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Author:Toy's
Toy'sの映画感想ブログです。

今まで観た映画から最近見た映画までジャンルを問わずご紹介していこうと思います。

映画の感想は基本的にネタバレしないように書いています。
評価の詳しい内容は、

「評価の基準」をご覧下さい。

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B級映画を中心に映画の感想を書いているブログ、

「Toy's “B級” CINEMA PARADISE」
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Toy's CINEMA PARADISE
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サンシャイン2057
2057年、人類は、太陽滅亡の危機を救えるのか?
危険で予測不可能な旅が始まる



サンシャイン2057
原題:SUNSHINE

raacqjrntb.jpg

製作年:2007年 製作国:アメリカ 108分
監督:ダニー・ボイル
出演:キリアン・マーフィ、真田広之、ミシェル・ヨー、クリス・エバンス、
    ローズ・バーン、トロイ・ギャリティ

【ストーリー】

2057年、太陽滅亡の危機に瀕した地球を救うために、宇宙船イカロス2号に搭乗した8人のクルーが、
太陽に核弾頭を打ち込み再生するという究極の任務向かうSFスリラー。

【感想】

久しぶりに王道なSF映画を観た気がします。
っと言っても監督があのダニー・ボイル。一筋縄ではいきません。

SF映画で初めて“太陽”を描いた作品だと思います。
普段は我々にとってとても身近なものですが、普段はあまり気に止めませんよね。
あ、今日は晴れだ、とかくらいですよね(笑)

photo_06.jpg

この映画での“太陽”の映像は圧巻です。
本当に引き込まれてしまいそうな美しくて神秘的な“太陽”。
太陽の放出するわずか4%の光でも網膜が焼けてしまうほどの圧倒的なパワーを持つ太陽に、
接近して核弾頭を打ち込む・・・とても現実では考えられない世界ですね。

人間がちっぽけな存在に思える圧倒的な力を誇る太陽と光り輝く神秘的な太陽、
その恵みにもなり脅威にもなる太陽の存在を見事に表現していたと思います。
太陽の前では人間は本当に塵と同じなんだなと感じました。

そしてその核弾頭を搭載した宇宙船のデザインもまた目を見張るものがありました。
太陽の熱を遮る巨大なシールド、リアリズムに徹した室内空間。
細部にわたっての細かい描写がしっかりと描かれていました。

photo_11.jpg

物語としてはありがちな展開というか定番なストーリーでしたね。
宇宙船内に数ヶ月生活する中での精神状態、極限状態の中での究極の選択、
宇宙船内のトラブルなどSF映画に欠かせない要素はしっかりと押さえていました。

太陽滅亡を阻止して地球を救うという重大な任務の重さ。
今まで人類が遭遇することがなかった神秘的で圧倒的な力を誇る“太陽”の存在を目の前にして、
もし自分がその状態に陥ったらどうするのか・・・
そう考えさせられるクルーの行動力、自己犠牲が痛いほど伝わってきました。

この映画の評価は賛否両論ですよね。
「前半は良かったけど後半の展開は駄目だった」という話を良く聞きます。
各キャラクターの描き方が薄かったかなとは思いました。

photo_01.jpg

でもToy'sとしての感想は全体を通して、かなり良い出来だったと思います。
という結構好きな作品になりました。


前半はSF映画では王道である宇宙船での旅をしっかりと描き、
後半は太陽の破壊し新たな太陽を作るという、
想像を絶する使命を自らを犠牲にしてまで全うしようとするクルーたちの活躍、
そしてスリラー的(ホラー的?)な要素で最後まで引き込まれました。

後半のスリラー的要素はいらないとの意見も沢山ありましたが、
自分は逆にそれがあって良かったんじゃないかと思います。

もしスリラー的要素がなければ、地球を救うためのクルーたちの葛藤と、
自己犠牲を描いただけのお涙頂戴映画に終わってしまったんじゃないかと思うのです。

そのスリラー的要素は圧倒的であり、神秘的であり、人々を魅了する“太陽”という
偉大な存在に接近した時に、人知を超えたものに遭遇した時の人間の自我や観念の崩壊を、
ひとつの形として表しているのではないかと思うのです。

現実にこの映画を観ただけでも“太陽”の魅力にとり憑かれそうになります。
それが目の前に存在していたら・・・
きっと魅了され、自我が崩壊し、太陽=神のような精神状態に陥ってしまい、
狂気に走ってしまうのではないかと感じました。

photo_09.jpg

主演はキリアン・マーフィ
『28日後…』でもダニー・ボイル監督と組んでいましたが、
この二人が組むと退廃的で世紀末的な映画かなっていうイメージになります。
間違いなくこの2作の映画の影響ですけど(^^;
独特な存在感と、吸い込まれそうな眼がすごく印象的な俳優ですね。
今後の活躍に期待大の役者さんです(^^

photo_02.jpg

船長役で出演している真田広之
彼はもう海外でも第一線で活躍できる日本が誇る俳優の1人だと思います。
今回もリーダーシップがあり、深みのある渋い船長を存在感抜群で演じていました。
活躍の場は少なかったですが、太陽に魅了された男の生き様が伝わってきました。

クリス・エバンスも良かったですね。
彼らしい役柄で、彼らしい演技だったと思います。
ファンタスティック・フォー』のジョニーのイメージが強いので、
宇宙で何かが起こっても、なんとかしちゃいそうなイメージがありました(笑)

あとミシェル・ヨーはちょっと可哀相な役柄だったかなと思います。
彼女らしさが出せなかった役柄だったので、
もう少し彼女らしい演出があってもよかったのかなと感じました。

監督のダニー・ボイルは今まのSF映画にはない“太陽”という題材で、
SF映画の王道から外れずに、新しい世界観を構築出来たのではないかと思います。
特に後半のスリラー的な展開は彼らしさが爆発していたような気がします。

photo_05.jpg

アルマデドン』や『ザ・コア』などのいわゆるハリウッド的なSF映画が好きな方には、
オススメできない作品ですね。
どちらかというと『ブレード・ランナー』や『イベント・ホライゾン』のような作品が
好みの方には観て頂きたい映画です。

賛否両論なので全ての人たちに観てほしいとは思いません。
これは本当に感性の問題になってくるので、Toy'sのブログや他のレビューなどを参考に、
これは観れるかなと思ったらご鑑賞してみて下さい。
駄目だと思ったらやめときましょう(笑)


神秘的で圧倒的な存在である“太陽”の映像、宇宙空間や宇宙船の細部にわたる細やかな描写、
人間の心理や葛藤、自己犠牲、そして太陽に魅了された人々の自我や感性の変化など、
宇宙空間の素晴らしい映像などのSF的要素と人間の心理を巧みに描写した精神的要素を融合し、
SF映画の王道を押さえつつ、新しいSFの世界観を構築したSFスリラーの傑作だと思います。



評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


<DVD情報>

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

イル・ポスティーノ
人生を変えたのは、美しい言葉のタペストリー。


イル・ポスティーノ
原題:IL POSTINO/LE FACTEUR/THE POSTMAN

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製作年:1994年 製作国:イタリア、フランス 107分
監督:マイケル・ラドフォード
出演:マッシモ・トロイージ、フィリップ・ノワレ、マリア・グラツィア・クチノッタ
    リンダ・モレッティ、アンナ・ボナルート

第68回アカデミー賞:音楽賞(ルイス・エンリケス・バカロフ) 受賞
第49回英国アカデミー賞:監督賞(マイケル・ラドフォード)受賞
第 1回放送映画批評家協会賞:外国語映画賞 受賞
第20回日本アカデミー賞:外国作品賞 受賞


【ストーリー】

ナポリの沖合いに浮かぶ小さな島にチリからイタリアに亡命してきた詩人パブロ・ネルーダと、
彼の専属郵便配達人になった貧しい青年マリオとの交流を暖かく描いた感動ドラマ。

【感想】

ゆったりと流れる物語、美しい風景、村人たちの素朴さ、
そして詩人パブロと青年マリオの年齢を超えた友情にとても癒される素晴らしい作品です。

フィリップ・ノワレ演じる詩人は、
実在したチリの偉大な詩人パブロ・ネルーダがモデルになっています。

そして主人公を演じたマッシモ・トロイージは心臓移植の手術を延期してまでこの映画を撮影し、
この映画のクランク・アップの12時間後、1995年6月4日に41歳の若さで亡くなりました。
彼にとってこの映画が遺作となります。

