナルなゾンビを生み出し、
往年のゾンビファンも納得(?)の出来栄えとなっています。

そして、そのドロドロゾンビ軍団に立ち向かう生き残った人々も、
かなり個性的で濃ゆ~いキャラクターのオンパレードでした。

その中で一番輝いていたのは、やはりこの作品のセクシーヒロインである
ゴーゴーダンサーのチェリーですね!
前半は普通の女の子でしたが、後半の片脚マシンガン乱れ撃ちには度肝を抜かれました。

チェリーのアクロバッティングな片脚マシンガン乱れ撃ちは、
この作品の最大の見所ですね(^^

ある意味、「デスペラード」のマリアッチよりも格好良かったなぁ。

是非皆様にも、セクシーヒロインの美しくて、素晴らしい、
片脚マシンガン乱れ撃ち姿をご堪能頂きたいです(笑)

あとブルース・ウィリスや懐かしきマイケル・ビーンも出演してましたね。

ブルース・ウィリスはかなり渋くキメた米軍の隊長役でしたが、
最後にはやっぱり・・・あ、やばいネタバレしそうになりました(^^;

その他濃ゆ~いキャラクターたちが沢山出てきますが、
ネタバレしすぎてしまうので、それは観てのお楽しみって事で(^^

あ、そうそう今作に登場するキャラが「デス・プルーフ」にも出ていたりするので、
そんなマニアックなリンクネタを探すのも面白いかもしれません。

まぁ、とにかくポップコーンとコーラ(炭酸がダメな人は牛乳可(笑))を手に、
なぁ~んにも考えずに観て頂くことをオススメします。

ドロドロゾンビ軍団に笑わせられながらも恐怖し、激しいガン・アクションに胸踊り、
いかにもなB級展開にツッコミを入れながら、是非楽しんでご鑑賞下さい(^^


あと、この作品にはロドリゲス監督によるフェイク予告編「マチューテ」が入っています。
「グラインドハウス」を再現するためだけに作られた予告編ですが、
なんか本編がめっちゃ観たくなりました(笑)
ロドリゲス作品の常連俳優ダニー・トレホ主演という渋すぎるキャストですが、
この予告編ではめちゃくちゃ格好良いんですよねぇ。
短編でもいいから撮ってくれないかなぁ(笑)

さらに、さらにグラインドハウス コンプリートBOX 【初回限定生産】には、
「ナチ親衛隊の狼女」(ロブ・ゾンビ監督)
「ドント」(エドガー・ライト監督)
「サンクスギビング」(イーライ・ロス監督)
の3作のフェイク予告編が入ってます。
まぁ、よくこのためだけにわざわざ作りましたねぇ(笑)
いかにもおバカな作品を作るのが好きそうな顔ぶれですけどね(^^

盟友タランティーノ監督をはじめ、上記の愉快な仲間達(笑)と共に、
ロバート・ロドリゲス監督も、このまま我が道を突っ走ってほしいですね(^^v



評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


<DVD情報>

プラネット・テラー プレミアム・エディション

グラインドハウス コンプリートBOX 【初回限定生産】

<CD情報>

オリジナル・サウンドトラック「プラネット・テラー in グラインドハウス」


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ブレイブ ワン
許せますか、彼女の“選択”


ブレイブ ワン
原題: THE BRAVE ONE



製作年:2007年 製作国:アメリカ 122分
監督:ニール・ジョーダン
出演:ジョディ・フォスター、テレンス・ハワード、ナヴィーン・アンドリュース、
    メアリー・スティーンバージェン、ニッキー・カット、ジェーン・アダムス

【ストーリー】

婚約者との幸せな未来を夢見ていたラジオ・パーソナリティのエリカは、
婚約者と公園を散歩中に暴漢に襲われ、婚約者を亡くしてしまう。
悲しみに暮れるエリカは心に深い傷を負い、満足に外出することもできない。
そこで彼女はその恐怖を克服するため1挺の拳銃を手にする。

【感想】

とても考えさせられる作品でした。

こく普通に暮らしていて、ごく普通に幸せを願っている人間が、
突然理不尽な犯罪に巻き込まれ、全てを壊されてしまう。

この悪夢のような出来事を非常なまでのリアルさで描いたこの作品を観て、
決してこの出来事は他人事ではないんだと痛感じました。

これは誰の身にも起こりうる恐怖なのです。

主人公エリカは愛する婚約者デイビッドと結婚を間近に控え、
仕事も充実し、幸せに満ちた生活をおくっていました。
ある夜、二人で犬の散歩に出かけた公園で暴漢に襲われ、
エリカは重傷を負い、婚約者デイビッドは殺されてしまう。

