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Toy'sの映画感想ブログです。

今まで観た映画から最近見た映画までジャンルを問わずご紹介していこうと思います。

映画の感想は基本的にネタバレしないように書いています。
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B級映画を中心に映画の感想を書いているブログ、

「Toy's “B級” CINEMA PARADISE」
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タクシードライバー
ダウンタウンのざわめき…街の女
光のカクテル…濡れたアスファルト
けだるいジャズの吐息…
ニューヨークの夜が、ひそやかな何かをはらんで いま、明けてゆく…



タクシードライバー
原題:TAXI DRIVER

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製作年:1976年 製作国:アメリカ 114分
監督:マーティン・スコセッシ
出演:ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ピーター・ボイル、ジョディ・フォスター
    アルバート・ブルックス、ハーヴェイ・カイテル

第29回カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞

【ストーリー】

ニューヨークの夜の街を走るベトナム戦争帰還兵のタクシードライバーを主人公に、
現代社会に潜む狂気を描き出したアメリカン・ニューシネマ名作。

【感想】

アメリカン・ニューシネマの終わりを告げた作品であると同時に、
アメリカン・ニューシネマの名作となった作品です。
そして、マーティン・スコセッシ監督最高傑作であると思います。

現代社会に潜む狂気を描き出した本作は、
当時のアメリカ社会が抱える問題そのものを描いていると思います。。

不眠症のため夜にできる仕事としてタクシードライバーになった主人公トラビス。
乗せる客や世の中の不浄さに苛立ちを感じるトラビスは次第に精神を病んでゆきます。

自分の中の正義が世の中の正義となり、狂気の計画を練り始める。
そして皮肉にも彼の取った行動は予想を反した結果に繋がってゆきます。

主人公トラビスの物語はまさにアメリカの裏側であり、
当時の社会情勢やベトナム戦争など多くの人々が傷ついた時代でもありました。

そのアメリカを痛烈に批判し、現代社会に潜む狂気を浮き彫りにしています。

とてもショッキングな内容でした。
初めて観たのはかなり前で、その後何度も観返していますが、
その時その時によりこの映画に対する感じ方が違ってきました。

若かりし頃観た時は、こんなに凄い映画があるのか!!と驚きました。
主人公トラビスの行動、アメリカの裏に潜む狂気、そして結末、
そべてが新鮮で、その内容に衝撃を受けました。

しばらくして、ふと観たくなり鑑賞した時は初めて観た時の衝撃はなく、
この映画のメッセージというか訴えたい事を冷静に観る事が出来ました。

ベトナム戦争から帰還し精神を病んでしまったトラビスには、
現代社会に適合する精神力の強さを持ち合わせてはいなかったんですね。
社会に適合できないトラビスは寂しさや苛立ち、失望や嫉妬という歪んでゆく心を
止めることができなかったのだと思います。

彼の精神的弱さは普通の行動にも表れてますね。
大統領候補の選挙事務所に勤める女性と親しくなり、
彼女をポルノ映画に誘ってしまうところなんかは、
彼の不器用さというか、通常の生活や精神がずれてしまっているところを、
上手く表現した場面だと思います。

人知れず体を鍛え、鏡に向かって銃を抜く練習をする姿はまさに狂気。
狂気に取り付かれた彼は社会に対する失望や苛立ちにより、
自己の正義を貫こうとします。
現代の歪んだ英雄の姿がそこにありました。

ベトナム戦争により多くの犠牲を払ったアメリカは、
その戦争が終わったとしても、より多くの犠牲を払い続けているのだと思います。

主人公トラビスを演じたロバート・デ・ニーロの狂気の演技は本当に凄いです。
彼の初期の作品は素晴らしい演技ばかりだと思います。
それは若かりし頃の彼のギラギラした演技と共に、
現在に至るデ・ニーロ アプローチと呼ばれる役になりきった演技と、
静と動を演じ分ける演技力が終結しているからなのだと思います。
『ゴッド・ファーザーPartⅡ』や『レイジング・ブル』もとても素晴らしい演技でしたが、
この時代に出演した映画の中で、いや今まで出演した映画の中で一番の作品だと思います。

ジョディ・フォスターも当時13歳でしたが出演していましたね。
トラビスと関わりを持つ重要な情婦の役でしたが、幼いながらもその存在感はバツグンでした。

そして監督のマーティン・スコセッシ
彼の作品の中では最高傑作ですね。
彼が最近まで無冠だったのはこの最高傑作が、
この時代に作られてしまったからじゃないかと思います。
とても完成度の高い作品であり、商業的や賞狙いなどの雑念が入っていない、
スコセッシ監督の純粋な気持ちで取り上げた作品であるからだと思います。

現在ではこの映画の時代の様な治安の悪さや、社会情勢は変わっています。
ただ、その変化によってトラビスの様な人間も変化していっているのでしょうか?
表面上は変化しているとしても、
その裏側では今でも狂気は潜んでいるのではないかと思います。

その狂気は夜の街に走り続けるタクシーの様に、
今も闇の中へ溶け込んでしまっているのでしょうか・・・

この映画の基となった1972年の大統領暗殺未遂事件。
犯人は有名になりたいという動機と、
「『時計じかけのオレンジ』を観て人を殺したくなった」と語っています。

そして1981年レーガン大統領暗殺未遂事件。
犯人の動機は『タクシードライバー』を観てジョディ・フォスターの熱烈なファンになり、
彼女に自分の気持ちを知ってほしかったからだと言われています。

暴力を暴力を描く事によって風刺した作品が、新たな暴力を生み出してしまう。
何て不条理な世の中なのでしょうか。


映画が発するメッセージは、
受け取り方の違いによって大きく解釈が変わってしまう恐ろしさがありますよね。

情報の発信元がしっかりとした意志やメッセージを持っていたとしても、
受け取る側がしっかりとその本質を受け止めないと、それは全く伝わらなくなります。

受け取る側が歪んだ解釈をしないような、しっかりと本質を受け止められるような、
そして『タクシードライバー』のトラビスの様な人間が生まれないような、
未来のある社会になっていってほしいと心から願います。



評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


<DVD情報>

タクシードライバー コレクターズ・エディション

タクシードライバー スペシャル・エディション(2枚組)

<CD情報>

タクシー・ドライバー


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

13/ザメッティ
13人のロシアン・ルーレット―それは、運命を狂わせる邪悪なゲーム。


13/ザメッティ
原題:13 TZAMETI

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製作年:2005年 製作国:フランス 93分
監督:ゲラ・バブルアニ
出演:ギオルギ・バブルアニ、バスカル・ボンガール、オーレリアン・ルコワン
    フリップ・バッソン、オルガ・ルグラン、フレッド・ユリス

2005年ヴェネチア国際映画祭新人監督賞 受賞
2006年サンダンス映画祭ワールドシネマコンペティション審査員大賞 受賞
2006年ヨーロッパ映画賞ディスカバリー賞 受賞


【ストーリー】

集団ロシアン・ルーレットに巻き込まれた青年の悪夢のような体験を、
息の詰まるような緊迫感と陰影に富んだモノクロ映像で描くスリラー。

【感想】

これほどまでに悪意に満ちた映画も珍しいです。
この映画を観るにはちょっとした覚悟が必要ですね。

巻き込まれ型のスリラーですが、その内容が今までに無い強烈な緊迫感に溢れています。

ある若者が大金が手に入るという情報を得て何をするか分からないまま目的地へ向かいます。
しかし、そこで待ち受けているのは悪意に満ちた『殺人ゲーム』だったのです。
そのゲームの内容はロシアン・ルーレット

ロシアン・ルーレットと言うと『ディア・ハンター』をまず思い浮かべますが、
この映画を観た後は、
ロシアン・ルーレットと言えば『13/ザメッティ』!!
に取って変わってしまいました。

そのロシアン・ルーレット方法がまた悪意に満ちています。
これから観る方のためにネタバレはしませんが、DVDパッケージにヒントがあります。
これは本当にキツかったです(^^;

もし自分がこのゲームに参加せざるを得ない状況になったら・・・
考えただけでも恐ろしいです(汗)

この映画は全編モノクロ映像で撮影されています。
昔のフィルム・ノワール的な雰囲気を持つこの作品の雰囲気や、
悪意に満ちた内容には非常に効果的でした。
不安感や緊迫感、恐怖感をより強調できていたと思います。

前半は結構マッタリと進んで行きますが、
中盤からの異様なまでの緊迫感、恐怖感は本当に凄いです。
そして全編に絶望感が漂っています。
『ソウ』シリーズなどのシュチュエーション・スリラーを沢山観て来ましたが、
それを上回る恐怖がこの映画にあります。

それは今観ている映画の内容はまったく別次元の話ではなく、
自分もちょっとした事で同じような犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあるんじゃないか?
と感じたからかもしれません。

TVニュースや新聞記事などで行方不明や身元不明の死体など、
何かの犯罪に巻き込まれた可能性のある事件をほぼ毎日の様に目にします。

その中には、この映画のように犯罪に巻き込まれた人もいるのではないかと思うのです。
それを考えると決して別世界とか他人事とかには出来ない不安を感じます。

その不安感がこの映画の緊迫感や恐怖感をよりいっそう引き立てたのかもしれません。
映画を観ながら恐怖と絶望感に包まれてしまいました。

この悪意に満ちた恐怖感、絶望感はシュチュエーション・スリラーの中でも、
かなり完成度の高い映画だと思います。
これだけ不安な気持ちになる映画は数少ないです。


余計な演出を無くし、非常に単純なストーリーとした事が良かったのだと思います。
そして他人事の様に映し出される淡々とした映像が、
さらに絶望的で不気味な雰囲気を引き立てていました。

スリラー映画が好きな方は一見の価値ありだと思います。
ただ一応心の準備だけはしておいて下さいね。


この映画を鑑賞するにあったての注意点を書いておきますね。
体調の悪い時には観ないで下さい。
精神的に落ち込んでいる時も観ないで下さい。
Toy'sのレビューを読んで心構えを持ったとしても油断しないで下さい。
『ソウ』シリーズを観て全然問題なくても油断しないで下さい。

それだけこの映画は恐怖感や緊迫感、不安感に包まれています。
そして悪意に満ちていますのでご注意下さいね。



評価★★★★★★★☆☆☆(10点満点中7点 …1点)