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イタリアの小島にチリから亡命してきた詩人パブロと、
彼の専属郵便配達人となったマリオとの交流を美しい風景、優しい目線で描いています。

詩人パブロのもとへ郵便物を送り届ける内に詩の素晴らしさに魅了されて行くマリオ。
貧しくて純朴なマリオは詩人との出会いにより、自己に目覚め、人間として成長してゆきます。

パブロとマリオの詩を通しての交流はとても心温まりました。
ただ淡々と二人の友情を描くのではなく、
ちょっとしたユーモアも交えながら彼らの交流を暖かく描いているのがとても良かったです。

”とは本当に素晴らしい力を持っているんだと教えられた気がします。
今の自分の気持ちを素直に表現できる一つの方法であり、
多くの人たちの心の支えになり、自分を見つめ直し成長できるものであると。

”の事をまったく知らなかったマリオがパブロの手ほどきにより自ら“”を作るようになり、
恋をした時には愛の詩を詠い、やがてより多くの人々のために“”を詠おうと考える。

”は人の心を動かす原動力にもなり、心を癒す優しさも持っているんですね。
”というのは本当に偉大なものだと思います。

この物語は“”の素晴らしさや友情の大切さを描くと同時に、
ゆっくりとした物語の中でひとりの“人間”をしっかりと丁寧に描いています。

ひとりの“人間=マリオ”が“”によって大きく成長してゆく。
マリオが人間として成長し、自己に目覚めてゆく姿をゆっくりと丁寧に描くこの物語は、
まるで1人の人間の人生を垣間見ているような、そんな感覚になりました。

ゆっくりと流れる時間、優しく暖かい心の交流、微笑ましい物語、
物語はそのまま淡々と終わるのかと思いましたが、そこには以外な結末がありました。

ラストシーンからエンドロールにかけて、
劇場で観ていたToy'sはまったく動く事ができず、流れそうな涙をこらえるのに必死でした。

ひとりの青年の心の成長を描く物語を通して、年齢を超えた友情の素晴らしさ、
愛することの大切さ、そして“詩”の尊さを謳い上げた名作です。



評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


<DVD情報>

イル・ポスティーノ

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イル・ポスティーノ ― オリジナル・サウンドトラック


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

ゴーストライダー
拳<フィスト>にチェーン、魂<ソウル>に正義。


ゴーストライダー
原題:GHOST RIDER

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製作年:2007年 製作国:アメリカ 110分
監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン
出演:ニコラス・ケイジ、エヴァ・メンデス、ウェス・ベントリー、サム・エリオット、
    ドナル・ローグ、ピーター・フォンダ

【ストーリー】

病気の父親を救うため自分の魂を悪魔に売り渡し、
ゴーストライダーとなった男の苦悩と戦いを描く人気アメコミを実写化したアクション大作。

【感想】

かなり古くから親しまれているアメコミの映画化作品です。

アメコミ大好きなので映画化されると必ずチェックするのですが、
この『ゴーストライダー』が映画化される話を聞いてちょっと嫌な予感がしていました。

今回レンタルで観たのですが、その嫌な予感がズバリ的中してしまいました(^^;

CGを駆使した映像や物語のテンポは良かったと思います。
炎を撒き散らし、凄まじい速さでゴーストライダーが疾走する場面は結構格好良かったです。

うーん、でもそれだけだったかな(^^;

ストーリーにもう少し深みがあれば良かったと思います。
テンポは良いのですが、重要な部分までもがあっさりと流されてしまっていた感じがします。

1001539_02.jpg

そして主人行ジョニーの苦しみや苦悩をもっと描いた方が感情移入しやすかったですね。
主人公の行動や苦悩があまり伝わってきませんでした。

物語、キャラクターが全体的に薄い感じがしました。

アメコミの原作なので深い物語よりは迫力あるアクションや映像が優先されがちですが、
一つの映画として完成するには、やはり全体的に深みがないと駄目なんじゃないかなと思います。

オカルト的でダークな雰囲気の物語なので、
あまり深く描きすぎると返って暗すぎる映画になってしまいますけどね。

物語が薄いとなれば、期待するのはCG技術とバリバリの大迫力アクション!!
ゴーストライダーのビジュアルはコミック通り炎に包まれた骸骨顔。
CG技術により違和感のない映像になってましたが、
顔のアップになると、どうしても作り物感が出てしまうのはご愛嬌でしょうか・・・

残るはアクション!!なのですが、このアクションもちょっと微妙でした(^^;
いまひとつ盛り上がりに欠ける戦いに少々不完全燃焼気味になりました。
ラストの戦いももっと盛り上げてほしかったです。

002.jpg

やっぱり見所はゴーストライダーの疾走場面でしたね~。
ビルなどを炎を撒き散らしながら垂直に走り上がる場面なんかは凄かったです。
ジョニーがゴーストライダーに変身するとバイクもゴーストラーダー仕様に変身します。
ゴーストライダーと同じ炎に包まれたバイクのデザインはめちゃ格好良かったです。

主人公ジョニーを演じたニコラス・ケイジはアメコミの大ファンで有名ですよね。
自分の息子に『スーパーマン』の本名カル=エルと名づけたのも有名な話ですよね。
『スーパーマン』役も凄くやりたがっていましたが、あえなく撃沈、
今回の『ゴーストライダー』で念願のアメコミ・ヒーロー役をGET!!
でしたが、どうしても適役だったとは思えないです(^^;
ニコラス・ケイジほどの演技派なら、もっとキャラクターに深みを持たせてほしかったです。
わざわざカツラまで用意して演じたその意気込みは分かりますが・・・

gostorider.jpg

アメコミ映画、そしてハリウッド的ヒーロー映画に欠かせないヒロイン役のエヴァ・メンデスも、
ちょっともったいない役柄だったかなと思います。
綺麗な人なのに、この映画では何故かあまり綺麗に見えなかったですね。
キャラクター的な問題なのか映像の撮り方の問題なのか・・・
どちらにしてもあまり魅力のある役ではなかったと思います。

悪魔役のピーター・フォンダ
それほど出番は多くなかったですが存在感は抜群でした(^^
バイク繋がりで『イージー・ライダー』を久々に思い出しました。

サム・エリオットは渋くて格好良かったですね。
彼も出番は多くなかったですが、あの渋みのある演技、存在感は素晴らしかったです。

アメコミ映画らしいCGを駆使した映像、展開の速いテンポの良い物語で、
苦悩するダーク・ヒーローの活躍を描いていますが、
物語やアクション、キャラクターの魅力が全体的に足りずに不完全燃焼な映画だったと思います。

やはりアメコミ原作のアクション映画でも脚本、演出は重要ですね(^^

物語やアクションに期待し過ぎず、ただ娯楽映画を観るという気持ちで、
割り切って観て頂くことをオススメします(^^;



評価★★★★☆☆☆☆☆☆(10点満点中4点 …1点)


<DVD情報>

ゴーストライダー 劇場公開版

ゴーストライダー エクステンデッド版 (Blu-ray Disc)

ゴーストライダーTM デラックス・コレクターズ・エディション エクステンデッド版(2枚組)

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

スモーク
間違いだらけの真実の物語。


スモーク
原題:SMOKE

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製作年:19995年 製作国:アメリカ 113分
監督:ウェイン・ワン
出演:ハーヴェイ・カイテル、ウィリアム・ハート、ストッカード・チャニング、ハロルド・ペリノー・Jr
   フォレスト・ウィッテカー、アシュレイ・ジャッド

【ストーリー】

14年間毎朝同じ時刻に店の前の風景を写真に取り続けている煙草屋の店長オーギー、
煙草屋の常連で事故により出産まもない妻を失い創作意欲も失ってしまった作家のポール、
ポールが車に引かれそうになった所を助けた黒人少年ラシードの3人を軸に、
ブルックリンの煙草屋に集まる人々の日常を描くヒューマンドラマ。