その暴力シーンのあまりのリアルさ、あまりの理不尽さに、
心が押しつぶされそうになりました。

きっとこの世の中で現実に起きている犯罪というものは、
この作品と変わらないのだと思います。
いや、それ以上にもっと理不尽なものなのでしょう。

体の傷は癒えても、心の傷は決して癒される事はない。
犯罪による精神的恐怖、人間不信、愛する人を失った深い悲しみ、
永遠に消える事のない心に深く刻まれた傷跡。

エリカは自分の精神的安心を求めるために銃を手にします。
消えない恐怖を克服するため、理不尽な犯罪から身を守るために。

そして、深夜に訪れたコンビニでふたたび犯罪に巻き込まれた彼女は・・・

彼女のとった“選択”は決して社会的に許される事ではありません。
暴力に対して暴力で対抗するのは、暴力の連鎖を生み出すだけです。

しかし、犯罪による悲しみや苦しみ、そして怒りや憎しみが、
復讐心に変わってしまう気持ちを抑えることができるでしょうか。

この作品から非常に難しい問題定義を投げかけられたように感じました。

善と悪=暴力との間で葛藤するエリカ。

そのモラルが崩壊する一歩手前で踏みとどまっているエリカの姿を、
とてもリアルに、そして丁寧に描いています。

この作品がただの復讐劇に終わらなかったのは、まさにそこだと思います。

自らの行いを深く悔やみ、葛藤し、自分の人間性を問う。
エリカという一人の人間の心の揺れを丁寧に描くことによって、
この深いドラマが生まれたのだと思います。

その善と悪=暴力との間で葛藤するエリカを演じたジョディ・フォスター。
久しぶりに彼女の存在感と演技力が発揮された作品だと思います。
とても繊細でリアルな演技でしたね。
彼女が出るシーンは全てが引き締まっていたように感じました。

エリカと交流を深めるマーサー刑事を演じたテレンス・ハワード。
多くの犯罪と対峙しながらも決して己の感情に流されず、
法を厳守する姿勢を崩さない刑事役は彼のイメージにピッタリでしたね。

正義の心を貫くマーサーの存在がエリカの心の救いだったのだと思います。
彼の存在なくして、この作品の深いドラマ性はあり得なかったでしょう。

この作品のキャッチコピーでもある「許せますか、彼女の“選択”」。

許せる、許せないという単純な結論だけでは片付けられるでしょうか?

この作品は誰もが直面しうる、深い問題提議が投げかけられています。
被害者と加害者という立場、そして善と悪というものを、
もう一度考えてみる必要があるのではないでしょうか?

そして「THE BRAVE ONE」=“勇気ある者”というタイトル。
“勇気”とは一体何なのでしょうか?

復讐=勇気という単純で危険な考えではなく、
この作品は、“本当の勇気とは何か”と言う問いを、
観客全てに投げかけているのだと思います。

この物語は衝撃的な結末で幕を閉じます。
しかし、この作品はそこで終わりではないのです。

この作品の意図、メッセージはこの映画の結末にあるのではなく、
これまでの過程を踏まえた物語のその後にあるのです。


それを踏まえてこの作品を観て欲しいと思います。


評価★★★★★★★☆☆☆(10点満点中7点 …1点)


<DVD情報>

ブレイブ ワン

<ブルーレイディスク情報>

ブレイブ ワン

<CD情報>

オリジナル・サウンドトラック「THE BRAVE ONE」


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

ソウ4
ジグソウ死す。


ソウ4
原題:SAW Ⅳ



製作年:2007年 製作国:アメリカ 93分
監督:ダーレン・リン・バウズマン
出演:トビン・ベル、スコット・バターソン、ベッツィ・ラッセル、コスタス・マンディロア
    リリク・ベント、アシーナ・カーカニス、ジャスティン・ルイス

※R-15作品です。
 グロテスクな映像が駄目な方にはオススメできません。


【ストーリー】

大ヒット・スリラー『ソウ』シリーズの第4弾。
前作でついに死を遂げたジグソウと弟子のアマンダ。
しかし、ジグソウの遺体の胃袋から発見されたテープによって,
ゲームはまだ終わっていないことが明かされる。
ジグソウ逮捕に執念を燃やしていたSWAT隊員リッグが新たなターゲットとなるが・・・。

【感想】

残虐な殺人ゲームの手口、ショッキングでゴアな映像、度肝を抜く驚愕の展開、
そして人間性を問う物語として大ヒットした『ソウ』シリーズの最新作です。

もう、ここまでくるとある意味義務感で観るようになってます(笑)

いや、でもやっぱすごいですね、このシリーズ。
オープニングシーンから、いきなりヤラレました(^^;
この作品の一番の見所である残虐な殺人ゲームもあいかわらず強烈です。
そして多くの伏線や時間軸が交差して浮かび上がってくる驚愕の事実もあり、
度肝を抜く展開が待っていて今作も見応え十分でした(^^

でも、このシリーズを観るたびに思うのですが、
物語の衝撃度や作品としての完成度が
シリーズが進むに連れて少しづつ落ちているように感じます。

内容云々よりも観客をいかに驚かせようとか、
殺人ゲームの内容をパワーアップさせることに
力が入りすぎているように思えるのは気のせいでしょうか(^^;

1作目の時は本当に凄い映画だと思いました。
残虐な殺人ゲームというショッキングな物語と予想を遥かに超えた衝撃的な展開、
目を覆いたくなるようなゴアな映像など、精神的にもビジュアル的にも全てが強烈でした。
特にラストシーンではプロボクサー渾身のストレートを、
まともに喰らったような、ものすごい衝撃を受けましたね(^^;

しかし、この作品がこれだけヒットしたのは、
その殺人ゲームに参加させられた人々の心理状態をしっかりと描き、
それぞれの登場人物へ人間性を問いかけた、深い物語があったからこそだと思うんです。