<DVD情報>

13/ザメッティ


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

麦の穂をゆらす風
愛するものを奪われる悲劇を、なぜ人は繰り返すのだろう。


麦の穂をゆらす風
原題:THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY

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製作年:2006年 製作国:イギリス/アイルランド/ドイツ/イタリア/スペイン 126分
監督:ケン・ローチ
出演:キリアン・マーフィ、ポードリック・ディレーニー、リーアム・カニンガム、
    オーラ・フィッツジェラルド、メアリー・オリオダン、メアリー・マーフィ

第59回カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞

【ストーリー】

20世紀初頭のアイルランド独立戦争とその後の内戦に身を投じた兄弟を軸に、
戦争という歴史と運命に翻弄された人々の悲劇を描く人間ドラマ。

【感想】

アイルランド独立のために命を懸け、そして死んでいった名も無き人々の物語です。

実はアイルランド独立戦争についての知識はほとんどないままこの映画を鑑賞しました。

そして、人は何のために産まれ、何のために生き、何のために死んでゆくのか、
深く考えさせられると同時に、心に突き刺さるほどの苦しさと空しさを感じました。


医師になる夢を捨て、兄テディと共にアイルランド義勇軍として、
イギリス軍との戦いに身を投じる弟デミアンを軸に物語は進んで行きます。

医師として人命を助けるはずが、デミアンの手には人の命を奪う銃が握られている。
なんて理不尽で、なんて不条理な世の中なのであろうか・・・

兵士でもない、普通の人々が銃を手に戦いに身を投じ命を失ってゆきます。
イギリスの至宝ケン・ローチ監督はその空しい戦いを静かに、そして冷静に描いています。

しかし、その冷静な眼差しの中には戦争に対する怒りや悲しみなどの
多くの感情が凝縮されているような気がしました。


理不尽な暴力、理不尽な死、戦争は愚かな行為により多くの死をもたらします。
戦争を肯定することはしません。
ただ、この映画を観て理不尽な暴力や死を目の当たりにした時、
主人公たちが抱いた抵抗意識を感じざるを得ませんでした。

もし自分がその立場に立った時、親兄弟、幼馴染、隣人たちが理不尽な暴力を受けたとしたら、
ただ我慢したり、逃げ出したりすることは、やはり出来ないと思います。

そしてそれが、目には目を、歯には歯を、暴力には暴力を、銃には銃をという感情を
抱かせてしまい、愚かな戦争という殺し合いに発展してしまうのだと思うのです。

しかし、それが正しい事ではありません。
決して暴力に対して暴力で対抗することは許されない事だと思います。

やがて他国との争いが不平等な条約により賛成派と反対派の内戦へと変わって行きます。
同じ目的を持って戦っていた仲間同士が、考え方の違いにより銃を向け合う。
そして、それは兄弟の絆まで引き裂いてしまう・・・

共に戦った仲間や幼馴染、そして兄弟までも引き裂いて戦う必要があるのだろうか?
同じアイルランド独立を夢見た者同士が戦い合う必要があるのだろうか?
思想や夢、希望の持ち方の違いで体の中に流れる同じ血を流し合う必要があるのだろうか?

人間は何て愚かな生き物なのだろうか・・・その思いが痛いほど胸に突き刺さりました。

死ぬ必要なんてない。

ましてや愚かな戦争や理想のために死ぬ必要なんて絶対にない。

同じ仲間を殺し、殺される必要なんて絶対にあってはいけない。

平和とは? 自由とは? 生きるとは?

人間の根底にある問題を、静かに、そして冷静に突きつけられた・・・そんな気がします。

主人公デミアンを演じたキリアン・マーフィ
彼が出演してきた映画の中で最高の演技だったと思います。
ケン・ローチ監督が「パルムドールを受賞したのは、彼の演技があってこそ」と言ったのは、
過言ではないと思いました。
心優しく、争い嫌いな青年が自由と理想を求めて戦いに身を投じて行く姿を、
内に秘めた力強さを持った静かな演技で見事に演じていています。
その役になりきった自然な演技を見て、本当に素晴らしい俳優だと思いました。

そして監督のケン・ローチ
独立戦争から内戦に至る1920年代のアイルランドで戦いに身を投じるしかなかった
人々の悲しみと悲劇を壮大なスケールで描き、
その人々の戦いを常に冷静な目線で映し出した物語は本当に凄いと思いました。
怒りや悲しみを前面に押し出すことなく、そして英雄が活躍する物語でもない、
その戦いの中に存在した人々をしっかりと丁寧に描いています。
非常に完成度の高い作品だと思います。
この様な映画を撮れる監督は現在ではケン・ローチ以外考えられないですね。
監督の手腕は本当に素晴らしいと思いました。

この作品がカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したのは本当に素晴らしいと思います。
ヨーロッパ各国の悲劇的な歴史に対する心が表れた証じゃないかと感じます。
そして多くの人々の関心がこの映画に向けられるのは非常に良いことだと思います。

美しい自然の風景の中で繰り広げられる戦争、内戦という愚かな行為。
人は何故争い続けなければならないのでしょうか?

この映画を通して考えさせられる事が数多くありました。
戦争の愚かさ、理想と現実、人間の生と死、生きる事の意義。

アイルランドの独立戦争と内戦の悲劇を描いた作品ですが、
これは全ての国に当てはまると思います。
戦争に違いはないのですから。

“過去”を知る事により、繰り返してはならない事を“現在(いま)”考え、行動し、
そして素晴らしき“未来”へと繋げてゆく・・・


この映画を観てそれが必要だと感じました。

決して何度も観たくなるような作品ではありません。
面白い映画、良かった映画と簡単に言える映画でもありません。

でも、人生の中で一度はこの映画を観てほしいと思います。

映画のタイトルになっている『麦の穂をゆらす風』とは、
イギリス支配への抵抗を歌った曲だそうです。
劇中にも流れるこの音楽はアイルランドのために戦った人々の悲劇を、
今も多くの人々に伝えているのでしょう。


評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


<DVD情報>

麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディション


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

バイオハザード
生き残る。たとえ一人でも


バイオハザード
原題:RESIDENT EVIL/RESIDENT EVIL: GROUND ZERO/BIOHAZARD



製作年:2001年 製作国:アメリカ 101分
監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ミシェル・ロドリゲス、エリック・メビウス、
    ジェームズ・ピュアフォイ、マーティン・クルーズ、コリン・サーモン

【ストーリー】

巨大研究施設アンブレラ・コーポレーション内で兵器ウィルスが蔓延し施設内の人々が次々とゾンビ化。
内部調査に向かった特殊部隊と施設出入口に倒れていた謎の女性アリスは、
施設内のゾンビたちと想像を絶するサバイバル戦を繰り広げるSFアクション・スリラー。
人気ゲームソフト『バイオハザード』の映画化作品。

【感想】

2007年11月3日に全国ロードショーされる『バイオハザードⅢ』の第一作目です。

ゲーム版では暗く重い雰囲気と静けさの中に忍び寄る得たい知れない恐怖を描いていましたが、
映画版では戦闘シーンがメインのアクション・ホラーとなっています。

最近ではゲームが原作の映画が数多く製作されていますが以外とハズレが多く、
この『バイオハザード』はゲームを映画化して成功した映画の一つですね。

ゲームの内容を下敷きに新しい世界観を作り上げた別物として考えた方が良いかもしれません。

製作費があるだけあってゾンビやモンスターのビジュアルは非常にレベルが高かったですね。
アクションシーンも想像以上に激しい戦いが繰り広げられていました。

ゾンビやモンスターが出る映画は基本的にグロテスクなホラーが王道ですが、
この『バイオハザード』はアクションシーンが満載なので、
ホラーが苦手な人でも観やすいんじゃないかと思います。
それでも基本的にゾンビ映画なのでグロテスクなシーンはしっかりとありますが・・・(^^;

特に主人公アリスの超人的な能力は凄かったですね。
あのモンスターたちに立ち向かうには普通の人間では勝ち目がないって感じでした。

今やアクション女優の代名詞となったミラ・ジョヴォヴィッチ
切れのあるアクションは本当に見事ですね。
現実のミラ・ジョヴォヴィッチも本当に強いのかと思ってしまうほどです(^^
美しい上にアクションもこなせる貴重な女優さんだと思います。

ハラハラドキドキさせられるホラー映画の王道な展開や演出はしっかりと踏まえてあり、
その緊張感にスタイリッシュなアクションを取り入れて、
ただのゾンビ映画に留まらないサバイバル・アクション・ホラーに仕上がっています。

ゲームの一番の魅力である得体の知れない物への緊張感、
ひとりぼっちで謎を解く孤独感という心理的恐怖は忘れて下さい。

ゾンビやモンスターたちと激しい死闘を繰り広げる美しくも強い女性の姿を描く、
ゲームとは全く違った魅力を持ったアクション・ホラーです。


そしてミラ・ジョヴォヴィッチの美しさと格好良さを思う存分堪能して下さい(^^


第一作「バイオハザードⅡ アポカリプス」の感想はこちら

第一作「バイオハザードⅢ」の感想はこちら


評価★★★★★★★☆☆☆(10点満点中7点 …1点)


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バイオハザード トリロジーBOX(3枚組)

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

セルピコ
一人の若い警官が撃たれた・・・
ニューヨーク市警も彼の死を望んでいた!!