【感想】

心に響く感動とか何かを伝えたいとうメッセージとか、そういったものは特にないのですが、
いつまでもこの映画を大切にしたいと思う、とても心に残る映画です。

ブルックリンにある煙草屋の店長オーギーを中心に、
煙草屋へ集まる人々の日常、そして人間模様を描いています。

物語はゆっくりとした流れで進んで行きます。
映画的な出来事、派手なアクションや演出はほどんどない、
とても自然な日常をしっかりと丁寧に描き綴っています。

物語の流れや演じている役者たち、そしてカメラワーク、劇中に流れる音楽、
全てがとても自然なんです。

その自然な物語がこの映画の一番の魅力なのです。

その場に居合わせている訳でもなく、映画らしい第三者的な見せ方でもない、
煙草屋に訪れる人々の日常を垣間見ているような感覚、
映し出されている映像そのものが自然に日常を追っているのです。

その自然な物語の中で一番心の残ったのがオーギーとポールの友情
ラストでオーギーは原稿依頼のネタに悩むポールにクリスマスネタを話します。
このオーギーの話がこの映画の全てを物語っているような気がしました。

人はそれぞれいろんな悩みや問題、過去を背負って生きています。
人々の多くはそれを自分自身の中で包み込んで生きています。
でも人は1人では生きてゆけません。
人は人とぶつかり合ったり、励ましあったりしながら自分の中で一つずつ解決してゆくのです。
ちょっと背中を押してあげたり、手を差し伸べたり、逆に突き放してみたり・・・
そして人を幸せにするためには、ちょっとした嘘も時には必要なんだと感じました。

その話の後の二人の会話を聞いた時は、
友情とは本当に大切なものなのだとあらためて感じると同時に涙が込み上げてきました。

煙草屋の店長オーギーを演じるのはハーベイ・カイテル
口は悪いがお人よしというオーギー役は思いっきりハマり役でした。
彼の出演作品の中でこのオーギー役が1番好きです。

作家のポールを演じているのはウィリアム・ハート
事故で妻を亡くた繊細な心を持つ作家ポール役は彼もまたハマり役でした。
こんな役をやらせたら本当に上手いですよね。

派手な演出や展開はほとんどない、ゆっくりと丁寧に描いた人間模様。
人間と言う複雑な生き物は実は単純なんだと言う事。
人に対する思いやりや優しさの大切さ、そして友情の素晴らしさ。
いつもと同じ朝、いつもと同じ顔、変わらぬ日々が幸せだと言う事。
いろいろと考えされられると同時に沢山のものを得た気分になりました。

過度な期待をせず、リラックスできる状態でこの映画を観て下さい。
観終えた後にとても幸せな気持ちになれると思います。

そして自分の心の中にそっとしまっておきたい、そんな気持ちになる映画です。


評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


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SMOKE


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

タイタニック
運命の恋。誰もそれを裂くことはできない。


タイタニック
原題:TITANIC

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製作年:1997年 製作国:アメリカ 189分
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、ビリー・ゼイン、キャシー・ベイツ
    フランシス・フィッシャー、ビル・パクストン

第70回アカデミー賞:作品賞、監督賞、撮影賞、美術監督・装置賞、音響賞、編集賞、作曲賞、
              歌曲賞、衣装デザイン賞、視聴効果賞、音響効果賞 全11部門受賞


【ストーリー】

新天地アメリカに夢を抱く画家志望の青年ジャックと上流階級の娘ローズとの運命的な恋を軸に、
氷山と接触し沈没してゆくタイタニック号を壮大なスケールで描くスペクタクル超大作。

【感想】

言わずと知れた全米歴代興行成績№1であり、
アカデミー賞最多11部門受賞の歴史的超大作です。


タイタニック号は1912年4月14日の深夜、氷山に接触し翌日未明にかけて沈没。
乗員乗客1,513人が犠牲となり、当時世界最悪の海難事故となりました。


タイタニック号沈没という忘れてはならない悲劇を、
ジャックとローズという架空の人物を主人公に二人の許されない恋愛を軸に描いています。

世界的に大ヒットし、あまりにも有名な映画となったため、
絶賛されるのと同じくらい酷評もされていますよね。
でもそれだけこの映画が世界中で多くの人々の注目を浴びた映画である証なんだと思います。

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Toy'sとしてはこの映画は総合的に観て傑作の一つであると思います。
突っ込みどころ満載だし、 長時間のわりには人物描写が浅いなど不満な点はいくつかあります。

ただ多くの人たちにタイタニック号沈没という悲劇を忘れないでほしい、
沈没した悲劇を知っていてほしいというメッセージは、
多くの人々に伝わったんじゃないかと思います。

それは映画的ではありますが、物語の軸となる二人、
ジャックローズの物語があったからこそだと思うのです。

多くの人々のドラマを描く事によって、乗員乗客の悲劇はより伝わってくると思います。
1人1人に人生があります。
その人生を描く事によって、悲劇はより人の心に残ります。

しかし、これだけの乗客がいた海難事故をいろんなドラマを織り交ぜて描いたとしたら、
きっと3時間の枠の中では納まりきらなかったと思います。

乗員のドラマをジャックとローズの二人の許されない恋に焦点をあてて描く事によって、
観る人たちが感情移入しやすくなり、物語がよりドラマチックになり、
最悪の悲劇が痛いほど伝わってくるようになったんじゃないかと思うのです。

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そしてこの映画の最大の見所であり、忘れてはならないシーン。
それはタイタニック号沈没の瞬間
乗員乗客1,500人あまりが犠牲となった最悪の海難事故の映像を、
CG技術を駆使して描いた沈没シーンは本当に凄い迫力でした。

船内に押し寄せる海水、パニックになり逃げ惑う人々。
恐怖と絶望を目の前した人々の心情や行動がとてもリアルに描かれたいたと思います。

多くの人々がいとも簡単に命を落として行く。
海の上という人間にはどうする事もできない場所で何も出来ずに海に投げ出されてしまう人々。
海難事故の怖さ、人間のもろさをまじまじと見せ付けられた気がします。

沈没して行く中で最後まで演奏し続けた楽団の人々の姿には涙が止まりませんでした。

TVのニュースや新聞を読むだけでは伝わってこない、
今そこにある恐怖や絶望感が痛いほど伝わってきて心が苦しくなりました。

83641view002.jpg

主演はレオナルド・ディカプリオ
新天地を求めて夢と希望を胸に旅立つ青年ジャック役は適役だったと思います。
ディカプリオほど演技派な役者には少々軽い感じがする役でしたが、
愛する女性を最後まで守ろうとする強い意志を持った男をしっかりと演じていたと思います。
彼はこの役以降しばらく苦労することになりましたが(^^;

もう1人の主演ケイト・ウィンスレットはこの役でよく酷評を耳にしますが、
上流階級の娘ローズは裕福な家庭に育っているので、ふくよかな体系になるのは必然。
少々ワガママな性格になるのも必然なんじゃないかと思います(考えが偏ってます?)
なのでケイト・ウィンスレットがローズを演じたのは正解だと思いますし、
ローズの言動が少々ワガママなのも上流階級の裕福な家庭で育った事を考えると、
ありえる話なのかなとも思います。

タイタニック号沈没という最悪の悲劇、そしてジャックとローズの物語を通して、
人を愛する事の大切さ、生きる事の大切さをあらためて考えさせられました。

そしてタイタニック号が沈没したという最悪の悲劇を忘れてはいけない、
そして繰り返してはいけないのだと強く感じました。

史実に忠実に描いているかどうかは当時の乗員でないと分からないと思います。
ただ出来るだけ史実に忠実に描き、その事実を多くの人々に知ってもらうために、
フィクションだけれども多くの人たちを物語に引き込むための要素、
ジャックとローズの二人の存在は欠かせないものであったと感じます。

この映画を観て、ジャックとローズの運命に涙すると同時に、
現実にタイタニック号に乗っていた全ての人々の悲しい運命を、
しっかりと胸に刻み、決して忘れないでほしいと思います。



評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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タイタニック

タイタニック アルティメット・エディション

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

お知らせ
管理人のToy'sです。

このたび「Toy's CINEMA PARADISE」からの発展で、
Toy's “B級” CINEMA PARADISE」というブログを作りました。

当ブログではご紹介しきれない映画たち、
愛すべき“B級”映画を中心にご紹介していこうと思っております。

あくまでもメインブログはこの「Toy's CINEMA PARADISE」です(^^

兄弟で例えると「Toy's “B級” CINEMA PARADISE」は弟的な存在ですね。
ちょっとマニアックな映画もご紹介していく予定です。

今後共「Toy's CINEMA PARADISE」並びに「Toy's “B級” CINEMA PARADISE」を、
宜しくお願い致しますm(__)m


「Toy's “B級” CINEMA PARADISE」はこちら



妹の恋人
恋をすると優しくなれる・・・


妹の恋人
原題 : Benny & Joon

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製作年:1993年 製作国:アメリカ 99分
監督:ジェレマイア・チェチェック
出演:ジョニー・デップ、メアリー・スチュアート・マスターソン、エイダン・クイン、
    ジュリアン・ムーア、オリヴァー・プラット、CCH・バウンダー