それがシリーズを追う事に弱くなっているような気がします。
ひとつひとつの殺人ゲームに対する描き方が短くなり、
殺人ゲームに参加させられた人間の心理描写が薄くなっていますよね。
そこがちょっと残念なところかなぁ。

とは言え、ジグソウ亡き後に始まる新たな殺人ゲームの謎と、
ジグソウがなぜ狂気の世界に落ちてしまったのかという過去が明かされてゆく展開は、
シリーズを通して観ている人にとっては見応えのある作品になったと思います。

そしてシリーズを通した多くの伏線が張り巡らされ、
過去のキャラクターが再登場するなどさらに複雑化した物語に、
「えぇ!?そうだったんだ」「そう来たか」と驚かさました。

まぁ逆を言えば1作目から3作目まで全て観ていないと、
非常に分かりづらい作品ということにもなりますが(^^;

このシリーズの続編があと2作ほど製作予定みたいですね。
シリーズを通しての残された謎や今作で残された謎が沢山あるので、
それらがこの続編で明らかにされてゆくのでしょうか?
『ソウ5』『ソウ6』と続いてゆくこの物語は、
いったいどこまで行って、どこに行き着くのでしょうか(笑)

でも、きっと最後までこの物語に付き合うんだと思います。
やっぱり1作目から観ている以上、ちゃんと完結するまで見届けたいと思います。

4作続いて、かなり複雑化してきた物語をしっかりと整理して、
1作目のようなシンプルさと人間性を問う物語に戻って締めくくってほしいですね。

と言う事で続編に期待です(^^

あ、あとこの作品の主題歌がX JAPANでしたね。
彼らにとって念願の世界デビューを果たした記念すべき作品となりました(^^
世界で活躍する日本人の姿を見るのはやっぱり嬉しいものですね。
これに留まらず、夢は大きく頂点目指して頑張ってほしいと思います。


X JAPAN頑張れって事で映画の評価に★ひとつ追加します(^^

評価★★★★★★★☆☆☆(10点満点中7点 …1点)


<DVD情報>

ソウ4 DTSエディション

ソウ×4 バリューパック (初回限定生産4枚組)
※ソウシリーズ関連DVDです。

<ブルーレイディスク情報>

SAW
※ソウシリーズ クアドリロジーBOXです。


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

インベージョン
ある朝突然、あなたの家族が、別人になっている。


インベージョン
原題:THE INVASION



製作年:2007年 製作国:アメリカ 96分
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出演:ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、ジェレミー・ノーサム、ジャクソン・ボンド
    ジェフリー・ライト、ヴェロニカ・カートライト、ジョセフ・ソマー、セリア・ウェストン

【ストーリー】

スペースシャトルの衝突事故によりもたらされた未知のウイルスによって
人々が次々と感染、まるで別人のように変化してしまう。
そのウイルスから息子を守るために必死に戦う母親の姿を描くSFサスペンス。

【感想】

ジャック・フィニィの傑作古典SF小説「盗まれた街」の4度目の映画化作品です。

3度目の映画化作品『SF/ボディ・スナッチャー』は子供の頃に観たことがあるのですが、
そちらはとても衝撃的で今でもラストの映像が頭の中にしっかりと残っています。

原作を読んだことがないので分かりませんが、3作目と4作目では、
未知の生命体の恐怖と家族や知り合いが突然別人の様になってしまう恐怖という題材のみが
同じで、それ以外はまったく別の作品と言っても良いのではないかと思います。

今作では未知の生命体自体の設定も違ってましたからね。
その他でも主人公の性格や舞台設定、全体を通した物語の描き方など、
全てが現代風にアレンジされていたと思います。

3作目は迫り来る恐怖を静かに、そして淡々と描いているのに対して、
4作目は迫り来る恐怖をテンポ良くスピーディに、そしてアクションを交えて描いています。

そして大きく違うのは、今までの作品は忍び寄る侵略者の恐怖というのが主題でしたが、
今作では主人公の自分自身との戦い、精神的内面が主題であるところだと思います。

愛する息子を未知の侵略者から守るために必死に戦う母親キャロル。
人々が未知の生命体に感染し次々と別人へと変化し続ける中、
得体の知れない恐怖と戦い、そして自分自身とも戦わなくてはなりません。

得体のしれないものがジワジワと迫り来る恐怖、自分が自分でなくなってしまう恐怖、
いろんな側面から襲い掛かる恐怖との戦いは非常に見応えがありました。

その母親キャロルを演じたニコール・キッドマン。
今回の役柄は適役だったかなと思います。
年齢相応の役柄で、息子を守るために次第に強さを増してゆく女性の姿をしっかりと演じていました。

キャロルの友人ベン役でダニエル・クレイグが出演していましたが、
この役は彼が演じる必要があったのかな?って感じでした。
いまやジェームズ・ボンドとして名をはせる彼にはちょっと物足りない役だったように思います。

家族や恋人、知人や隣人がある日突然別人のように変わってしまう恐怖。
そして知らない間に静かに広がってゆく未知の侵略者の恐怖。
人間の深層心理の奥深くにある得体の知れないものへの恐怖心がこの作品の中にあります。