セルピコ
原題:SERPICO

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製作年:1973年 製作国:アメリカ 130分
監督:シドニー・ルメット
出演:アル・パチーノ、ジョン・ランドルフ、ジャック・ホーキー、ビフ・マクガイア、
    トニー・ロバーツ、コーネリア・シャープ

第31回ゴールデン・グローブ賞 男優賞(ドラマ)受賞

【ストーリー】

ニューヨーク市警察にはびこる腐敗、汚職にたった一人で戦いを挑んだ男“セルピコ”の
姿を描いた実話が原作の映画化。

【感想】

正義とは何か?何を信じれば良いのか?深く考えさせられる映画です。

希望と正義感に燃え警察学校を卒業したセルピコは理想と現実のギャップに苦しみます。
日常茶飯事に行われる収賄、仕事の怠慢。
個人的ではなく組織的に行われる賄賂。

正義感に燃えるセルピコは決して賄賂を受け取らず、次第に警察内部から孤立して行きます。

警察だけに留まらず、いろんな場所や組織の中で腐敗はあると思います。
ただ大多数の人々はそれに流され、組織という大きな枠の中で罪悪感は薄れてしまいます。

その腐敗に立ち向かうには大きな勇気と誰にも負けない根性が必要だと思います。
周りからは孤立し、それでも自分を信じて戦う強い心がなければ、いつかきっと負けてしまうでしょう。

セルピコは場所が変わってどんなに腐敗していようとも戦い続けます。
その信念は本当に凄い。
誰にでもできることではありませんね。
自分も同じ立場になった時にセルピコのように戦えるのかと考えると、
きっと流されてしまう人間の一人になってしまうのだろうと思います。

セルピコにとっての戦いは警察全体の腐敗を正したかったと言う巨大悪への挑戦ではなく、
自分自身の正義の心、信念を貫き通したかったんじゃないかと感じました。

そして、その行動が少しでも多くの人々の心に届く事ができれば、
いつかきっと腐敗が消えて行く日がくるのだろうと思いました。

ただ、セルピコの行動が本当に正解だったのか?
それは難しいところだと思います。
たった一人で巨大な悪に立ち向かうのは、現実的に考えれば無謀な行動ですよね。
組織の中で生き抜くためには流される部分も必要ですが、
自分を見失ってしまうのは最悪な事です。

その戦い方をいろんな角度で、いろんな人脈を広げて戦いを挑んだほうが現実的です。
セルピコの行動はとても素晴らしい事です。
忘れてはいけない心を持っています。
ただセルピコの行動全てを肯定してしまうのも問題があるんじゃないかと感じました。

そのセルピコを演じたのはアメリカを代表する演技派アル・パチーノ
静と動を演じ分ける彼の演技は、若かりし頃のギラギラした雰囲気も合わさって、
腐敗に立ち向かうセルピコ本人にしか見えないほどハマり役でした。
彼の演技は本当に素晴らしいですね。
この作品で第31回ゴールデン・グローブ賞 男優賞(ドラマ)を受賞しています。

実話を基にしただけあって、内容は結構リアルだったと思います。
それはストーリーもそうですが、映し出される映像が全てリアルに感じられました。

腐敗に立ち向かった一人の男の生き様を通して、自分を信じる事の大切さ、
信念を貫き通す強い心の大切さを感じると同時に、
大きな組織の中で生きてゆく事の難しさを感じました。

世の中は決して綺麗事だけでは済まされない、厳しい現実が待ち受けています。
そのバランスを崩してしまうと、
たとえ正義のためだとしても社会から爪弾きにされてしまいます。

自分を貫く信念、綺麗事では済まされない現実。
セルピコの生き様を通して、自らの生き方を考えさせられました。

観終えた後に残る切なさと余韻が深く心に突き刺り、
正義とは何か?を深く考えさせられる、
重く苦しい映画ですが人生の中で一度は観てほしいと思う映画です。



評価★★★★★★★☆☆☆(10点満点中7点 …1点)


<DVD情報>

セルピコ

セルピコ デジタルニューマスター版


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

穴/HOLES
真実は“穴”の中に―


穴/HOLES
原題:HOLES

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製作年:2003年 製作国:アメリカ 117分
監督:アンドリュー・デイビス
出演:シガニー・ウィーバー、ジョン・ボイド、シャイア・ラブーフ、ティム・ブレイク・ネルソン
    パトリシア・アークエット、ヘンリー・ウィンクラー

【ストーリー】

先祖の曽祖父のせいで呪いをかけられ不幸の家系になってしまったと信じる少年スタンリーは、
無実の罪で少年矯正施設に入れられてしまう。
その施設は恐ろしい女所長が恐怖で支配し、人格形成のためと称し少年たちに大きな穴を掘らせていた。
だがその穴堀りをさせる裏には大きな企みがあった・・・
ルイス・サッカーの傑作児童文学を映画化した日本劇場未公開の痛快ミステリー・アドベンチャー。

【感想】

何故この映画が日本で劇場未公開だったのか疑問に思うくらい、すごく面白い作品です(^^
この映画が未公開というだけでレンタルショップに埋もれてしまうのがもったいないですね。

製作はあのディズニー、原作は日本でもベストセラーになっていて、
シガニー・ウィーバー、ジョン・ボイド、パトリシア・アークエットと名が売れた魅力的なキャスティング、
2003年4月に全米公開され初登場第2位、アメリカでの興行成績も悪くない・・・

なのに何故、日本で劇場未公開!?

日本の配給会社は何を観て劇場未公開にしたんだろう!?

本当にそう思うほど、すごく面白い作品でした(^^

主人公の少年スタンリーにこれでもかってくらい不幸が襲い掛かります。
無実の罪で捕まり、少年矯正施設に入れられ、毎日過酷な穴堀りを強いられる。
スタンリーはその不幸を先祖の曽祖父のせいで呪いを掛けられたと信じています。

過酷な穴堀りを通して同じ境遇の少年たちと仲良くなってゆくスタンリーは、
やがてその穴掘りの裏にある大きな企みを知ることになります。

物語の随所に張り巡らされた多くの伏線がラストで結びつく物語は本当に見事です。
まったく関係ない事だと思っていた事が繋がってゆく構成は観ていて気持ち良かったですね。


物語は何故スタンリーに不幸が重なるのか?と穴掘りの真の目的がメインに進んでゆきます。
何故スタンリーに不幸が起こるのか?
何故穴を掘り続けるのか?
曽祖父の代まで絡み合う人間関係、そして謎。
そして全てが繋がる驚きの結末が待ち受けています。

次々に襲い掛かる不幸と穴掘りの裏にある大きな企みという、
文章だけ読むと重いサスペンス映画のように感じますが全然違います(^^
明るくユーモアいっぱいで、ハートフルな痛快娯楽アドベンチャー作品なのです。

恐怖で支配する女所長役のシガニー・ウィーバー、癖のあるミスター・サー役のジョン・ボイド
そして女盗賊“キス魔のケイト”役のパトリシア・アークエット
一癖も二癖もある役を楽しんで演じてましたね。それぞれがまさに適役って感じでした(^^

この映画を観た時は全然知りませんでしたが主人公スタンリーを演じていたのは、
『トランスフォーマー』で主人公を演じたシャイア・ラブーフだったんですね。
今若手俳優で注目度№1の彼が主演だったのを知ってビックリしました(^^

原作は読んだ事がないのですが、映画以上に面白いんでしょうね。
時間が取れたら読んでみようかと思ってます(^^

綿密に練られた物語、随所に張り巡らされた伏線がラストに結びつく見事な展開、
そして謎を解く少年たちの活躍を描く痛快娯楽ミステリー・アドベンチャー作品です。


劇場未公開作品とされてしまった映画ですが、面白さは本物です
ミステリー好き、アドベンチャー好き、驚きの結末好きの方は、
是非一度ご鑑賞下さいね(^^


評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


<DVD情報>

穴 / HOLES

<BOOK情報>

穴 HOLES


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

スパイダーマン3
もう一人の敵、それは「自分」。


スパイダーマン3
原題:SPIDER-MAN 3

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製作年:2007年 製作国:アメリカ 139分
監督:サム・ライミ
出演:トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ
    トーマス・ヘイデン・チャーチ、トファー・グレイス、ブライス・ダラス・ハワード

【ストーリー】

前作から約3年、スパイダーマン=ピーターは親友ハリーと恋人MJとの関係に苦悩する中、
新たなる敵サンドマンとベノムとの死闘を繰り広げるシリーズ第3弾。

【感想】

アメリカのマーベル・コミックに登場する“親愛なる隣人”の愛称を持つ、
悩めるヒーロー“スパイダーマン”、そのシリーズ第3弾です。

今作は今まで以上にドラマ性を重視し、親友ハリーとの確執、恋人MJとの関係、
そしてスパイダーマン=ピーター自身の心の闇と対峙する事になります。

シリーズを通して描かれてきたピーター、MJ、ハリーの“苦悩”と、
復讐”という憎悪に満ちた心の闇と対峙することによって描かれるひとつの終止符

それは今作のテーマである“許し”。

罪とは何なのか? 本当の悪とは何なのか?

シリーズ最大の難題と苦悩を描いたドラマチックな展開は、シリーズ中最高だと思います。

そしてさらなる強敵と死闘を繰り広げるアクションシーンは、
前2作よりもさらにスケールアップし、その凝りに凝った映像は圧巻でした。

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悪役の一人でピーターの叔父を殺害した真犯人であるサンドマン
ピーターはそれを知った時に“復讐”という心の闇に支配されてしまいます。
そのサンドマンのビジュアルがまた凄いです。
CG技術によるサンドマンとの死闘は今までにない想像を絶する映像に驚くこと間違いないです。

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もう1人の悪役で液状の宇宙生命体で人間の心の闇に取り付く生物ベノム
復讐に囚われたピーターはベノムに闇を支配されブラック・スパイダーマンへと変貌してしまいます。
このベノムの映像も強烈でした。
液状の生命体が体に張り付いてゆく映像はホラー監督サム・ライミ節炸裂でした(^^

もう1人、ピーターにとって最も“苦悩”する存在である悪役ニュー・ゴブリン
シリーズを通した“苦悩”が最も表れた戦いを繰り広げます。

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そしてもう1人の敵・・・それはピーター自身
心の闇と向かい合うピーターの本当の敵は自分自身だったのです。

今回死闘を繰り広げる悪役たちは全てピーターの心の闇との対決なのです。
その心の闇との対決に打ち勝つには?
その答えは今作のテーマである“許し”が重要な要素となっているのです。

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そしてシリーズを通して描かれていた恋人MJとの“”。
前作で結ばれた二人は、さらなる試練によりすれ違ってしまいます。
グエンという新たなヒロインも登場し、ピーターとMJの恋はより複雑化してゆきます。
二人の愛の行方は・・・
この映画のもう一つの物語、それはピーターとMJのラブ・ストーリーなのです。

サム・ライミ監督のこれほどまでの超大作になったにも関わらず、
深いテーマを持って作品を作り続ける姿勢は本当に素晴らしいと思います。

深いテーマを持つことはどんなジャンルの映画にも必要な要素ですよね。
原作の持つ“苦悩”するヒーローの魅力とドラマをしっかりと丁寧に描き、
アメコミ映画の一番の魅力である迫力あるアクションシーンも
徹底的にこだわって映像化したライミ監督の手腕は本当に見事だと思います。

シリーズ最高のドラマ性とシリーズ最高のアクションシーンで描いた第3作は、
老若男女誰でも楽しめるアクション超大作であると同時に、
人間の心の中にある闇、人間の心の中にある優しさや愛を描いた、
深い人間ドラマも併せ持つ一級のエンターテイメント作品であると思います。