【ストーリー】

両親を亡くし神経過敏で精神の安定を欠く妹を見守る兄と、
その妹と恋に落ちるサイレント映画に憧れる風変わりな青年との交流を描く青春ドラマ。

【感想】

とても心温まる優しい映画です。
全体的にはほのぼのしているっていうか淡々としている物語なのですが、
そのふわっとした雰囲気がとても心地が良い映画でした。

精神障害を持つ妹ジューン、その妹を守るために自分を犠牲にして生きている兄ベニー
映画の原題「Benny & Joon」の通りこの映画は兄妹の物語です。
精神障害という題材としては重い内容なのですが、
それを“希望”や“ユーモア”を交えて描き、
その重さを感じさせない物語となってるのがとても良かったです。

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そして妹ジューンと恋に落ちる不思議な雰囲気を持つ青年サム
映画の邦題「妹の恋人」の通り、妹の恋人です(笑)
彼は読み書きや口を利くことがほとんど出来ないが、彼には特技があります。
それはパントマイム
このパントマイムがとても良かった(^^
パントマイムってどんなつらい事があっても、悲しい事があっても、
それを観るだけで心が安らぎ、心から笑う事ができる、
そして心を開放してくれる、そんな力があるんじゃなかと思います。

サムが披露する数々のパントマイムが、
この映画の雰囲気にピッタリと合っていてとても良かったです。

あ、あと新しいアイロンの使い方を知ることができました(笑)

まるで保護者のように自分の妹の面倒を見続ける生活を続ける兄ベニー。
彼は妹のために恋愛もできず、自分の人生を犠牲にして生きています。

そんな彼の前に現れた不思議な青年サムはジューンの心を開き、
次第にベニーの心も開放してゆきます。

妹のためにと思っていた自分の行動は本当に妹のためだったのか?

サムの真っ直ぐでピュアな心によって、ベニーの心が変化してゆく。
妹の本当の幸せとは・・・

お互いに他人に対して自分の気持ちを上手く伝える事のできないジューンとサムの、
不器用だけど温かくてほのぼのとした、ゆっくりと育む恋愛。

妹のために自分の人生を犠牲にしてきたベニーが、サムとの出会いを通じて、
自分と妹の本当の幸せとは何かということに気がついてゆく兄妹愛。

愛の形にはいろんな形があって、
“こうするのが一番幸せなんだ”という固定観念はないんだと改めて感じました。


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不思議な青年サムを演じるのはジョニー・デップ
読み書きや口を利くことがほとんど出来ないが、パントマイムが得意という、
難しい役を自然でとても純粋な演技で演じていました。
どの映画でもそうですが、ジョニー・デップはその映画の役柄をしっかりと、
深く読み取って、理解して演じているんだなぁと改めて関心してしまいました。
ジョニー・デップが今まで演じてきた役柄の中でこの映画のサム役は、
Toy'sの中で1,2を争うほど好きなキャラクターです。

ジューンを演じたメアリー・スチュアート・マスターソン
神経過敏で精神が不安定というこれもまた難しい役を自然に演じていました。
今までは良くある青春恋愛系の映画でしか観た事がなかったので、
これほど演技力がある女優だとは思っていませんでした。

ありのままの自分でいられる、そしてそれを受け止めてくれる人がいる。
どんな問題や障害があっても、それを理解してくれる人がいる。
この映画を観て、そんな人と出会えるような“希望”を感じました。

そして真っ直ぐで純粋な“”を持って接することが出来れば、
自分自身を、そして誰かを幸せにすることができるのではないかと感じました。

兄妹愛、妹とその恋人の恋愛をゆっくりと丁寧に描き、
観終えた後に幸せな気持ちになれる、沢山の優しさに包まれた映画です。



評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


<DVD情報>

妹の恋人〈特別編〉

ジョニー・デップ セット (Amazon.co.jp仕様)

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妹の恋人


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

ドランクモンキー/酔拳
酔えば酔うほど強くなる!


ドランクモンキー/酔拳
原題 : 酔拳

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製作年:1978年 製作国:香港
監督:ユアン・ウーピン
出演:ジャッキー・チェン、ユアン・シァオ・ティエン、ディーン・セキ

【ストーリー】

宿敵と対決するために酔えば酔うほど強くなる“酔八拳”を会得した若者の姿を、
コミカルに描く痛快カンフー・アクション。

【感想】

日本で初めて公開されたジャッキー映画の記念すべき作品です。
ジャッキー・チェン好きには欠かせない作品ですよね。

もう何度観たか分かりません(笑)
子供の頃はTV放送されたいたこの映画を何度も何度も飽きずに観てました(^^
何度観ても面白い数少ない映画の一つですね。

物語はいたって単純明快。
若者が赤鼻のカンフーの達人である老人に“酔八拳”を教わり宿敵と対決する。

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この単純な物語をジャッキー・チェンのコミカルさと、
見入ってしまうほどの素晴らしいカンフーアクションで最後まで魅せます。

それまでのブルース・リーでブレイクしたカンフーアクションを、
コミカルでユニークな要素を取り入れて、老若男女誰でも楽しめる、
一級のエンターテイメントに押し上げたジャッキー・チェンは本当に凄いと思います!!


ジャッキー・チェン特有のコミカルな動きと小道具を使ったカンフーアクションは、
今観ても全然色あせないですよね。
そしてテンポの良いカンフーがまた観ていて気持ちがいい(^^

酔えば酔うほど強くなる“酔八拳”。
その設定がまたジャッキー・チェンカンフースタイルマッチしていますよね。
最後の対決なんかは素晴らしいカンフーアクションに驚きつつ、
ジャッキーの酔っ払った演技に笑いが止まりませんでした。

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しっかりと芯から鍛え上げられたカンフーと、
ジャッキー・チェン特有のコミカルな動きが上手く融合されていて、
安心して楽しめるカンフー・アクションになっています。

主演のジャッキー・チェンは今さら書く必要もないくらい有名ですよね。
っていうか日本で知らない人はいないんじゃないかな(^^

監督はユアン・ウーピン
現在は『マトリックス』で武術指導で呼ばれるなど、
今やハリウッドでも引っ張りだこなお方です。

ジャッキー・チェンの代表作であり、
日本で初めて公開されたジャッキー映画の記念碑的作品。
そしてジャッキーの魅力が満載のカンフー・アクション映画の傑作です。



評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


<DVD情報>

酔拳

酔拳 日本語吹替収録版


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

ユージュアル・サスペクツ
見破りますか? だまされますか?


ユージュアル・サスペクツ
原題:THE USUAL SUSPECTS

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製作年:1995年 製作国:アメリカ 105分
監督:ブライアン・シンガー
出演:スティーヴン・ボールドウィン、ガブリエル・バーン、ヤズ・パルミンテリ、ケヴィン・ポラック
    ピート・ポスルスウェイト、ケヴィン・スペイシー、ベニチオ・デル・トロ

第68回アカデミー賞:助演男優賞、脚本賞 受賞

【ストーリー】

カリフォルニアのある港で大規模な殺人事件が起こり、
事件を担当する捜査官は唯一生き残った男キントを呼び出し事件が起こるまでの過程を聞き出す。
キントは事件の首謀者で誰も顔も声も知らない伝説のギャング“カイザーソゼ”の名前を口にする。
果たして“カイザーソゼ”とは何者なのか?事件の真相は?
衝撃のラストが待ち受けているクライム・サスペンスの傑作。

【感想】

今まで観てきた映画の中で、ラストに明かされる真実に驚愕する映画は沢山ありましたが、
この映画はその中でもトップクラスです!!