そしてその恐怖とは現在のアメリカが持つ恐怖心の象徴なのではないかとも感じました。
それはアメリカへの侵略の脅威、テロ攻撃や核兵器、細菌兵器など、
現実世界でも起こりえる恐怖をアメリカの人々は深層心理に抱えているのかもしれませんね。

自分の常識を超えた得体の知れないものへの恐怖、
自分が自分であるための、人が人として生きるための人間性への問いかけ、
SF映画の要素とサスペンス要素に派手なアクションを加えた物語は非常に見応えがありました。

が、イマイチ消化不良気味な部分もありました。
あまり書いてしまうとネタバレしてしまうので、あえてハッキリとは書きませんが、
もう少ししっかりとした裏付けや説得力があった方が良かったんじゃないかと感じました。
そこがちょっと勿体無かったところですね。

過度な期待をせず、静かに侵略してくる未知の恐怖を描いたSF娯楽作品として、
そしてニコール・キッドマンの美しさを堪能する(笑)作品として観て頂いた方が、
純粋にこの作品を楽しめると思います。


評価★★★★★☆☆☆☆☆(10点満点中5点 …1点)


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インベージョン 特別版

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オリジナル・サウンドトラック「The INVASION」


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自転車泥棒
映画史に残る不朽の名作


自転車泥棒
原題: LADRI DI BICICLETTE/THE BICYCLE THIEF



製作年:1948年 製作国:イタリア 88分
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
出演:ランベルト・マジョラーニ、エンツォ・スタヨーラ、リアネーラ・カレル、ジーノ・サルタマレンダ

【ストーリー】

敗戦後のイタリア、長い失業の末に映画ポスター貼りの職を得たアントニオ。
その仕事に必要な自転車を質屋から請け出すが、
仕事を始めた矢先、ふとした隙に自転車を盗まれてしまう。
警察に行くが相手にされず、息子とともに自力で探し出そうとするが・・・

【感想】

あまりにも有名な言わずと知れた名作ですよね。
ですが、実は今まで観た事がありませんでした。

この作品はイタリア・ネオリアリズモの傑作と言われていますが、
ネオリアリズモと言う言葉自体も、実はこの作品を観て初めて知りました。

ネオリアリズモの詳しい内容についてはWikipedia等を参考にして下さい。
自分では上手く説明できそうもないので。
他力本願でスミマセン(笑)

この作品を観終えた後、切なさと悲しさが痛いほど心に突き刺さりました。

舞台は1948年、敗戦後のイタリア。
失業、生活苦、貧しさに苦しむ人々。

そんな時代に生きる一つの家族の物語を、ネオリアリズモという言葉の通り、
まるでドキュメンタリーのようなリアルさで描いています。

素人の俳優を使い、敗戦後のイタリアそのままを舞台に全編ロケで撮影しています。
それがこの作品のとてつもないリアリティに繋がっているのだと思いますが、
やはりヴィットリオ・デ・シーカ監督の素晴らしい演出があったからこそ、
これほどまでにリアルに描くことができたのではないかと思います。

物語はとてもシンプルです。
貧しいけれども健気に生きる家族に起こる自転車泥棒という悲劇。
仕事のために、そして生活のために絶対になくてはならない自転車を見つけ出すため、
父親と息子が必死になって探し続けます。

その姿を本当にしっかりと丁寧に描いています。
劇的な展開がある訳でもなく、ただひたすら淡々と描かれます。

その親子の必死な姿がとても切なく悲しいのです。

人生の中で誰もが経験するであろう、どうしようもなく、どうにもならない出来事。
無情な社会、残酷な現実、そして苦しみ、痛み。

それらがまさにストレートに心に突き刺さってくるのです。

残酷な苦しみの中で必死に生きてゆく親子の姿。
頼りなくて不器用だけど必死になって家族を守ろうとする父親。
そんな父親と共に必死になって自転車を探す純粋無垢な息子。

その残酷な現実の中に見える親子の絆。

特にラストは涙が溢れて止まりませんでした。
もうこれほどまでに切なさと悲しさを感じた映画はありません。


映画だと分かっていても、この親子には幸せになってほしいと本気で願いました。

この作品が今でも名作として語り継がれているのは、
現在にも通じる普遍的なメッセージがあるからだと思います。

半世紀ほど前の日本からはるか遠い国イタリアが舞台でありながらも、
その時代を超えた普遍的なメッセージが、
今を生きる自分の心に深く突き刺さったのでしょう。

親子の姿を通して、人間として生きるということの奥深さを感じました。

決して何度でも観たいと思う作品ではないですが、
是非一度は観て頂くことをオススメします。

本当に凄い作品です。
これがまさに“映画”なのだと思います。



評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


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自転車泥棒


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アポカリプト
マヤ文明、崩壊前夜。我々は驚異の世界の目撃者となる!