この映画を観て、ふと日本で古くから伝わる言葉を思い出しました。

罪を憎んで、人を憎まず

この言葉は今作の全てを物語っていると思います。


第一作「スパイダーマン」の感想はこちら

第二作「スパイダーマン2」の感想はこちら


評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


<DVD情報>

スパイダーマンTM3 コレクターズBOX(2枚組) ―バンダイ[ソフビ魂]限定フィギュア(2体)同梱― (20,000個完全限定生産)

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スパイダーマン―アルティメット(1) アメコミ新潮



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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

ミザリー
あなたが殺したミザリーを私が生きかえらせてあげる。


ミザリー
原題:MISERY

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製作年:1990年 製作国:アメリカ 108分
監督:ロブ・ライナー
原作:『ミザリー』(スティーブン・キング著)
出演:ジェームズ・カーン、キャシー・ベイツ、ローレン・バコール、
    リチャード・ファーンズワース、フランシス・スターンハーゲン

第63回アカデミー賞:主演女優賞 受賞

【ストーリー】

雪山で事故に遭ったベストセラー作家ポールが、彼の小説の大ファンである女性アニーに助けられ、
彼女の手厚い看護を受けるが、次第に彼女の狂気が浮かび上がってくる。

【感想】

この『ミザリー』もスティーブン・キング原作を映画化した作品の中で、
成功した数少ない映画の一つですね。

スティーブン・キングの原作に出てくる超能力や得たいの知れない物、
いわゆる超常現象や異世界的な物語ではなく、
今作は全ての人々の身近にある恐怖を描いたサイコ・スリラー傑作だと思います。

ミザリー』の熱狂的ファンであるアニーは、ポールを助けて介抱するまでは普通の女性。
しかし、作家のポールが『ミザリー』を主人公ミザリーの死をもって完結さた事を知ると、
態度が一変し、彼を監禁しミザリーを生き返らせる小説の続きを書くように強要するようになります。

その狂気が次第に現れてくる描写が本当に怖いです。
普通の女性だと思っていたアニーは精神を病んでいて、
『ミザリー』の物語に入り込み過ぎて、現実と小説が混合してしまう。
しかし彼女は自分を正常だと思い込み、ポールを次第に追い詰めてゆきます。

その異常さは本当に凄い。そして心の底から恐怖を感じました。

これほどまでに狂気に取り付かれた人間には誰の言葉も通用しません。
彼女の言葉が正しく、彼女の行動が正しく、彼女の考えが正しい。
そこから外れてしまう者には誰が何と言おうと許さない。
その異常さをこれでもかってくらい見せ付けられます。

その狂気の間に表れる純粋無垢なアニー。
彼女の言う通りの行動をすると狂気が一変、愛情あふれる女性になるアニーの姿がまた怖い。
精神状態は非常に不安定で、彼女の心は狂気にも愛情にもなります。
彼女のふと見せるとびきりの笑顔を見るたびに背筋に寒気が走りました。

そのアニーを演じたキャシー・ベイツ
狂気と妄想に取り付かれた女性を迫真の演技で演じた彼女は本当に見事だったと思います。
ここまで狂気に満ちた役を演じられる女優はなかなかいないですよね。
ここまで強烈なインパクトのある役を演じるとその後の作品に影響を及ぼす事が多いですが、
演技力があり、どんな役でもこなせる彼女にとってはあまり関係なかったみたいですね。
彼女はこの役で第63回アカデミー賞 主演女優賞を受賞しました。

そして作家のポールを演じたジェームズ・カーンは演技力十分でありながらも、
キャシー・ベイツの強烈な個性に影を潜めてしまった感じがしました。
しかし、監禁され命の危機に瀕しながらも冷静に状況を把握し、
危険な状況を打破しようと策を練るポールを深く熟練した演技で魅せてくれています。

キャシー・ベイツとジェームズ・カーンの迫真の演技によって、
ポールとアニーの心理的な駆け引きにどんどん引き込まれてゆきます。


そして人間の中に潜む狂気を垣間見る事ができる・・・
というか思いっきり見せつけられます(^^;

ホラー映画に登場する殺人鬼などは別世界的なイメージがあり、
視覚的恐怖や聴覚的恐怖、いわゆる表面的な恐怖を感じるだけですが、
この映画の恐怖はいつ自分の身に訪れるか分からない身近な恐怖
すぐ隣の人が実は狂気に満ちた人間なのかもしれないという恐怖
自分の中にもその狂気が潜んでいるのではないかと考えてしまう恐怖
そんな人間の心理的な恐怖が描かれています。

幽霊やモンスター、得体の知れないモノよりも人間が一番恐ろしいということですね。

スプラッター系ホラー映画に飽きた方、ありきたりな恐怖映画に飽きた方、
もっともっと怖い映画を観たい方、そんな方々にオススメな作品です。


評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

シャイニング
真の恐怖を追及したモダン・ホラーの傑作。


シャイニング
原題:THE SHINING

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製作年:1980年 製作国:アメリカ 119分
監督:スタンリー・キューブリック
原作:『シャイニング』(スティーブン・キング著)
出演:ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル、ダニー・ロイド、
    スキャットマン・クローザース、バリー・ネルソン、フィリップ・ストーン

【ストーリー】

冬の間は閉鎖されるホテルに作家志望のジャック一家が管理人としてやってくるが、
そのホテルは過去に管理人が家族を惨殺するという事件が起こっていた・・・

【感想】

スティーブン・キングの『シャイニング』が原作となっていますが、
原作とは内容が結構違うので、キューブリックによる原作を再構築した作品だと考えています。

いわゆるアメリカ映画王道のスプラッター系ホラーと違い、
心理的な恐怖を描いたゴシック・ホラーモダン・ホラーの系統の映画です。

初めて観た時はジャック・ニコルソンが怖くて怖くてしょうがなかったです(^^;
あの次第に精神を侵されてゆく姿は本当に怖かったですね。
特にパッケージの写真になっているあのシーン。
あれはもうトラウマ級の怖さでした。

この映画は“恐怖”という心理的なものを追求したある種実験的な映画だったのかなと思いました。
人気がなく、静寂に包まれ、隔離された状態のホテル。
次第に精神を侵されてゆく父親、追い詰められてゆく妻と子。
映画の最初から終わりまで全編にわたりピーンと張り詰められた緊張感。

キューブリックらしい人間が恐怖を感じる演出が随所に見られました。
そしてその恐怖をいっそう大きくしたのがこの映画の撮影方法じゃないかと思います。

誰もいない長く奥へと続く廊下の映像、少年がおもちゃの車で走る場面でのローアングルな映像、
精神を侵された父親が迷路のような庭で息子を追う場面での前後から撮影する映像など、
これらの巧みな撮影方法はこの映画の恐怖による緊張感を、
よりいっそう大きなものにしていたように感じました。


登場人物を出来る限り少なくし、精神を侵されてゆく父親とその妻と子の三人を軸に
展開してゆく演出は恐怖が散漫にならず、恐怖が一点に集約されていました。

そして誰からも忘れ去られた異空間の様な静寂と緊張感に張り詰められたホテルは、
逃げ場のない恐怖、静寂がもたらす異様な恐怖を感じさせます。

視覚や聴覚による恐怖を感じるのではなく、体全体と心の中に直接迫る恐怖を感じました。
それは人間が本質的に恐れる恐怖、最高の恐怖だと思います。


精神を病んでゆく父親を演じたジャック・ニコルソンの演技はもう歴史の残る名演ですね。
次第に精神を侵され、髪はボサボサ、目の下には深い隈ができ、
極めつけは狂気に満ちたあの笑顔・・・
上記でも書きましたが小さい頃観た自分にとってはちょっとしたトラウマになってます(^^;
ここまで狂気に満ちた役を演じられるのはジャック・ニコルソンしか考えられないですね。

そして妻を演じたシェリー・デュヴァル
もともと生命力を感じない雰囲気を持つ彼女が恐怖により悲鳴を上げる姿は、
この映画の恐ろしさをより倍増させていました。
ある意味、ジャック・ニコルソンと同じくらい怖かったです(^^;

人間の持つ精神的に感じる恐怖、得たいのしれないものへの恐怖を追求し、
余計な演出を避けシンプルに“恐怖”の完成度を高めたキューブリック監督
物語を徹底的に絞込み、“恐怖”の結集を作り上げた監督の完全主義は本当にすごいです。
実験的な映画でありながら、映画史に残る“恐怖”映画になったと思います。

計算しつくされた心の中に突き刺さる“恐怖”の演出、
斬新な撮影方法による全身に“恐怖”を感じる数々の映像、
完全主義者であるキューブリックが追求した声も出せず、息が止まるほどの、
真の恐怖”がこの映画にあります。

スティーブン・キングによる原作は得たいのしれない恐怖、
身近にある恐怖を最大限に引き出したホラー小説の最高傑作だと思います。

そしてこの映画は原作とはまた違った独自の演出で“真の恐怖”を最大限に引き出した、
ホラー映画の最高傑作であると思います。


真の恐怖を味わいたい方は是非一度ご鑑賞下さい。
本当の“恐怖”を知ることができます。


評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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シャイニング 特別版

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シャイニング〈上〉 (文春文庫)

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デッド・ゾーン
未来を見るな。未来を変えろ。


デッド・ゾーン
原題:THE DEAD ZONE

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製作年:1983年 製作国:アメリカ・カナダ 103分
監督:デビッド・クローネンバーグ
原作:『デッド・ゾーン』(スティーブン・キング著)
出演:クリストファー・ウォーケン、ジョーン・サリヴァン、ブルック・アダムス
    マーティン・シーン、ニコラス・キャンベル、トム・スケリット

【ストーリー】

交通事故に遭い5年の昏睡状態から目覚め、その事故により手に触れるだけで
相手の未来を予知できる能力を身につけた男の苦悩と悲劇を描くSFサスペンス。

【感想】

スティーブン・キング原作の雰囲気と魅力を映像化するのに成功した
数少ない作品のひとつですね。
そしてキング原作映画の中でもトップクラスの傑作に仕上がっています。


興行的に成功した作品ではないですが、原作者のスティーブン・キング
監督のデビッド・クローネンバーグ、主演のクリストファー・ウォーケン
それぞれの作品の中でも最高の作品だと思います。

物語は交通事故で5年間の昏睡状態に陥り、
目覚めた後に体に触れるだけで相手の未来を予知できる
能力を身につけた教師のジョニー・スミスの苦悩と運命を描いています。

触れるだけで相手の未来が嫌でも見えてしまう能力。
その能力に悩むジョニー、そしてその能力に恐怖する人々。
その苦悩をしっかりと丁寧に描いています。

異質なものに対しては人間って用心深いですよね。
得たいの知れないもの、理由の分からないもの、非現実的なもの、
人々はそれらに恐怖し除外しようと考える。
それは一般的な人々の当然の考え方だと思います。