これだけ見事に騙されると逆に気持ちが良いですね。
本当にラストまで全然分かりませんでした。
事前情報や先入観無しにDVD発売当時鑑賞したので、それが良かったのかも知れませんね。

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今となっては「衝撃のラスト」「大どんでん返し」などの映画の代名詞的映画になっているので、
ご覧になった方は沢山いると思います。
もしご覧になっていない方がいましたら是非先入観無しに鑑賞して観て下さい。
本当に騙されますので(^^

そして気持ち良く騙されたら、その余韻に浸った後もう一度観て下さい。
1回目に見逃していた伏線、真実が見えてきます。

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至るところにある伏線がラストの真実に繋がってゆく・・・
謎に包まれた、綿密に練られた脚本、演出は本当に素晴らしいです。
この素晴らしい脚本は第68回アカデミー賞脚本賞を受賞しました。

1回目に観る時は思いっきり騙されて、2回目に観る時はその事実への伏線、真実を確認する。
2度楽しめる、美味しい映画です(^^

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出演者達も曲者揃いです。
ガブリエル・バーンピート・ポスルスウェイトケビン・スペイシーベニチオ・デル・トロ
個性的で演技派の俳優達が個性的で謎に包まれた役を素晴らしい演技で演じています。

この頃はまだケビン・スペイシーベニチオ・デル・トロもそれ程有名ではなかったですよね。

ケビン・スペイシーはこの頃からクセのある演技で存在感抜群でしたね。
この役で第68回アカデミー賞助演男優賞を受賞しました。

ベニチオ・デル・トロは若いだけあってギラギラした演技が逆に新鮮でした。

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この映画はストーリーそしてラストのオチまでが全ての映画なので、
いろいろと書いてしまうと面白さが全て失われてしまうので多くは語りません。


ただ先入観無しに観てほしい、それだけです。
そして物語を楽しんで、ラストで思いっきり騙されて下さい(^^

随所に散りばめられた伏線、謎が謎を呼ぶ物語、ラストに明かされる驚愕の真実。
事件の真相、目的は?
そして“カイザーソゼ”とは何者なのか?
衝撃のラストが待ち受けるクライム・サスペンスの傑作です。



評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


<DVD情報>

ユージュアル・サスペクツ

<CD情報>

ユージュアル・サスペクツ


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スナッチ
アタマ使ってる?


SNATCH/スナッチ
原題:SNATCH

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製作年:2000年 製作国:イギリス 102分
監督:ガイ・リッチー
出演:ベニチオ・デル・トロ、デニス・ファリナ、ヴィニー・ジョーンズ、ブラッド・ピット
   レイド・セルベッジア、ジェイソン・ステイサム

【ストーリー】

ロンドンの暗黒街を舞台に、曲者揃いのワル達が1個のダイアモンドを巡って騒動を巻き起こす姿を、
ブラックな笑いとスタイリッシュな映像で描く群像劇。

【感想】

ガイ・リッチー節炸裂の映画です(笑)
とにかくスタイリッシュで格好良く、ブラックな笑い満載です。

まずはオープニングでガツンときました!!
めちゃくちゃ格好良いです。

好き嫌いが分かれる映画だと思いますが、自分はこの雰囲気の映画は大好きです(^^
ストーリーキャラクター映像音楽ブラックユーモア・・・どれも素晴らしいセンスです。

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スピーディでテンポの良い展開と個性的なキャラクターたちの存在感がたまりません。
1個のダイヤを巡り、独特で濃いキャラクターたちの物語が複雑に絡み合い、
それぞれが繋がってゆく脚本は本当に上手い。

観ていて本当に気持ち良いです。

裏の世界に生きる人間たちなので残酷な殺しの話や展開がありますが、
そのものを映像では見せずに、ブラックな笑いでサラッと流してしまう。
さすがガイ・リッチーです(^^

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登場するキャラクターは本当に濃い連中ばかり。
八百長ボクシングでヘマをした凸凹コンビ、マヌケな3人組の強盗、
早口ですごい訛りの兄ちゃん&バイキー仲間、不死身(?)の暗殺者、近眼のボス・・・

超個性的なキャラ達が思う存分暴れまくる。
もう主人公とか脇役という枠を超えた全員が主人公って感じでした(^^

特に早口でめちゃくちゃ訛ってるミッキー役のブラッド・ピットが良かった!!
彼の今までの役の中でこのミッキー役が一番好きですね。
あのしゃべり方はツボでした(笑)

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その他にもベニチオ・デル・トロジェイソン・ステイサムなど、
個性派の俳優陣が思いっきり個性的なキャラクターを楽しんで演じています。

が、しかし!
この映画には沢山の個性派俳優が個性的なキャラクターを演じていますが、
やっぱり一番濃くてインパクトあるキャラは
そう、です(笑)
これは観て頂ければ分かります。
この犬もツボでした(笑)

ストーリー性?、メッセージ性?、そんなの関係なし!!面白かったらそれで良し!!
そんな勢いのある映画です。
その分、映像や音楽、脚本、構成のセンスは最高です。

それぞれのキャラクターの物語が複雑に絡み合う展開なので、
「パルプ・フィクション」が好きな方はさらに楽しめる映画じゃないかと思います。

いや、大作映画好きな人も、小粒な映画好きな人も、映画をあまり観ない人も、
何も考えずに十分楽しめる娯楽作です。

裏の世界を描いた作品ですが、スピーディな展開とブラックな笑いで、
観終えた後もスッキリした気分になれるクールで格好良いクライム・ムービーです!



評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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スナッチ デラックス・コレクターズ・エディション

スナッチ [SUPERBIT(TM)]

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スパイダーマン
運命を受け入れろ。


スパイダーマン
原題:SPIDER-MAN

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製作年:2002年 製作国:アメリカ 121分
監督:サム・ライミ
出演:トビー・マグワイア、ウィレム・デフォー、キルスティン・ダンスト、ジョームズ・フランコ、
    J・K・シモンズ、クリフ・ロバートソン

【ストーリー】

遺伝子操作された蜘蛛「スーパースパイダー」に噛まれた青年ピーターが特殊な能力を身につけ、
ある事件をきっかけにその力を正義のために使う事に目覚めて行く。
悩めるヒーローの活躍と苦悩を描いた大人気アメリカン・コミックの映画化。

【感想】

アメリカのマーベル・コミックに登場する“親愛なる隣人”の愛称を持つ、
悩めるヒーロー“スパイダーマン”。

今までのアメコミのヒーローのような完璧でひたすら強いヒーローではなく、
特殊な能力を持った事で自分を過信したり、そしてその力に対して悩む。
今までのヒーローにない親近感のある悩めるヒーローというところが、
この映画の一番の魅力だと思います。

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そしてもうひとつの魅力は何と言っても映像ですよね!!
スパイダーマンが縦横無尽にビルとビルの間を飛び回る映像は圧巻です!
映像化不可能と言われていたそのシーンは素晴らしいCG技術により、
躍動感あるれる映像になっていました。

コミックそのままのスパイダーマンポーズも良かったですね(^^
しっかりとコミックファンのツボを押さえているなぁなんて関心してしまいました。

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アメコミヒーローものに必要不可欠な要素、いわゆる“悪役”ですが、
今回はアメコミでもスパイダーマンと何度も激闘を繰り広げた宿敵グリーン・ゴブリン
映画版はメカニックでより現代的な感じがするデザインが斬新でした。

自分的にはメカニックでいかにも着ましたって感じのグリーン・ゴブリンより、
非現実的でもアメコミのような生身のグリーン・ゴブリンの方が好きなんですけどね。

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その悪役グリーン・ゴブリンの正体も主人公ピーターを悩ませる人物です。
その正体を知って戦わなければならない苦悩。

この映画の最大のポイントはこの“苦悩”だと思います。

ある日突然強大な力を手にしてしまったピーターは、
その力に悩み、そして自分の利益のために利用してしまいます。
その行為によって自分自身を見失ってゆき、
やがて取り返しのつかない出来事が起こってしまうのです。

それはピーターにとって人生で最大で最悪の出来事。
彼はその出来事により、自分自身をもう一度振り返ります。
自分が得た力とは?
この力の本当の使い道とは?