アポカリプト
原題: APOCALYPTO



製作年:2006年 製作国:アメリカ 138分
監督:メル・ギブソン
出演:ルディ・ヤングブラッド、ダリア・エルナンデス、ジョナサン・ブリューワー、ラオール・トゥルヒロ
    モリス・バード、ヘラルド・タラセナ、ルドルフォ・バラシオス、フェルナンド・エルナンデス

【ストーリー】

マヤ文明後期の中央アメリカのジャングルを舞台に、
妻子や仲間とともに平和に暮らしていた青年の過酷な運命を描くアドベンチャー大作。

【感想】

ここまでシンプルな物語でハラハラドキドキの手に汗握る映画を観たのは久しぶりのような気がします。
もうこの映画を観ている間は、常に緊張感の連続でした(^^

16世紀のマヤ帝国が支配している時代、セリフは全てマヤ語、そしてスター俳優なしで、
ここまでリアルさを追及し、徹底的な娯楽大作として、
この作品を撮り上げたメル・ギブソン監督の手腕は本当に見事ですね。

深い森の中で静かに生活していた村にマヤ帝国の軍隊が襲い掛かり、無常な殺戮が繰り広げられる。
そして生き残った者は奴隷や生贄としてマヤ帝国の都へと連れ去られて行く・・・
マヤ帝国の暴虐非道ぶりは本当にハンパないです。

村での殺戮から生き残り、妻と子を村の井戸にかくまった若い戦士ジャガー・パウは、
帝国での生贄から逃れ、隙を突いて脱走します。

ここからがまさしく怒涛の展開。
マヤ帝国の追手が迫る中、まるでジャガーの如く、ひたすら走り続けます。
追う者と追われる者、この密林の中の激しい“追いかけっこ”は非常に見応えがありました。
密林の中にある、あらゆるものをこの壮絶なアクションのひとつの小道具として使った
手に汗握る追跡劇、そして躍動感と疾走感溢れる映像にめちゃくちゃ圧倒されました。

怪我をものともせず、もの凄い体力と気力で走り続けるジャガー・パウ。
彼の心の中にある、たったひとつのシンプルな思いが彼を走らせていました。

それは大切な家族の元へ帰ること。

“死”の恐怖を克服しながら、村の井戸にかくまった妻子を救うため、
生きてまた会うために彼は走り続けるのです。
はたしてジャガー・パウはマヤ帝国の追手から逃れ、
愛する家族を救う事ができるのか?

とてもシンプルな物語だったのですが、徹底的なリアリズムとスピード感溢れる映像、
手に汗握る展開に釘付けとなり、あっと言う間に観終えてしまった感じがしました。

そのシンプルな物語とスピード感溢れる怒涛のアクションによって、
この作品のシンプルなテーマ“家族愛”がより大きく浮かび上がって見えました。

そして同じ父親としてジャガー・パウの家族への想いに胸打たれました。

何よりも一番大切なのは、やはり家族です。
16世紀のマヤ文明の時代であっても、現代社会であっても、
それは決して変わる事のない大切なもの。
自分の人生をかけて守っていかなければならないものなのです。

たとえ自分の命がかかっていても、その愛する家族を救うために何としてでも生き残る、
この作品のもう一つのテーマである“生命賛歌”とでも言ったら良いのでしょうか、
生き抜く心、生き抜く力を力強く感じました。

メル・ギブソン監督作品には共通する普遍的なテーマである“生”と“死”。
“死”の恐怖と対峙し、その恐怖に生”と“愛”の力強さで克服するジャガー・パウの姿は、
混沌とした現代社会に生きる自分たちへの強烈なメッセージなのだと思います。

マヤ帝国の描き方については歴史的に見てあれほど暴虐非道だったのかは賛否両論ですが、
ジャガー・パウと家族の愛と絆をより強調させるために、
あえて非道な部分のみを強調して描いたのではないかと思います。
劇中でもマヤ帝国の人間の親子愛を描いていましたので、
ただの非道な人間たちとしては描いていないようにも感じました。

この作品でもメル・ギブソン監督特有の徹底的なリアリズムで描かれる残酷描写は健在です。
結構グロテスクな描写もあるので、その辺が観れない方はちょっと厳しいかもしれませんね。

しかし、グロテスクな残酷描写に嫌悪感を抱くのを忘れてしまう程の、
圧倒的なパワーをこの作品は持っています。

まるで主人公たちと一緒にその場にいるような、
草や動物たちの臭いや感触が伝わってくるような徹底したリアリズム、
生きるか死ぬか、観ている方も常に緊張状態になる圧倒的なアクションシーン、
とてもシンプルな“生きる”という思いを真正面からぶつけられたような衝撃、
そして無駄な要素を徹底的に省いた物語、全てにおいてある意味完璧であり、
もの凄い力がみなぎっている作品なのです。


いろいろと書きましたが、とにかく何も言わずに観てほしいと思います。
そしてこの作品の圧倒的なパワーを感じて下さい。
まさしくマヤ文明の崩壊直前の驚異の世界の目撃者になれます(^^

あまりにも手に汗を握りすぎで、観終えた後にものすごく疲れましたけど(^^;


評価★★★★★★★☆☆☆(10点満点中7点 …1点)


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コールド マウンテン
もう、あなたの他に命を捧げはしない。


コールド マウンテン
原題: COLD MOUNTAIN



製作年:2003年 製作国:アメリカ 155分
監督:アンソニー・ミンゲラ
出演:ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、レニーゼルウィガー、ドナルド・サザーランド
    ナタリー・ポートマン、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジョバン・リビシ