その能力に苦悩し、人々の態度に苦悩するジョニー。
その能力は手に触れた相手の未来を見通す力、いわゆる予知能力ですね。
望んで得た能力ではないのに、人々から怖がられ、妬まれ、嫌われてしまう。

やがてジョニーはその能力は手に触れた相手の未来を見通すだけではなく、
その危機を事前に防ぐ事ができることに気がつきます。

そして、その能力によりある重大で最悪の未来を予知してしまいます。
それは人類の破滅に関わる最悪の未来。
ジョニーはその未来を変えるために、命を掛けて阻止しようと行動します。

失ってしまった愛する女性のために・・・
自分を恐怖し、嫌う人々の、そして人類の未来のために・・・


もし、自分が未来を予知できる能力を身につけたら・・・
その能力は善意にも悪意にも使える力があります。
それを自らの命を掛けて善意に使う事ができるのか?
自分に恐怖し、妬み、嫌う人々に対して善意を貫き通せるのか?
人間の心の中に潜む光と闇について考えさせられました。

この映画は予知能力を持った男の苦悩の物語だけではありません。
通事故前にプロポーズした女性サラが5年の昏睡状態の間に別の男と結婚してしまいます。
ジョニーにとっては彼女にプロポーズした日は昨日の事であっても、
サラにとっては5年も前の出来事。

いつ目を覚ますか分からないジョニーを待つサラにとって、
5年という歳月はとても長く苦しい日々だったのだと思います。
そして一瞬にして5年の歳月が流れてしまったジョニーにとっては、
彼女への想いは5年前のままであり、現実を受け入れるのはとても困難だったと思います。

この映画は愛する女性を忘れる事のが出来ないジョニーの、
哀しいラブストーリーでもあると思います。

特殊な能力と過酷な運命に苦悩するジョニーを演じたクリストファー・ウォーケン
彼の透明感、静かな演技、内に秘めた想いが伝わる儚げな眼差しは、
運命に苦悩するジョニーを演じるのに相応しいキャスティングだったと思います。
そして彼がジョニーを演じたからこそこの映画は切なく哀しい物語に成り得たのだと思います。
とても素晴らしい演技でした。

未来を予知する特殊な能力を身につけてしまった男の切なく哀しい物語。
未来予知による事件、事故を阻止しようと翻弄するジョニーの姿をサスペンスタッチで描き、
忘れる事が出来ない女性への想い、能力を持ってしまったがゆえに苦悩する男の運命を描いた
人間ドラマの傑作であり、SFサスペンスの傑作であると思います。



評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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デッド・ゾーン

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デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)

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ロッキー・ザ・ファイナル
NEVER GIVE UP 自分をあきらめない


ロッキー・ザ・ファイナル
原題:ROCKY BALBOA

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製作年:2006年 製作国:アメリカ 103分
監督:シルベスタ・スタローン
出演:シルベスタ・スタローン、バート・ヤング、アントニオ・ターヴァー、ジェラルディン・ヒューズ
    マイロ・ヴィンティミリア、トニー・バートン

【ストーリー】

かつてボクシング界の栄光を掴んだ男ロッキーは愛する妻エイドリアンに先立たれ、
息子は家を出て独立し、現在はレストラン「エイドリアンズ」を経営し孤独な日々を送っていた。
ロッキーは心の喪失感をぬぐうため、もう一度自分を取り戻すため、再びリングに上がる決意をする。

【感想】

いや本当に最高でした(^^

ロッキー」シリーズの完結編にして第一作と並ぶ最高傑作だと思います。

第5作「~最後のドラマ」の時は本当にこれで完結でいいの?って思ってましたが、
長い年月を経てようやく本当のロッキーの最後のドラマを観る事ができました。

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第一作へのオマージュが散りばめられた今回の「~ファイナル」は、
初心に戻り、ボクシングシーンがメインとなっていた2作目以降とは違い、
ドラマ性を重視した素晴らしい人間賛歌が描かれていました。

この「~ファイナル」では最愛の妻エイドリアンに先立たれ、
過去を引きずり、自分を見失ってしまったロッキーが、
心の喪失感をぬぐうため、そして自分を取り戻すためにリングに上がる決意をします。

ロッキーの人生は最愛の妻エイドリアンのための人生でした。
彼女がいてくれたからこそ、ロッキーはどんなに苦しくても戦う事ができたのです。

そのエイドリアンはもういない。

ロッキーの心の中にできた大きな穴、
とても深い喪失感がロッキーに襲いかかっていたのだと思います。

そして自分自身が存在する場所、自分の中に眠る情熱、そして生きる意義とは・・・
ロッキーはその答えを見出します。
その場所はリングであり、情熱、生きる意義はボクシングだったのです。

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自分を取り戻すため、自分の夢を追いかけるため、
諦めない男ロッキーは最後のリングに立ちます。

それは偉大なボクサーの息子として世間から見られ、
自分自身を見失ってしまった息子へのメッセージでもあると思います。

ロッキーが息子に言うセリフ、

人生ほど重いパンチはない

どんなに打ちのめされても、あきらめずに前に進むんだ。

ロッキーがボクシングで生きてきた自分の人生で得たものを、
不器用ながらも息子へ伝えた素晴らしい言葉でした。

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そしてラストのファイトシーン。
今までのファイトシーンの中で一番良かったです。
諦めずに最後まで戦うロッキーの姿に、今までのロッキーとは違う重さを感じました。
それはロッキー自身を証明するための最後の戦いだったからなのかもしれません。

手に汗握るスリルと興奮、シリーズを通して繰り広げられたファイトシーンは
今作でも色あせることなく壮絶な戦いを繰り広げていました。
勝敗を超越したロッキーの勇姿が今も瞳の奥に焼きついています。
そして戦いを終えた後、ロッキーが見せる爽やかな笑顔がとても印象的でした。

シルベスタ・スタローンは第一作目から本当にロッキーだったんですね。
スタローンの俳優人生はロッキーのボクサー人生と同じで、
俳優とか役柄とかではなくスタローン=ロッキーロッキー=スタローンなんですね。

この「~ファイナル」を撮るに当り、多くの人たちから「なぜ、今さら?
ヒットするわけがない!」と言われ続けたらしいですね。
でも、それはまさしく「~ファイナル」の中のロッキーと同じ。
勝てるわけがない!」「なぜ今さら戦うんだ?」と言われ続けたロッキーは、
周りに何を言われても自分の信念を貫き通し、最高のファイトを見せてくれました。
そのロッキーの勇姿は周りに何を言われても信念を貫き通し、
「~ファイナル」を完成させたシルベスタ・スタローンそのものですね。


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多くの感動と勇気を与え続けてくれた「ロッキー」シリーズ。
何度も挫折しかけようとも、そのたびに這い上がり、
不屈の闘志を奮い起こし戦ってきたロッキー。

その勇姿は「ロッキー」シリーズを観ている全ての人たちに勇気と感動を与え、
自分自身を信じる事、そして決して諦めない事の大切さを教えてくれると同時に、
年齢や環境など関係なく、夢を追い続ける事の大切さを教えてくれました。


ロッキー・ザ・ファイナル」はシリーズの完結編として相応しい内容でした。
多くの勇気と感動を与えてくれたロッキーに心から感謝したいと思います。

ありがとう、ロッキー!!

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↓↓↓ロッキー・ザ・ファイナルの予告です。
    上映中となってますが、DVD発売中ですね(^^;
    是非参考にして下さい。





評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


<DVD情報>

ロッキー・ザ・ファイナル (特別編)

ロッキー・ザ・ファイナル (特別編/勝負ガウン付BOX)

<CD情報>

ザ・ベスト・オブ・ロッキー~ロッキー・ザ・ファイナル オリジナル・サウンドトラック


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

ブラッド・ダイヤモンド
ダイヤモンドを購入する際は“4つのC”をチェックすることが大切だと言われる。
color(色)、cut(カット)、clarity(透明性)、carat(カラット)
しかし、実は5つめのC<conflict(争い)>が存在することを、あなたは知る―



ブラッド・ダイヤモンド
原題:BLOOD DIAMOND

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製作年:2006年 製作国:アメリカ 143分
監督:エドワード・ズウィック
出演:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー、
   マイケル・シーン、アーノルド・ヴォスルー、カギソ・クバーズ

【ストーリー】

1990年代後半のアフリカを舞台に激しい内戦と、“ブラッド・ダイヤモンド”という
ダイヤモンドの不正取引をめぐる争いを描いたサスペンス・アクション。

【感想】

誰もが憧れる最高の輝きを持つ宝石“ダイヤモンド”。
先進国ではプレゼントや自らを飾るために多くの人々が購入し、
その美しい魅力の虜になっています。

しかし、その裏側では不正ダイヤモンドをめぐり多くの人々が血を流し、命を落としています。
そして反政府勢力RUFと政府軍の内戦によっても多くの人々の血が流れ、命を落としていました。

この映画を観て、その実情に大きなショックを受けました。
そして何よりもショックを受け、心が痛んだのがアフリカの少年兵たち。
この世の中にはまだ20万人もの少年兵が存在しているアフリカ。

目の前で両親や兄弟、友人たちが次々と殺され反政府勢力RUFに連れ去られた少年たちは、
未熟な心を洗脳され、未熟な体は戦士として鍛え上げられて行く。

そして銃を手に取った少年兵たちは目の前で起きた“”の悲しみを忘れ、
多くの“”をもたらす心を失った人間へと変貌してゆく。

あまりの衝撃に言葉が出ませんでした。

私欲によって裏取引される不正ダイヤモンド、
内戦を利用して武器を売りさばき利益を得ている先進国の実情。

無垢な少年たちを心の無い戦闘マシーンに育てる反政府勢力RUFの人間たち。

アフリカで起きているこの事実からは決して目を背けてはいけないことなのだと、
この映画を観て強く感じました。


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その内戦とダイヤモンドをめぐる争いをダイヤの密売人アーチャーと、
反政府勢力RUFにより家族と引き離され闇ダイヤの採掘場で強制労働を強いられたソロモン
紛争ダイヤの裏事情を追うジャーナリストのマディを中心に描いています。