「大いなる力には、大いなる責任が伴う」

ピーターの叔父ベンが言うこの言葉。
まさにこの言葉がスパイダーマンとなったピーターへの、
ヒーローとしての自覚と責任を問う、この映画の主題だと思います。

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これは普通の人にも当てはまる言葉ですよね。
たとえば仕事では役職であったり、自らの店舗を持ったり、
その立場や地位には大きな力がありますが、
その反面大きな責任があります。

この言葉はヒーローだけに当てはまるものではなく、
全ての人々に当てはまるメッセージだと思います。

そしてもう一つの苦悩はメリージェーンとの恋
幼馴染の同級生の彼女に密かに思いを寄せたいたピーターは、
強大な力を持ち、正義のヒーローとして戦う自分と、
一人の女性を愛する普通の男としての自分との間で“苦悩”します。

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ヒーローものには良くある設定ですが、実際には欠かせない要素ですよね。
普通の人も仕事をする、何かに挑戦する、
そんな時に自分が愛する人がいてくれたら、心強いですよね。
しかし、その反面仕事と恋愛の間で苦悩する。
誰もが持っている苦悩がここにもあります。

さらにピーターを苦悩させるのが親友ハリーとの関係
ここはネタバレしてしまうのであえて深く書きませんが、
この映画のシリーズを通しての重要な“苦悩”がここにあります。

スパイダーマンが多くの人々から愛され“親愛なる隣人”と呼ばれるのは、
ごく普通の人が普通に悩むことをヒーローであっても、
同じように悩む姿に共感できるからなのでしょう。

そんなスパイダーマンの活躍を大人から子供まで、
老若男女誰もが楽しんで観る事ができるSFアクション超大作です。



第二作「スパイダーマン2」の感想はこちら

第三作「スパイダーマン3」の感想はこちら


評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


<DVD情報>

スパイダーマンTM

スパイダーマン (SUPERBIT)

スパイダーマン TM デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組)

スパイダーマン・アメージング・ボックス

<CD情報>

Spider-Man

<コミック情報>

スパイダーマン―アルティメット(1) アメコミ新潮



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いま、会いにゆきます
雨とともに訪れた6週間の奇蹟。


いま、会いにゆきます

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製作年:2004年 製作国:日本 119分
監督:土井裕泰
原作:『いま、会いにゆきます』(市川拓司著)
出演: 竹内結子 、中村獅童 、武井証 、美山加恋 、浅利陽介 、平岡祐太

【ストーリー】

1年前に最愛の妻を亡くし、息子と慎ましく暮らしていた巧は、妻の澪が生前残した、
「1年たったら、雨の季節にまた戻ってくるから」とう言葉通り、死んだはずの澪と再会し、
3人の奇妙な共同生活が始まる・・・真っ直ぐな家族愛を描く感動作。

【感想】

邦画でしかも恋愛ものの映画は今まであまり観なかったのですが、
この映画は何回でも観たくなる、優しくて暖かい素晴らしい映画でした。

あまり期待しないで観たってこともあると思いますが、後半からは涙が止まらず、
ラストでは涙で画面が見えないほど号泣、涙が止まりませんでした。

美しい自然の映像、出演者達のピュアで自然な演技、純粋で真っ直ぐな愛の物語。
余計な脚色やキャスティングがなく、シンプルに家族の愛について描いていました。

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脳内の化学物質が異常分泌される奇病に悩まされながらも、
先立たれた妻との思い出を胸に息子と慎ましく暮らす

自分が産まれてきたから母親が死んでしまったと思い込む佑司

妻のは亡くなる前に「1年たったら、雨の季節にまた戻ってくるから」と言う言葉を残していた。

そしてそれが現実となる。

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記憶を無くした澪と共に3人の共同生活が始まります。

なぜ澪は生前の言葉通りに戻ってきたのか?
なぜ記憶を無くしているのか?
幽霊なのか?それとも本当に生き返ったのか?
それとも生まれ変わったのか?

いろいろな疑問が沸いてくると同時に、どんどん物語に引き込まれました。

記憶をなくして戻ってきた澪を暖かく迎え入れる巧と佑司。
以前のように暖かくて楽しい日々を3人で送りたいと思う気持ち。
そんな巧と佑司を観て胸が熱くなりました。

そして後半、澪がなぜ戻ってきたのかが少しづつ明らかになってゆきます。
ここからはネタバレしてしまうので詳しくは書きませんが、
澪の日記のところからは、もう涙が止まらなくなってました

そしてタイトルの「いま、会いにゆきます」の意味を知った時には、
涙を止めることができず、画面が涙でほとんど見えないほど号泣していました。

人との出会いとはまさに“運命”なのだと感じました。
そして人生を共に歩んでゆく伴侶との出会いはさらに特別なものなのだと

愛する心”が強ければ強いほど、その“運命”は強く引き付け合う。
その“運命”の力がこの奇蹟を起こしたのだと思います。

そしてピュアで真っ直ぐな“愛する心”を持つことが大切なのだと感じました。

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澪を演じた竹内結子
清らかで優しさに溢れた素晴らしい演技でした。
大きな愛で巧と佑司を包み込む澪役には彼女以外には考えられないほどでした。

巧を演じた中村獅童
妻に先立たれ、奇病に悩みむ巧みを抑えた静かな演技で演じていました。
とても難しい役だったと思うんですよね。
でもその難しい役をしっかりと丁寧に演じていました。
あの繊細な表情は本当に素晴らしかったです。

佑司役の武井証
とてもピュアで自然な演技でした。
TVドラマでも佑司役をやってましたね。

エンディングで流れるオレンジレンジ『花』
この映画に素晴らしく合っていてさらに涙を誘われました。
この歌を聴くとこの映画の数々のシーンが甦ります。

この映画を観て、日本映画はどの国の映画にも引けを取らない素晴らしい作品を
作れるのだと実感しました。

澪との再会という謎解きの要素を取り入れつつ、
家族愛、純粋で真っ直ぐな愛を真正面から描くこの物語は、
優しくて暖かく、心から癒されるとても素晴らしい傑作だと思います。

人との出会いを大切にしたい、愛する人をしっかりと真っ直ぐに愛したい、
そんなとてもピュアな気持ちになれる映画です。



評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


<DVD情報>

いま、会いにゆきます スタンダード・エディション

いま、会いにゆきます DVD-BOX 〈初回限定生産〉

いま、会いにゆきます-あの六週間の奇蹟- (レンタル専用版)

<関連DVD情報>

TVドラマ『いま、会いにゆきます』DVD

いま、会いにゆきます DVD-BOX

<CD情報>

「いま、会いにゆきます」オリジナル・サウンドトラック

エンディング曲:オレンジレンジ

シングル


アルバム
RANGE

<BOOK情報>

いま、会いにゆきます


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

生きる
“世界のクロサワ”映画のニューマニズムの頂点に達した名作。


生きる

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製作年:1952年 製作国:日本 143分
監督:黒澤明
出演:志村喬、日守新一、田中春男、千秋実、小田切みき、左ト全

1953年:ベルリン映画祭 銀熊賞 受賞

【ストーリー】

癌で余命幾ばくもないと知った初老の男性が、これまでの無意味な人生を悔い、
最後に市民のため小公園を建設しようと奔走する姿を描いたヒューマンドラマの傑作。

【感想】

※注:少々ネタバレしちゃってます。観ていない方は注意して下さいねm(__)m


黒澤映画のニューマニズムの頂点にして、日本映画界の“不朽の名作”です。

この物語はヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの『ファウスト』が下敷きにされています。

主人公の渡邊勘治は某市役所の市民課長で三十年無欠勤という経歴を持つ男。
平凡で淡々とした日々を送る勘治はある日病院の診察で胃ガンを宣告される。

妻に先立たれ、男手一つで息子を育て上げた彼に、息子の態度は厳しかった。
胃ガンに侵され、最愛の息子にも愛想を付かされた彼は街をさ迷い絶望する。

勘治は自分の人生を振り返る・・・

平凡で退屈な毎日。
事なかれ主義で盲目の印を押し続けてきた市民課の仕事。

自分の人生はこれで良かったのか?

残り少ない人生をこのままで終わりにして良いのか?