第76回アカデミー賞:助演女優賞 受賞
第61回ゴールデン・グローブ賞:助演女優賞 受賞


【ストーリー】

南北戦争末期、愛する女性の待つ故郷へ旅を続ける脱走兵と、
彼を待ち続ける女性の苦難の日々を壮大なスケールで描くラブ・ストーリー。

【感想】

戦争というものは、本当に多くの人々に悲しみと苦しみをもたらすものですよね。
戦場に行く者、残された者、戦争にはまったく無関係な人々までもが、
戦争中、そして戦争後までもその悲しみや苦しみを引きずって行く・・・
負のスパイラルとは、まさにこのことですね。

この作品は、そんな戦争に翻弄されたインマンとエイダの二人が愛のために、
苦難の日々を懸命に生き抜こうとする姿を描いています。

出会って間もない二人は、お互いの恋心が芽生え始めた直後に戦争によって離れ離れになります。
しかし二人は何年もの間、お互いを想い続け、それを自分の生きる意義としていました。

愛する女性エイダのへの想いを胸に、
死罪を覚悟し脱走兵として故郷コールド マウンテンを目指すインマン。

インマンの帰還を信じて、生活苦に苦しみながらもコールド マウンテンで
ひたすら待ち続けるエイダ。

相手のことをほとんど知らないまま、ただお互いに惹かれ合い、
一度のくちづけを交わしただけのインマンとエイダは、
出会った時に感じた恋心が、離れた場所からお互いの事を想う事で、
次第に愛へと成長してきます。

いつも傍にいてお互いを確かめ合う、それが恋心から愛に変化する通常の流れだと思います。
しかし、インマンとエイダは戦争という生死の境界線に立たされたからこそ、
お互いを想う気持ちがとても大きくなり、それが恋を愛に成長させたのでしょう。

物語の設定は俗に言う、思いっきりメロドラマなのですが、
この作品がそれだけで終わらなかったのは、
戦争やその戦争に苦悩する人々をしっかりと丁寧に描いていたからなのだと思います。

故郷コールド マウンテンを目指し旅をするインマンが先々で出会う人々もまた、
戦争や社会に苦悩し、必死に生きている人たちばかりでした。

特にインマンが旅の途中で出会う、ナタリー・ポートマン演じる産まれたばかりの赤ん坊を、
女手ひとつで育てている女性セーラとの交流がとても印象的でした。
戦争の空しさや苦しさ、悲しみがこの物語の中で一番心に迫ってきました。

男たちは戦場で、いつ死ぬかもしれない恐怖や不安と戦い続け、
女性や子供たちは生きて帰ってくるとは限らない男たちを必死の思いで生活しながら待ち続ける。

そんな苦しみに追い討ちをかけるように、敵軍や義勇軍の人道から外れた行為に苦しめられる。
戦争とはなんて不条理なのでしょうか・・・

インマンを演じたジュード・ロウ。
戦地に赴いて、愛する女性を想いながら壮絶な戦いを生き抜き、
死罪を覚悟して脱走兵となる寡黙な男インマン役はとても良かったと思います。
戦地での戦い、人と人との殺し合いによって変わってしまった自分の心との葛藤。
エイダに伝えるセリフに、その苦しみが痛いほど伝わってきました。
彼のあの苦悩と悲しみを押し殺したかのような表情と瞳がとても印象的で、
この作品が描く悲劇を物語っているように感じました。

エイダを演じたニコール・キッドマン。
自ら生活する術を知らないお嬢様育ちでありながら、
生活苦に絶え、愛するインマンの帰還を信じて生き抜こうとするエイダ役は、
美しさとしては完璧、お嬢様育ちというところも良かったと思います。
しかし、ちょっとミスキャストだったんじゃないかなぁと感じました。
お互いのことをほとんど知らずに恋に落ち、インマンの帰還を信じて待ち続ける女性役としては、
ちょっと年齢が上過ぎたんじゃないかと・・・設定が夫婦であるならば納得でしたが(^^;
自分としてはニコール・キッドマンとナタリー・ポートマンの役柄が、
逆でも良かったんじゃないかと思います。

そして何よりも一番、この作品の中で輝いていたのが、
エイダと一緒に住むことになったルビー役のレニー・ゼルウィガー。
圧倒的な存在感、圧倒的な演技力で主人公二人の影を潜めてしまっていました。
脇役でありながらも重要な役どころで、エイダの生活だけはなく心の支えにもなる、
力強く、たくましく生きる女性ルビー役は本当に素晴らしいの一言です。
ルビーはとても強い女性ですが、父親との関係に苦悩するなど繊細な一面もあります。
そんな繊細さと、生きるための力強さを合わせ持つルビー役は、とても難しい役どころだと思いますが、
そのルビー役を見事に演じきったレニー・ゼルウィガーのとてつもない演技力には本当に脱帽です。
この作品で彼女はアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の助演女優賞を受賞しました。

そして監督のアンソニー・ミンゲラ。
単純明快なラブ・ストーリーに、数々の物語を交錯させ、
作品全体に深みを持たせたアンソニー・ミンゲラ監督の手腕は本当に見事でした。
監督が描く純愛、“愛の美しさ”は本当に素晴らしいの一言です。