ダイヤの採掘場でソロモンが発見した大粒のピンクダイヤをめぐり、
アーチャーと反政府勢力RUF、政府軍が激しい争いを繰り広げます。

ソロモンを利用し大粒のピンクダイヤを手に入れようとするアーチャー、
私欲のために人間を利用する冷徹な男が、ソロモンとの行動により、
ダイヤモンドをめぐる争いの醜さ、少年たちが兵士として育てられている現状に直面し、
自らの良心と向き合うことになります。

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そのアーチャーをレオナルド・ディカプリオが素晴らしい演技で演じています。
ダイヤの密売人であり、兵士として鍛えられた経験を持つ冷徹な男アーチャーを、
しっかりとしたリサーチに基づいて演じていただけあってリアリティを感じました。
そして骨太な演技は今までのディカプリオの演じた役の中でもトップクラスだと思います。

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反政府勢力RUFに家族と引き離され、息子をRUFの兵士に育てられてしまうソロモンを
演じたジャイモン・フンスー
家族を愛し、アーチャーに利用されながらも妻と子供、
そして息子を救うために命を掛ける男を力演していました。
父親としての力強さ、そして何よりも深い家族への愛が痛いほど伝わってきました。

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ジャーナリストのマディを演じたジェニファー・コネリー
アフリカの現状を報告するだけの取材に苛立ちを覚え、危険をかえりみず、
ダイヤの密売人チャーリーに近づき紛争ダイヤの裏事情を探る強い女性の姿を、
静かながらも力強い演技でしっかりと演じていました。

ダイヤをめぐる争い、虐殺を繰り返す内戦という深刻な問題をテーマにしながら、
サスペンスタッチの物語、そして激しい銃撃戦などのアクションを盛り込み、
多くの人々が興味を持てるエンターテイメント作品として作り上げています。


しかし、アクションやサスペンスを前面に押し出しているのではなく、
深い問題定義を根底に、多くの人々にアフリカの歴史や実情を理解してもらえる様な、
しっかりとしたメッセージとドラマ性で描いています。

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現在では「キンバリー・プロセス」が実施されダイヤモンドの不正取引を
阻止していますが、いまだに全てを阻止するに至っていないようです。

それは現在でもダイヤをめぐる争いが行われ、多くの人々が命を落とし、
多くの少年たちが兵士として育てられているということです。

アフリカで起こっている悲劇の数々を、この映画を観る事によって、
少しでも多くの人々の心に焼き付けてほしいと思います。

「お前に何か出来るのか?」と言われれば何も出来ないかもしれない、
でもその事実を受け入れ、その事実を知り、その事実に対して考え始める・・・
まず、それが第一歩であり、一番大切な事なのではないでしょうか?



評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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オリジナル・サウンドトラック「ブラッド・ダイヤモンド」


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

太陽がいっぱい
サスペンス映画の傑作であり、映画史に残る名作。


太陽がいっぱい
原題:PLEIN SOLEIL/PURPLE NOON

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製作年:1960年 製作国:フランス、イタリア 122分
監督:ルネ・クレマン
出演:アラン・ドロン、マリー・ラフォレ、モーリス・ネロ、エルヴィーレ・ポペスコ

【ストーリー】

貧しい青年トムは親の金で遊び回る富豪の友人フィリップを殺害、
彼に成り済まして財産を奪おうと綿密な計画を練る傑作サスペンス。

【感想】

映画史に残るサスペンス映画の傑作であり名作です。

サスペンス映画好きなら必ず観ておきたい作品ですね。
この映画を観終えた後の衝撃は言葉では言い表せません。

今から約半世紀前の映画だとは思えないほどの練りに練られた物語、
主演アラン・ドロンの魔性の魅力、そして衝撃的なラストは今も色あせることはないですね。

富豪の友人フィリップを殺害し、彼に成り済ますために身分証の偽造、
筆跡の練習など綿密な計画を立てるトムが、
次々と襲いかかる窮地を切り抜けるたびにハラハラドキドキさせられました。

そしてその綿密さとは裏腹に意外と大胆な行動をとる事もあり、
その姿を見てさらにゾクゾクさせられて観ている間中、胃が痛くなりました(笑)

前半の貧しく無軌道な若者だったトムがフィリップを殺害後、
まるで生気を吸ったかのようにギラギラした獲物を狙う獣のようになってゆきます。

最初はアラン・ドロンらしくないなぁ、なんて思いながら観ていたのですが、
中盤以降のギラギラしたトムはアラン・ドロンの魅力が全開でした(^^

殺人という許されない行為、そして財産を奪うために偽装する行為、
普通であれば嫌悪感を覚える犯罪者の姿がこれだけ魔性の魅力を持つ存在になり得たのは、
やはりアラン・ドロンだったからこそなんだと思います。

幸せを満喫し、全てを手にしたトムが言うセリフ。

太陽がいっぱいだ

そして訪れる衝撃のラスト

大きな青い空に太陽がいっぱい広がるように、金も幸せも何もかも手に入れたトムは、
太陽があるところには必ず影があるという事を知る由もなかったのでしょう。

主人公トムを演じたアラン・ドロン
この映画はまさしく彼のための映画だったような気がします。
アラン・ドロンが演じたからこそ、この映画が名作になったと言っても過言ではないと思います。
他の出演者たちを忘れてしまうくらい、彼の存在感、そして魔性の魅力が全開でした。

そしてニーノ・ロータテーマ曲
この映画を観ていなくても曲を聴いたことがある人は多いと思います。
哀愁漂うこの曲が、この映画をさらに引き立てていました。

ジュード・ロウマッド・デイモン主演で同じ原作を映画化した「リプリー」がありますが、
この「太陽がいっぱい」の魅力には足元にも及んでいないなぁと感じました。

約半世紀前に作られた「太陽がいっぱい」。
この映画が現在の映画にまったく引けを取らない素晴らしい作品であり続けているのは、
この映画がサスペンス映画の傑作であり、
映画史に残る不朽の名作であることを証明しているのではないでしょうか。



評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


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スパイダーマン2
偽ることが、愛なのか。


スパイダーマン2
原題:SPIDER-MAN 2

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製作年:2004年 製作国:アメリカ 127分
監督:サム・ライミ
出演:トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、アルフレッド・モリナ、ジェームズ・フランコ、
   ローズマリー・ハリス、J・K・シモンズ

【ストーリー】

前作から約2年、スパイダーマンとして活躍する生活と普通の青年としての生活の二重生活に
もがき苦しむピーターの前に、新たなる強敵“ドッグ・オク”が現れる。
SFアクション超大作の第2弾。

【感想】

アメリカのマーベル・コミックに登場する“親愛なる隣人”の愛称を持つ、
悩めるヒーロー“スパイダーマン”の続編です。

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今回は前作からアクション、ドラマ性、CG技術がさらにスケールアップしています。
特に見所なのは強敵ドック・オクとの熾烈な戦いですね。
原作でも人気のあるこのキャラクターをサム・ライミ監督の想像力と演出力、
そしてアルフレッド・モリナの存在感、そして演技力で素晴らしい強敵を作り上げています。

怪人ドック・オクの武器であり命でもある4本の触手の様なアームが凄かったですね(^^
そのアームの凄まじいパワー、そしてアーム自体が生きている様なリアルな動きに圧倒され、
4本のアームでビルの壁をよじ登ったり、体を浮かせてアームを足代わりに歩いたり、
戦う時には恐ろしい武器になったりと、アメコミキャラの中では恐怖度№1だと思います。

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特に科学者オットー・オクタビアスが怪人ドック・オクとなってしまう場面では、
ホラー映画風な映像、構成で、ホラー監督であるサム・ライミ節が炸裂していましたね(^^

そのドック・オクとスパイダーマンが前作のグリーン・ゴブリンとの死闘を
遥かに凌ぐ壮絶な戦いを繰り広げます。

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特に電車の上でのバトルは凄かったですね!!
手に汗握る攻防から目が離せませんでした。
そしてドック・オクの手によって暴走させられた電車をスパイダーマンが体を張って
食い止めるシーンはスパイダーマンと一緒に力が入りすぎてめちゃくちゃ疲れました(笑)

ドラマ性も前作よりもさらに深くなっています。
スパイダーマンとして、普通の青年としての二重生活の苦しさ、
そしてMJの婚約という現実に思い悩み、そのストレスによりスパイダーパワーを失ってしまい、
スパイダーマンとしての自分を捨てる決意をするピーター

ピーターを愛しながらも受け入れてくれない彼を諦め、別の人物と婚約してしまうMJ

父親を殺したスパイダーマンの正体を知るためにドック・オクと手を組んでしまうハリー

主人公ピーター(=スパイダーマン)の苦悩だけではく、
MJ、ハリー、それぞれの苦悩がしっかりと描かれていて、
彼らの物語がより深く、ドラマチックになっていました。


やはりこのシリーズの魅力は縦横無尽に飛び回るスパイダーマンの活躍と、
悪役との壮絶なバトル、そして何よりもドラマチックな物語なのだと思います。

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スパイダーマンとしての「大いなる責任」と、1人の青年として1人の女性を想う「」。
”する人のために「大いなる責任」を捨てるのか・・・
それとも「大いなる責任」のために“”を捨てるのか・・・

このシリーズを通しての主題「大いなる力には、大いなる責任が伴う」、
そして1人の青年として1人の女性を想う「」。

その二つに大きく揺れるピーター、この二つの苦悩こそが今作の主題なのだと思います。

大きな問題に直面したピーターは果たしてどのような決断を下すのか・・・

それは観てのお楽しみです(^^

前作からのメインキャストであるピーター(=スパイダーマン)役のトビー・マグワイア
MJ役のキルスティン・ダンスト、ハリー役のジェームズ・フランコは、
二作目だけあって、さらに各キャラクターに深みを持たせた演技だったと思います。

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そして今回の強敵ドック・オク(科学者オットー・オクタビアス)を演じた
アルフレッド・モリナの存在感、そして演技力は素晴らしいの一言です。
家族思いの科学者だった優しいオクタビアスと、、
アームに精神を支配され怪人ドック・オクに変貌してしまった凶暴なオクタビアスを、
強烈なインパクトを残す存在感抜群の演技で演じていました。

監督はもうサム・ライミ以外に考えられないですね。
アメコミという一歩間違えれば大失敗になってしまう危険な題材を、
CG技術を駆使した素晴らしい映像、壮絶なバトルシーンで観る人々を魅了し、
苦悩する人間ドラマ部分もしっかりと描ききる才能は本当に凄いと思います。