人生の最後を知った男は自分の今までの人生を恥じ、残りの人生を精一杯生きることを決意する。
そして市民の声に初めて耳を傾け、市民のために努力するようになる。

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主人公の勘治は観ているだけでもイライラするほどの小心者。
背中は曲がって猫背になり、しゃべり方もボソボソと話し、何を言っているのかも良く分からない。
誰に対してもペコペコしていて、自分の人生に問題が起きないように見て見ぬフリをして生きている、
そんないわゆるダメ人間的な親父。

それが胃ガンである事を知り、人生に絶望し、自分の人生を振り返った時、
勘治の心に変化が表れます。
それは余命少ない人生を悔いのない人生にしたい。
今までの悔いある人生を恥じ、自分の“生きる目的、“生きる”事の意義を見出そうとするのです。

死に直面した時に初めて考える“生きる”という事。

その“生きる”意義を市民からの要望に見出します。
下水道を堀り、新しい児童公園を作る・・・それが勘治にとっての“生きる目的意義になるのです。

普段は意識しない“生きる”と言う事。
笑ったり、泣いたり、怒ったり、喜んだり・・・人の人生には多くの出来事があります。
楽しい事もあれば、つらい事もある。
人と出会い、そして別れもある。
人生の中にある多くの出来事、それは自分自身の経験自分が生きていた証でもあるのです。

生きる”目的、意義は人によって違いがあります。
仕事に生きる、家族のために生きる、趣味に生きる・・・皆それぞれです。

ただ自分の人生を振り返った時に、それで良かったのか?と疑問に思うかもしれません。
もっといろいろな事が出来たんじゃないか?
あの時もっとあれをしていれば違ったんじゃないか?
何故あんな事をしてしまったんだろうか?
充実した日々を送ってきた人でも、そう感じる事があるかもしれません。

悔いのない人生を送る・・・それはとても難しい事です。
誰もが成功できる訳でもなく、誰もが素晴らしい人生を送る事ができる訳でもありません。

大切なのは自分の人生がそれで良かったと思えるように、
今を懸命に“生きる”ことなのではないでしょうか?


この映画を観てそう感じました。

失敗や後悔もあるかもしれません。
でも何もやらないまま自分の人生を悔いるよりは、
何かをやって失敗したり、後悔した方が人生を有意義に過ごせると思うのです。

勘治が“生きる”意義を見出した公園建設。
それは頑張っても実現しないかもしれない、
実現したとしてもそれが本当に良い事なのか分からない。

でもその実現のために動き出した勘治の人生は輝いていました
彼の人生の中で恐らく一番生きている実感を味わった瞬間なのではないでしょうか?

自分が輝ける瞬間、自分が今生きているという実感を味わうことが、
“生きる”と言う事の大切さなのではないかと思います。


公園のブランコに乗って「ゴンドラの唄」を歌うシーン。
勘治が“生きる喜び目的、そして意義を見出し、生きた証を残した充実感に溢れていました。

日本映画史上に残る屈指の名シーンです。

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主演の志村喬
彼の演技は今までの中でも最高峰だと思います。
押さえた演技、やりきれない心情を素晴らしい表現力で演じていました。
この役は志村喬以外考えられないですね。

先日TVドラマで「生きる」をリメイクしてましたね。
渡邊勘治を演じたのは松本幸四郎
実はこのTVドラマは仕事で見れなかったんですが、
松本幸四郎では“生きる強さ”がありすぎて、渡邊勘治を演じきれないような気がします。
両作とも観た方がいらっしゃいましたら感想を教えて頂けるとありがたいです。

そしてハリウッドでもトム・ハンクス主演でリメイクが予定されてますね。
こちらもトム・ハンクスだとやはり“生きる強さ”がありすぎて演じきれない気がしてなりません。
ハリウッドリメイクなのでちょっと違った演出になるのかも知れませんが・・・
でもちょっと期待してます。

この映画は観る人の年代によって感じ方が全然違うと思います。
いろいろな年代の人たちに見て頂きたいと同時に、
歳を重ねるごとに観て続けて頂きたい映画です。

死に直面した男が今までの人生を振り返り、
残り少ない人生に“生きる”ことの意義を見出し、
余命僅かな人生を“生きた証”を残す事に捧げる姿を描く、
ヒューマニズムの頂点であり、日本映画界の“不朽の名作”です。




評価★★★★★★★★★★(10点満点中10点 …1点)


パーフェクト!!
日本映画界の“不朽の名作”であり、
Toy'sの中でも“不朽の名作”なのでToy's殿堂入りです!!



<DVD情報>

生きる

黒澤明 : THE MASTERWORKS 3 DVD BOXSET



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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

ドリームガールズ
夢は永遠に生き続ける。


ドリームガールズ
原題:DREAMGIRLS

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製作年:2006年 製作国:アメリカ 130分
監督:ビル・コンドン
出演:ジェイミー・フォックス、ビヨンセ・ノウルズ、エディ・マーフィ、ジェニファー・ハドソン
    アニカ・ノニ・ローズ、ダニー・グローバー

第79回アカデミー賞:助演女優賞、音響賞 受賞

【ストーリー】

女性3人組のコーラスグループの成功と挫折の物語を数々の名曲に乗せて描く、
ミュージカル・エンターテイメント。
トニー賞で6部門を受賞した伝説のブロードウェイミュージカルを映画化。

【感想】

ミュージカルとかミュージカル映画はあまり観ないので、
どんな評価を付けたら良いのか正直迷ってます。

この映画は「The Supremse」がモデルになっています。
自分にはあまり馴染みがないので、彼女達がどんな風に歌っていたのか、
この映画を観てちょっと興味が沸きました。

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物語はよくあるサクセスストーリーで、
コーラスグループを結成した女性3人組が栄光を掴んだ末に挫折してゆく姿を、
数々の名曲に乗せて描いています。

裏切りや嫉妬などの愛憎劇と共に、
賄賂や回収といった裏の手口を使った売り込みなど音楽業界の裏側も描いています。

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歌唱力のある女性3人組のコーラスグループが敏腕プロデューサーによって、
次第に音楽業界を上り詰めて行く。
そのサクセスストーリーはやはり観ていて気持ちが良いですね(^^

そしてビヨンセ・ノウルズジェニファー・ハドソン歌唱力
本当に素晴らしいの一言です。

ビヨンセの美しい歌声、ジェニファー・ハドソンの力強い歌声
まったく違う歌声が素晴らしいハーモニーを奏でていました。

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良くあるサクセスストーリーで新鮮さはなかったのですが、
それを彼女たちの歌声でカバーしていたような感じがしました。

歌を歌う部分が全体の大部分を占めているため、
ドラマ性が少し弱かった気がしますね。
もう少し女性3人組の内情を描いた方が感情移入できたような気がします。
プロデューサーのカーティスとの関係や、
人気歌手エディとの関係も、もう少し深く描いた方が物語りに深みが出たと思います。

ですが、さすがはブロードウェイの極上エンターテイメント作品です。
物語の分かりやすさ(逆を言えば先が読める展開ですが(^^;)や、
大迫力で素晴らしい歌声、華やかな映像など楽しめる要素は沢山ありました。

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主人公ディーナを演じたビヨンセ・ノウルズ
彼女の歌声、容姿は文句の付け所がありません。
が、今回の役は一応主人公だと思うのですが、キャラクターが薄く、
あまり目立たない存在になってました。
なんかもったいなかったですね。もっと全面に押し出す演出でも良かった気がします。

何かと問題を起こすエフィー役のジェニファー・ハドソン
圧倒的な存在感、力強い歌唱力で本当に素晴らしい演技だったと思います。
この役で第79回アカデミー賞:助演女優賞を受賞しましたね。
ジェニファーの存在感があまりにも強いので、
主人公が一体誰なのか分からなくなってしまいました(^^;

プロデューサー:カーティス役のジェイミー・フォックス
音楽業界で成功し、のし上がろうとするカーティスを無難に演じてたと思います。
やっぱりジェニファー・ハドソンの存在感に消されてしまった感じがします。

デトロイトの人気歌手ジミー役のエディ・マーフィ
ジミー役は適役でしたね、素晴らしい演技だったと思います。
彼らしいノリノリの歌手の役でしたが、
自分の思うようにいかずに苦悩する繊細な部分を上手く演じていたと思います。
アカデミー賞助演男優賞は惜しくも受賞できませんでしたが、
受賞に値する演技を見せてくれていたと思います。

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ミュージカル映画ということで歌を歌う部分がやや長く、
物語が少し薄くなってしまっていますが、
それを補うほどの迫力ある素晴らしい歌声華やかで豪華な映像の数々で、
ハリウッド的エンターテイメント作品に仕上がっています。

良くも悪くもハリウッド映画だなぁって感じがする映画でした。



評価★★★★★★☆☆☆☆(10点満点中6点 …1点)


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

幸せのちから
全財産21ドルから立ち上がった父子の、実話に基づいた感動作。


幸せのちから
原題:THE PURSUIT OF HAPPYNESS

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製作年:2006年 製作国:アメリカ 117分
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
出演:ウィル・スミス、クリストファー・サイア・スミス、タンディ・ニュートン、
    ブライアン・ホウ、ジェームズ・カレン、カート・フラー