人命を奪い、愛さえも引き裂いてしまう戦争の不条理さ、
その戦争に翻弄され悲しみや苦しみを背負い続ける人々、
戦争という愚かな行為が招く代償は大きい。

そんな戦争という悲劇の中で輝き続けるインマンとエイダの揺ぎ無い純愛。
人は愛がなければ生きてゆけない、愛する人がいるからこそ強く生きてゆける。
二人の愛に対する強い想いが自分の心に中に響き渡りました。

どんな状況でも力強く生きてゆくための勇気を、
そしてどんな状況でも力強く愛を貫く心を持つことが大切なのだと、
インマンとエイダ、二人の愛がそう語っているように感じました。


全体的にはとてもしっかりと丁寧に作られていて、
個々のエピソードも印象的で考えさせられる部分も多く見応え十分でした。
ただインマンとエイダの愛の絆の描き方がちょっと弱かったんじゃないかなと感じました。
お互いを想う気持ちがあれだけ大きくなる過程をもっと深く描いた方が、
より二人の愛の絆の大きさを感じ、より二人に感情移入できたんじゃないかと思います。

ムズムズするような純愛を描いた作品なので、
恋愛映画を見慣れた方にとっては非常にありきたりな内容に感じるかもしれませんが、
あまり恋愛映画を観ない自分にとってはこの純愛がストレートに心に突き刺さりました。
愛する事の大切さが心に響く素晴らしい作品であったと思います。


評価★★★★★★★☆☆☆(10点満点中7点 …1点)


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太陽
天皇ヒロヒト―――彼は、悲劇に傷ついた、ひとりの人間


太陽
原題: SOLNTSE/LE SOLEIL/THE SUN


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製作年:2005年 製作国:ロシア、イタリア、フランス、スイス 115分
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
出演:イッセー尾形、ロバート・ドーソン、佐野史郎、桃井かおり、つじしんめい、田村泰二郎、
    ゲオルギイ・ビツケラウリ、森田比呂也、西沢利明、六平直政、戸沢佑介、草薙幸二郎

第13回サンクトペテルブルク国際映画祭:グランプリ 受賞

【ストーリー】

神と崇められ、戦争に翻弄された昭和天皇が、終戦から一転して「人間宣言」へ至る
苦悩と孤独を詩的なタッチで描く。

【感想】

ロシアの鬼才アレクサンドル・ソクーロフ監督が20世紀の権力者を取り上げた、
「モレク神」「牡牛座」に続いて、昭和天皇を主人公に描いた問題作です。

日本国内でも皇室というのは非常に神秘的な場所ですよね。
日本に住む自分たちからしても神秘的に感じる皇室は、
諸外国の人々からすれば、さらに神秘的で謎に満ちた世界なのだと思います。

皇室という世界は、まず日本では映画として製作される事はないと思います。
それは政治的な理由が大きいという事がまず最初にありますが、
仮に日本人が日本国内で製作したら、
きっとここまで客観的に描く事ができなかったのではないかと思います。

日本国内でも神秘のベールに包まれた皇室を海外の監督が描くということは、
非常に難しいことだったと思います。
ソクーロフ監督はこの作品を制作するにあたり、かなりのリサーチをしたのだと思いますが、
作品の大部分は監督の感性や想像によるものではないかと思います。

それは歴史的な事実を描いた作品としては信憑性が薄いのではと感じたからです。
この作品は実在の人物と実在の出来事を基にしたひとつのフィクション作品であると考えています。

全体的にトーンを落とした重厚な映像、細部までこだわった備品の数々、
天皇が夢でみる夜の都市など、ソクーロフ監督の芸術的センスや美的センスが表れた映像や構成、
演出は、とても素晴らしく、そしてとても美しかったです。
非常に芸術性の高い作品であると思います。

そして何よりも特筆すべきは、イッセー尾形氏の迫真の演技ですね。
圧倒的な存在感と素晴らしい演技力に終始圧倒され続けました。
本当に想像を絶する圧倒的な演技でした。
口癖や腕や口の動かし方などイッセー尾形氏が演じた昭和天皇は、
まさに自分が今まで見てきた昭和天皇そのものであったと思います。
神ががり的な演技とは、まさにこのことなんだと感じました。

日本人俳優では佐野史郎氏や桃井かおりさんなど、
とても個性的で素晴らしい演技力を持つ俳優が出演していますが、
その2人の影が薄くなってしまうほど、イッセー尾形氏の演技は圧倒的でした。

この作品は第二次世界大戦の敗戦前夜から敗戦直後までの物語です。
戦争への責任や戦後の国民への心配をお寄せになる昭和天皇の孤独と苦悩、
そして「現人神」から「人間宣言」へ・・・

この作品をレビューしている自分自身は、実際のこの事実を体験している訳ではありません。
歴史に対する知識も少なく、ただ学校で教わった歴史を知っているだけです。

ですが第二次世界大戦の敗戦、そして昭和天皇の「人間宣言」は、
当時の国民にとっては本当に衝撃的な出来事だったのではないかと思います。

それまでの日本という国が終わり、そして新しい日本という国が生まれた、
日本の歴史にとっては非常に重要な時代だったと思います。

戦争、そして敗戦という悲劇に翻弄された天皇ヒロヒト。
そこで苦悩し、傷つき、孤独を感じていたのは、日本を愛し、国民を愛し、
家族を愛した、まさに一人の人間でした。