前作からパワーアップした壮絶なアクションシーン、
CG技術を駆使した縦横無尽に飛び回るスパイダーマンの活躍、
そしてより深くなった人間ドラマ。

続編でありながら全てにおいて第一作を超えた第二作目は、
より深くなった人間ドラマとよりスケールアップしたアクションシーンで、
さらに老若男女誰もが楽しめる一級のエンターテイメント超大作となっています(^^



第一作「スパイダーマン」の感想はこちら

第三作「スパイダーマン3」の感想はこちら


評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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手紙
兄貴、元気ですか? これが最後の手紙です。


手紙

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製作年:2006年 製作国:日本 121分
監督:生野慈朗
原作:『手紙』(東野圭吾著)
出演:山田孝之 、玉山鉄二 、沢尻エリカ 、吹石一恵 、尾上寛之 、田中要次
    吹越満、風間杜夫、杉浦直樹

【ストーリー】

強盗殺人という大きな罪を犯した兄と、その罪によって人生を狂わされた弟の苦難の日々を
描く東野圭吾のロングセラー小説を映画化した社会派人間ドラマ。

【感想】

殺人というのは、その理由がどうであれ決して許される事ではありません。
殺害した相手の命を奪うだけではなく、その被害者の家族にも深い傷を残す事になります。
そして自ら犯した罪を償うと同時に、大切な人を失った被害者の悲しみ、
そして加害者への憎しみも全てを一生背負って生きてゆかなければなりません。

そして被害者だけではなく、加害者となった本人の家族にも深い傷を残します。
犯罪者の家族というだけで受ける理不尽な差別、その苦しみは加害者本人と共に一生続きます。

この映画では殺人事件を題材にした映画ではあまり描かれる事のない、
加害者の家族の苦しみに焦点を当てて描いています。

とても深く、そして考えさせられる映画でした。

感動とか良い作品だったとか、そういった気持ちを超越したもっと深いものを感じました。

物語は弟・直貴の学費を手に入れるため強盗殺人を犯してしまった兄・剛志と、
その犯罪により苦難の人生を歩む事になった弟・直貴との「手紙」を通した交流を軸に進んでゆきます。

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服役した兄:剛志にとって弟の直貴との手紙のやり取りは唯一の心のよりどころであり、
唯一の血の繋がった家族との繋がりでもありました。

そんな兄が犯した罪が自分のためであるがために、
そして唯一の家族である兄であるがために、その罪によって苦難の人生を送る弟・直貴。

胸に抱く夢や希望、そして愛までもが兄の犯罪によって脆くも崩れ去ってしまう現実。
弟のために犯した罪は、弟を一生苦しみから逃れられない運命へと変えてしまいました。

自分の犯した罪ではないのに仕事場や住む場所で受ける理不尽な差別。
犯罪者の家族というだけで、まるで犯罪者を見るかのような目でみる人々。

たった一度の過ちによって、自分自身だけでなく多くの人々を苦しめる事になり、
その苦しみや悲しみは一生消えないのだと強く感じました。
そして犯罪者の家族としての苦しみや悲しみが痛いほど伝わってきました。


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兄の犯罪により人生が狂ってしまった主人公・直貴を演じた山田孝之
苦しみや悲しみを背負った直貴役はまさに適役でした。
夢や希望を抱きながらも、犯罪者の家族としての心の傷を背負っている心情を、
静かな演技の中でしっかりと表現していました。

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弟を思うがゆえに過ちを犯してしまった兄・剛志を演じた玉山鉄二
彼の迫真の演技は本当に素晴らしかったです。
ラストの彼の演技には鳥肌が立ちました。

直貴を一途に支える気丈な女性由美子を演じた沢尻エリカ
最近いろいろと話題になっていますが、この映画の演技を観る限りでは、
一途な思いを寄せる女性、心の強さを持った女性をしっかりと演じていたと思います。
ただ、あの関西弁だけはちょっと微妙でした。

被害者の家族を演じた吹越満
もう何も言う事はありません。本当に素晴らしい役者ですね。
悲しみと怒りを秘めた被害者の家族の心情を少ない出番の中でしっかりと表現していました。

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この映画は加害者の家族に焦点を当てて描いていますが、
それぞれの立場により、それぞれの登場人物に感情移入できる作品だと思います。

それは被害者の家族であったり、加害者本人であったり、加害者の家族であったり・・・
どれかに偏る事なく、全ての人々の苦しみや悲しみを同等に描いているからかもしれません。

犯罪とは自分だけの問題ではなく、多くの人々を苦しめる事になるということ・・・
そしてその苦しみから逃げるだけではなく、しかっりと向き合わなければならないこと・・・
罪を犯す事がどれほど重く、苦しい事なのか・・・
多くの事を考えさせれると同時に、心の奥深くに突き刺さる映画でした。



※以下ネタバレ※

ラストの刑務所の中で漫才をする場面で、
剛志が手を合わせて号泣するシーンではもう涙が止まりませんでした。
今思い出しても涙が溢れてきます。
これほどまでに泣いたのは今までなかったと思います。

直貴から家族を守るために兄と縁を切るとの手紙を受け取った剛志。
初めて自分の犯した過ちがどれほど大きいものだったのかを悟ります。

そして彼らは別々の人生を歩んでゆきます。

しかし、何をどうしても兄弟には変わりない。

漫才の中で直貴が言うセリフ。

「どんな兄でも血の繋がっている兄弟だから・・・」

縁を切るという手紙を書いた直貴が、手紙では伝えられなかった言葉。

それはたとえ家族を守るために縁を切ったとしても、
兄弟であることには変わらない。
兄を想う気持ちはいつまでも変わらない・・・永遠に・・・

エンドロールで流れる小田和正の曲で「言葉に出来ない・・・」

まさしくその想いは言葉に出来ない想いだったのだと思います。

そして兄の合掌、そして涙はまさに言葉に出来ない想いだったのでしょう。


「罪を憎んで、人を憎まず」

この言葉は、この映画の全てであり、
この映画のようにとても深いものがあるのだと感じました。


※ネタバレ以上※


評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

300
300人VS1,000,000人、真っ向勝負!


300<スリーハンドレッド>
原題:300

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製作年:2007年 製作国:アメリカ 117分
監督:ザック・スナイダー
原作:『300』グラフィック・ノベル(フランク・ミラー著)
出演:ジェラルド・バトラー、レナ・ヘディ、デヴィッド・ウェンハム、ドミニク・ウェスト
    ミヒャエル・ファスベンダー、ヴィンセント・リーガン

※R-15指定作品

【ストーリー】

紀元前480年、100万のペルシア軍にわずか300名の軍勢で戦いを挑んだレオニダス王率いる
スパルタの兵士の姿を描くフランク・ミラー原作のグラフィック・ノベルの映画化。

【感想】

この映画は紀元前480年のペルシア戦争テルモピュライの戦いを描いた作品です。

この映画はとにかく映像が凄いです。
前評判通りの度肝を抜く映像は本当に圧巻でした。

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そして100万のペルシア軍にわずか300名の軍勢で戦いを挑んだスパルタの兵士達。
勝ち目の無い戦いに誇りを持って戦う彼らの強さ、信念、生き様は、
まさに男の中の男、本当の“”を見た気がします。

今までスパルタ兵というと、スパルタの語源になるだけあって、
人間味がない戦いを好む戦闘集団っていうイメージがありましたが、
この映画を観てスパルタ兵も人間なんだと感じました。
戦闘のために生きる戦闘集団であることは確かでしたけどね。

映画の内容はスパルタ軍がペルシア軍を足止めした3日間の戦いを描いています。
なので全編ほとんどが戦闘シーンです。

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その戦闘シーンが今までにない映像で描かれていて斬新でした。
映像全体がトーンを落としたセピア色の色彩で描かれ、
戦闘のシーンではスローモーションを駆使した壮絶な戦いの映像、
首が飛び、腕や足を切られ、血しぶきが舞う。

凄まじいバイオレンスグロテスクな映像は、
生死を掛けた戦いの中に生きる戦士達の本当の戦いを観ているようでした。

全編戦闘シーンの連続なのでドラマ性はほとんどありません。
夫婦愛や親子愛、政治的策略など多少のドラマは盛り込まれていますが、
基本的には300人のスパルタ兵士の戦いがメインです。

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これは地球上の長い歴史の中で300人のスパルタ兵が100万のペルシア軍と戦う
ほんの一部分を切り取った映像を観ていると考えれば、
不必要なドラマ性や無意味な脚色はいらないのだと思いました。

斬新な映像、壮絶なバイオレンス描写、スパルタ兵の誇り高い戦い、
見所は沢山ありますが、逆にツッコミどころも沢山ありました(^^;

特に気になったのがペルシア軍の描き方。

スパルタ兵の誇り高さを描くために完全な悪として描いているような気がしました。
彼らもまた人間で、誇り高き心を持つ人々もいたと思います。
逆にペルシア軍にも戦士として戦う誇りを持たせた方が、
300人のスパルタ兵が戦士として華々しく散って行く姿に、
彼らの生き様、そして誇り高さをよりいっそう感じられたのではと思いました。

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そしてもう一つはペルシア軍の中に登場する化け物(?)のような存在。
めちゃくちゃ怪力の大男(かなりデカイですけど)はまだ分かりますが、
手が刀みたいになっている人間が出てきた時にはちょっとどうかと思いました。

そして不死身軍団。
アジアを制したペルシア軍の奥の手として登場する彼らもまた微妙でした。
変な仮面をかぶり、微妙に忍者っぽいのには何とコメントしてよいのか(^^;

ペルシア軍の王クセルクセスのビジュアルはまだ良いとしても、
微妙なモンスターや微妙なキャラクターを登場させるのはどうかと思いましたね。

まるでスパルタ兵がエイリアンと戦っているような感覚になりかけました(^^;

製作者の意図としてはペルシア軍を異国の人間としてスパルタ兵との対比を考え、
まったく別のビジュアルにしたつもりだと思うのですが、
ここまでやるとちょっと行き過ぎな気がします。

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スパルタの王レオニダスを演じるジェラルド・バトラー
見事に腹筋が割れまくってました(笑)
屈強の戦士たちからの人望も厚く、自らも戦闘に立って戦う誇り高き王レオニダスを、
力強い演技で演じていました。

この映画の撮影前からかなりのトレーニングを積んだ出演者たちの肉体美は、
本当に素晴らしいの一言ですね。

肉体美、戦いの中に美学を求める戦士たち、それぞれに共通するのは“男くささ”。
フランク・ミラーの原作に登場するキャラクターたちには、
その“男くささ”がありますよね。

この『300』では登場する全ての兵士たちがその“男くささ”の魅力に溢れています。
それが戦士としての生き様や、戦士としての誇りをよりいっそう引き立てて、
男の美学、男の中の男である“”の生き様を魅力的に描けたのではないでしょうか?

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スパルタ兵もペルシア兵も同じ人間として描いてほしかったと思うところはありますが、
生と死が隣合わせの時代に生きる戦士たちの生き様、誇り高き精神、
そしてまるで一枚の絵画が映像になって動き出したかのような斬新な映像は、
一見の価値があると思います。


この映画は日本人としては好き嫌いがハッキリでる映画だと思います。
ひたすら戦い続ける映画という事を頭に入れてからご鑑賞下さい。

圧倒的に不利な状況、絶望的な数の差をものともせず、
スパルタ兵としての誇り、そして戦士としての生き様を全うした300人の戦士たちの活躍を、
斬新なビジュアルで魅せるスペクタクル超大作です。




評価★★★★★☆☆☆☆☆(10点満点中5点 …1点)


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レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード
新しい伝説の、始まりだ。


レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード
原題 ONCE UPON A TIME IN MEXICO

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製作年:2003年 製作国:アメリカ 101分
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:アントニオ・バンデラス、サルマ・ハエック、ジョニー・デップ、ミッキー・ローク、
    エヴァ・メンデス、ダニー・トレホ、ウィリアム・デフォー

【ストーリー】

将軍マルケスのクーデター計画を阻止するため、
CIA捜査官サンズはマルケスに妻子を殺された伝説の男エル・マリアッチに暗殺を依頼、
復讐と思惑が交錯する壮絶な戦いが始まる。
『エル・マリアッチ』、『デスペラード』に続く3部作の最終章であるアクション超大作。

【感想】

アドレナリン全快の理屈抜きで楽しめる、
バイオレンス・アクション娯楽映画『デスペラード』の続編です。

前回に比べると出演しているキャストの顔ぶれも豪華!!
ド派手なアクションも更にパワーUPしています!!

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主人公エル・マリアッチアントニオ・バンデラス)の男の色気ムンムンも健在(笑)、
激しい銃撃戦や二丁拳銃を構える格好良いキメポーズも健在です(^^

そしてマリアッチを利用しクーデターを阻止しようと暗躍するCIA捜査官サンズを、
ジョニー・デップが濃ゆ~く演じています(^^

前作は誰が見ても分かりやすい単純明快な復讐劇でしたが、
今回はその復讐劇と共にCIAや将軍マルケス、悪党共の思惑が交差し、
より複雑な物語となっています。

銃撃戦などのアクションは前作よりもパワーUPしていて見応えがありましたが、
物語はより複雑になり、ちょっと分かりづらいところがありました。

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登場する人物も多くなり物語が複雑になるのは仕方がないかと思いますが、
この系統の映画はやはり単純明快なストーリーの方が良かったんじゃないかと思います。
感情移入できるキャラは1人もいないですからね(笑)

そこを抜きとすればロバート・ロドリゲス節全快の痛快娯楽アクション映画として、
前作『デスペラード』に引けをとらない面白さがあります。

豪華な顔ぶれが演じる癖のある濃ゆいキャラクター達の魅力も全快です(^^

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その中でも一番輝いているのは、何と言ってもジョニー・デップ!!
CIA捜査官サンズは彼の好きそうな癖のあるキワモノキャラでしたね。
正義なのか悪党なのか分からないつかみどころの無いサンズは、
ジョニー・デップにピッタリだったと思います。
最後の銃撃戦ではB級西部劇風な彼の立ち振る舞いに感動すら覚えました(^^

そしてこの映画の顔であるエル・マリアッチ役のアントニオ・バンデラス
もう、この役は彼以外には考えられないですね。
今回も“男も惚れる”格好良さは健在です(^^
そしてあのオーバーアクションなキメポーズ!!
それを格好良くキメれる男はやはりバンデラスしかいませんね。

サルマ・ハエックは今回あまり活躍してなかったですね。
相変わらず女性の色気はムンムン出てましたが(笑)

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その他お馴染みのロドリゲス組の濃ゆい俳優たちと共に、ウィリアム・デフォー
ミッキー・ロークと濃ゆい個性派俳優も競演しています。

A級並みの俳優陣、そしてA級並みのド派手なアクションが満載なのですが、
キャラクターやストーリー、そして全体の雰囲気は前作そのままのB級テイスト

これがやっぱりこの映画の魅力ですね。
砂が舞う乾いた空気、太陽が照りつける黄金色の街並み、そしてどこまでも広がる青い空。
その景色をバックに濃ゆくて個性的なキャラクターたちが壮絶な戦いを繰り広げる!!

今回も撃って、撃って、撃って、撃って、撃って、撃って、撃ちまくりです(笑)

そして悪党共が死んで、死んで、死んで、死んで、死んで、死にまくりです(笑)

前作『デスペラード』に引き続き、この系統が嫌いな方はさらに無理な映画です。
そしてジョニー・デップ目当てで観るとやられてしまう映画です(笑)

この映画だけ観ても回想シーンなどが入っているので観れるとは思いますが、
やはり前作の『デスペラード』を観てから是非観てほしい映画ですね。

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今回は物語が複雑でそれぞれの登場人物の思惑が交差する展開となっていますが、
それに囚われずに前作『デスペラード』同様に全身の感覚で観て下さい(^^
この映画はストーリー性は二の次、まずは全身の感覚で楽しむのが一番です。

格好良いアクション、壮絶なバイオレンス、濃ゆいキャラクターたち、
何も考えず“ありえない”世界を堪能する純粋なアクション娯楽映画であり、
“格好良さ”、何も考えずに楽しめる“娯楽”を追求した、
B級映画テイスト満載のエンターテイメント作品です(^^



「デスペラード」の感想はこちら


評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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デスペラード
銃弾8000発!


デスペラード
原題 DESPERADO

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製作年:1995年 製作国:アメリカ 104分
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:アントニオ・バンデラス、サルマ・ハエック、ヨアキム・デ・アルメイダ、
    チーチ・マリン、スティーヴ・ブシェミ、カルロス・ゴメス
    クエンティン・タランティーノ(友情出演)

【ストーリー】

恋人を殺され、自らも掌を撃たれギター弾きとしての道を閉ざされたマリアッチは、
仇であるギャングのボス:ブチョへの復讐のためギターケースに武器を詰め戦いを挑む。

【感想】

アドレナリン全快の理屈抜きで楽しめるバイオレンス・アクション娯楽映画!!
こんな映画大好きです(^^

格好良い!! 」この映画を一言で表すとなると、この言葉しか見当たりません(^^

もう全身の感覚で観る映画ですよね~。
ストーリーは良くある設定の復讐物ですが、これを上手く料理して、
熱く、そしてこれほどまでに格好良く描ける映画も少ないと思います。

砂が舞う乾いた空気、太陽が照りつける黄金色の街並み、そしてどこまでも広がる青い空。
そんな景色には濃ゆいバンデラスが良く似合う。

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美しいギターの旋律、鋭い眼差し、目にも止まらぬスピードで銃を抜く格好良い銃さばき、
そしてポーズをキメながらの二丁拳銃の乱射!!

もう、撃って、撃って、撃って、撃って、撃って、撃って、撃ちまくりの映画です(笑)

激しい銃撃戦、そして二丁拳銃乱射はあの名作「男たちの挽歌」を彷彿とさせます。

そして悪党共が死んで、死んで、死んで、死んで、死んで、死にまくりです(笑)
こいつは生き残るだろうと思う奴らも当然の如く死にまくります(^^;

もうとにかく主人公エル・マリアッチの銃さばきが格好良すぎです。
オーバーアクションなキメポーズがやけに似合っていて、
普通なら笑ってしまうところを格好良く決めてしますバンデラスは、
まさに“男も惚れる”色気とオーラがムンムン出てました(^^

その格好良すぎるアクションと共に、怪我をした主人公エル・マリアッチの介抱をする
美しい女性キャロリーナとの恋愛も描かれています。

まぁこれも定番と言えば定番ですよね。
復讐に燃える男:色気全快の濃ゆいマリアッチと美しい女性との出会い。
男の色気と女性の色気が満載です(^^

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主人公エル・マリアッチを演じるのは色気ムンムンのスター:アントニオ・バンデラス
この映画を観てバンデラスの格好良さにめちゃくちゃ惹かれました(^^
乾いた空気と青い空、そして拳銃と血が良く似合う。
壮絶なアクションもこなし、眼差しだけで色気を出せる貴重な俳優ですね。

マリアッチと恋仲になる美しい女性キャロリーナ役はサルマ・ハエック
こちらは女性の色気がムンムン出てます(笑)
でも本当に美しい女性ですよね。
気丈で芯が強く、女性としての魅力爆発のキャロリーナ役はまさに適役でした(^^

その他の出演者たちも個性的で濃ゆいキャラクターばかりで楽しめました。
いつものロドリゲス組が勢揃いなのですが、何故かそれに安心感を感じます。

あとマリアッチの仲間の武器と撃つ時のポーズは笑えました(^^
あの武器をあんなポーズで撃ってみたい(笑)

そして監督のロバート・ロドリゲス
彼はもう天才です(^^
B級テイスト満載の映画を撮らせたら右にでるものはいないって感じです。
Toy's的にはタランティーノを超えていますね。
この作品はロドリゲス監督のあらゆる魅力が詰まった集大成であり、代表作だと思います。

実はこの映画の前編である『エル・マリアッチ』は観てないんです。
とてもB級テイスト満載らしいのですが、
デスペラード』を語るにはやっぱり観ておかないと駄目ですよね(^^;

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もう何も考えずにバイオレンス・アクション娯楽映画として楽しんで頂きたい映画です。

あっという間に時間が過ぎてしまうほど引き込まれる壮絶で格好良いアクション
これでもかってくらい悪党共が死んでゆく壮絶なバイオレンス
単純明快で分かりやすいストーリー、そしてバンデラスの格好良さ!!

とにかく壮絶なアクションが繰り広げられ、沢山の悪党が死んでゆくので、
この系統が嫌いな方には絶対無理な映画ですけどね(^^;
好き嫌いがハッキリ分かれる映画だと思います。

この系統の映画が好きな方は観ないと絶対損をします(笑)
是非、シビれるほど“格好良い”アクションをご堪能下さい。

クールで格好良く、見終えた後にスカッとした爽快な気分になれる、
あらゆる魅力が満載の痛快娯楽バイオレンス・アクション映画の傑作です(^^



続編「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」の感想はこちら


評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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デスペラード

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