この作品を鑑賞し、自分は歴史というものをどの様に受け止め、
どのように見つめなおす事が必要なのか、深く考えるようになりました。

今、自分たちが生きているこの日本という国は、多くの歴史の上に成り立っています。
その歴史の1ページを垣間見る事によって、
今自分が生きているこの社会を形成してきた歴史の重さを今一度感じることが出来ました。

そして、神秘的な世界であると感じていた皇室と、
昭和天皇をほんの少しだけですが近くに感じることが出来た気がします。

ソクーロフ監督の素晴らしい映像美、イッセー尾形氏の迫真の演技、
そして日本では実現しないであろう皇室と天皇の物語、
どれをとってもこの作品を観る価値は高いです。


是非多くの方に観てほしいと思います。


評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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太陽


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永遠と一日
答えが声だけで返ってくる、永遠と一日と―――


永遠と一日
原題: MIA AIWNIOTHTA KAI MIA MERA/ETERNITY OF A DAY

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製作年:1998年 製作国:ギリシャ、フランス、イタリア 134分
監督:テオ・アンゲロプロス
出演:ブルーノ・ガンツ、イザベル・ルノー、アキレアス・スケヴィス、デスビナ・ベベデリ
    イリス・ハチャントニオ、ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ

第51回カンヌ国際映画祭:パルムドール 受賞

【ストーリー】

重い病に侵された詩人アレクサンドレは全てのものに別れを告げ、明日病院に入院する決意をしていた。
そして3年前に去った妻アンナの手紙を手に愛犬とともに娘の家へ向かう途中で難民の少年と出会う。

【感想】

詩人の最期の一日を難民の少年との旅を通して、
現在、過去、未来、現実と夢、愛と旅立ちを描いた作品です。

映画の中に散りばめられた一つ一つの詩がこの作品の物語を構成しているのかと思いましたが、
観終えてみればこの作品自体が一つの詩なんだと感じました。


この作品は“映画”として観るのではなく“芸術”として観て頂く事をオススメします。

と言うのは、この作品に物語を求めると、とても混乱してしまうからです。
物語が無いわけではないのですが、現在と過去、現実と詩の世界が融合していて、
普通の物語として観ると非情に分かりずらい構成になっているからです。

テオ・アンゲロプロス監督は“”と“旅立ち”、“”と“”を物語で描くのではなく、
一つの“”として、“映像”と“言葉”で描きたかったのではないかと思います。

アレクサンドレを“”、難民の少年を“”の象徴として描き、
“旅“とは現実世界の2人の旅とアレクサンドレの魂の旅立ち、
アレクサンドレが詩と記憶にふけってしまい、亡き妻アンナの深い愛情に気がつかなかった“過去”への旅、
そして妻アンナへの“”の旅を象徴しているのだと思います。

自らの死期を悟り、偶然出会った難民の少年を送り届ける旅に出たアレクサンドレは、
”との決別、“過去”との決別と対峙し、現在、過去、未来を通してある一日にたどり着きます。

それはアレクサンドレの魂が解放され、永遠の旅に出る事を意味しているのだと感じました。

詩人にとって死は終わりでもなく始まりでもない。
詩人は“詩”の中で現在、過去、未来、全ての世界で生き続けるのです。

詩人アレクサンドレを演じたブルーノ・ガンツ
どんな作品でも自然な演技の中に深い人間の心理を表現できる素晴らしい名優だと思います。
今作でも“愛”と“旅立ち”、“生”と“死”に直面する詩人という難しい役柄を、
この作品と同じ一つの“詩”と感じられる素晴らしい演技で演じていました。
ブルーノ・ガンツ以外にアレクサンドレ役は考えられないですね。

この作品の監督であるテオ・アンゲロプロス
実は彼の作品を観るのは今作が初めてだったのですが、
この作品を観て、映画監督というよりは芸術家と呼んだ方が良いのではと思いました。
この作品は映画という枠を超えた、一遍の“詩”を壮大に詠い上げた芸術作品ですね。
映画という領域を超えた、芸術的感性を持つ素晴らしい監督だと思います。

この作品は第51回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞しました。
とても芸術的な作品が受賞する映画際で、この作品がパルムドールを受賞したのは必然だったと思います。
今まで出会った事のない表現方法を持つ映画であり、“映画”という価値観が変わる映画ですね。
ある意味自分の中で“映画”という概念が崩れ去った映画でもあります。

全編に映し出される数々の美しい映像、詩を詠っているような美しいセリフの数々、
そして多くのメッセージを含んだ芸術作品として非常に完成度の高い作品です。


“映画”として観てしまうと非常に退屈な映画だと感じてしまうかもしれません。
そして現在と過去、現実と詩の世界が展開する物語に混乱してしまうと思います。
なので“映画”としては観ないで下さい。
“映画”を観るという概念は捨てて頂き、芸術作品を観る気持ちで観てほしいと思います。

目や耳で感じ取るのではなく、五感全てで感じるような感覚と言えば良いでしょうか。
美術館で絵画を鑑賞する時のような、オーケストラを聴いている時のような、
自分の中でとてもリラックスした自然な状態で是非観てほしいと思います。

物語を物語として観るのではなく、ただ感じるままに、自分の感性に身を委ねて観て下さい。
心に響くのではなく、魂に響き渡るような圧倒的な感動に包まれます。



評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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