【ストーリー】

ホームレスから億万長者となった実在の人物、クリス・ガードナーの半生を描いた感動ドラマ。
主演のウィル・スミスと彼の実の息子が共演した話題作。

【感想】

アメリカンドリームを成し遂げた男のサクセス・ストーリーであり、
父と子の“親子の絆”の大切さを描いていてとても良かったと思います。

最後まで諦めない心、そしてどんな時も息子を守り通そうとする心の大切さを感じました。

特に父親って仕事と家庭を両方守るために日々戦い続けていますよね。
そのバランスが崩れるとどちらかが蔑ろになってしまう。

仕事をするにあたり、その仕事に対してのプライドがあります。
そのプライドが大きければ大きいほど家族への負担が大きくなる。

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今回の映画も主人公クリスはその“プライド”が大きかったんじゃないかと思います。
大儲けを見込んで買い込んだ新型医療機器を売り歩く毎日。
良く考えずに買い込んでしまった機器は病院にはなかなか売れず、
家賃も払えない生活が続いてしまう。

そんなある日、彼は証券会社の養成コースに通うことを決意する。
インターンである半年間は給料は支給されない。
それでも彼は自分の才能を信じて挑戦します。

そのチャレンジ精神、自分を信じる心、諦めない心は素晴らしいと思います。

しかしその結果、生活苦に耐えられなくなった妻が家を出てしまい、
挙句の果てには家賃滞納で追い出されてしまう。
寝る場所さえも失ってしまい息子と二人で生活するには、あまりにも酷な境遇。
半ばホームレス状態で日々を過ごす事になってしまいます。

息子と幸せに暮らすために、自分を信じて証券会社の養成コースへと通い、
日々の寝床を確保するために翻弄する。

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彼を突き動かすのは自分の持つ“プライド”と息子への溢れる“”。
どんな時も失ってはいけない“自分を信じる心”と息子を守るという“愛情”。
大切なものはどんな状況であっても決して見失ってはいけないんだと感じました。

そしてその自分を信じる心、諦めない心、息子への愛情が、
アメリカンドリームを成し遂げられた原動力になったのだと思います。

わたくしToy'sも家庭があり二人の息子の父親です。
息子を思う父親の気持ちは痛いほど伝わってきました。
そして仕事に対するプライドにも共感する部分もありました。
自分がもしあの状態になったら・・・そう考えるとやはり怖いですね。
自分はクリスのように最後まで諦めない心を貫けるのか・・・
いろいろと考えさせられました。

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主人公クリスを演じたウィル・スミス
アクションやコミカルな演技が多い彼にはまったくイメージが違う役柄でした。
素晴らしい演技でしたが、どうしてもアクションスターのイメージが強く、
どんな状況でも何とかしてしまいそうなイメージが抜け切れませんでした(^^;

息子役のクリストファー・サイア・スミス
ウィル・スミスの実子ってことで公開前から話題になってましたね。
演技の経験が浅いのが逆に自然体な演技になっていて良かったです(^^

父と子の“親子の絆”を通して、大切な人を守るための“”、
信じて立ち向かう“勇気”、
そして自分を信じて“諦めない心”の大切さを感じる事ができる映画です。


※以下ネタバレ※

他の映画を劇場に観に行った時にのこの映画の予告が流れてまして、
その予告を観て涙してしまいました。

が、この映画の本編を観た時には涙することはありませんでした。
それは何故か?

たしかにこの映画を観て、“親子の絆”、大切な人を守り通す“愛”、
自分を信じる“諦めない心”を感じました。

ただ、この映画のタイトルである「幸せのちから」、
“原題THE PURSUIT OF HAPPYNESS=幸せの追求”は、
果たしてこれで良かったのか?という疑問も同時に感じたんです。

クリスはなかなか売れない新型医療機器を養成コースに通いながらも、
売り歩いていましたが、何故他の仕事をやらなかったのか?

売れるか分からない機器を売り歩くよりも確実に収入を得る方法が、
他にもあったのではないかと感じました。
仕事に対するプライド・・・この機器を売るのにそれはなかったと思います。
ただ責任感だけで売っていた、そんな気がします。
でもそれは違った形で責任を取るべきだったんじゃないかと思うのです。

あとクリスの奥さんは何故、息子を引き取る事を簡単に諦めてしまったのか?
別れを惜しむシーンはありましたが、あっさりと引いてしまったような感じがしました。
母親と息子の関係、この部分をもう少し深く描いてほしかったですね。

そして一番思ったのが息子クリストファーの母親に対する思いがあまり感じられなかった事。
最初の会話に出てきたきりで、その後はまったく母親の事にふれません。
父親が上手く話したのか、あえてその部分は無くしたのかは分かりませんが、
5歳の子供にとって母親の存在は凄く大きいと思うんですよね。

Toy's家も嫁さんが一時入院した時期がありまして、
それ程長い期間ではなかったですが息子はふとした時に母親がいない事に気がつき、
会いたいと泣き出す事が多々ありました。

そんな経験をした事があるので、
この映画で息子クリストファーが母親を恋しく思う場面がほとんどない事に、
かなりの違和感を感じました。

家族が誰一人欠けることなくみんな笑顔で暮らせること、
それが自分が思う“幸せのちから”であり“幸せの追求”だと思います。

予告では涙しましたが、本編では涙出来なかった理由はここにありました。



※ネタバレ以上。



評価★★★★★★☆☆☆☆(10点満点中6点 …1点)


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アマデウス
サリエリの残された唯一の手段は―
モーツァルト<天才>をこの世から消してしまうことだった!



アマデウス
原題:AMADEUS

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製作年:1984年 製作国:アメリカ 160分
監督:ミロス・フォアマン
出演:F・マーレイ・エイブラハム、トム・ハルス、エリザベス・ベリッジ、ロイ・ドートリス、
   サイモン・キャロウ、ジェフリー・ジョーンズ

第57回アカデミー賞:作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、美術賞、衣装デザイン賞、
              メイクアップ賞、音響賞
              全8部門受賞。


【ストーリー】

モーツァルトの生涯、そして死を巡る物語を、
かつて宮廷音楽家だったサリエリの回想という構成で描くミステリー史劇。

【感想】

実はこの映画を観るまでモーツァルトがどんな人物だったのかまったく知りませんでした。
知っているのは小さい頃から良く耳にしたモーツァルトの音楽と、
音楽室に飾ってある肖像画だけです(^^;

実際にモーツァルトがこの映画のような性格だったのかは分かりませんが、
音楽に関しては超天才だったのは間違いないですよね。

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この映画はモーツァルトの生涯を描き、謎に満ちた死の真相に迫ります。
その物語をかつての宮廷音楽家サリエリの回想という形で描いています。

モーツァルトの映画ってことで実はかなり敬遠していたところがありまして、
この映画を観たのは公開されてから20年後でした(^^;

「硬い物語なんだろうなぁ」とか「退屈なんだろうなぁ」なんて思ってましたが・・・
物語の出だしから完全に引き込まれてしましました。

偉大な音楽家モーツァルトの栄光挫折苦悩の生涯、豪華絢爛な世界、
そしてサリエリとモーツァルトとの確執嫉妬・・・

脚色はだいぶあるかと思いますが、豪華絢爛な時代を描く史劇と同時に、
モーツァルトの死の真相に迫るサスペンスタッチな構成に引き込まれました。

160分と長い映画でしかも歴史物なので、単調で退屈なイメージがありますが、
(これは自分だけかもしれませんが)
時間を感じさせない展開、現在と回想との切替のタイミングなど、
観る人々を飽きさせない素晴らしい構成で描かれています。

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強烈な個性を持つヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
高らかな笑い声(これが結構強烈ですね)と、破天荒な行動、
狂った金銭感覚などなど普通に考えればおバカな男。
しかし“神童”と呼ばれる天才的な音楽センスを持つ“音楽の申し子”でもあります。

宮廷音楽家としての地位や名誉、プライド重んじるサリエリ
宮廷音楽家としての才能を与えてくれた神を信じる彼は、
モーツァルトとの出会いにより、神に問いかけます。
何故あんな品性の欠片もない若者を選んだのか?

モーツァルトは生まれながらにして素晴らしい音楽センスを持つ“天才”。
サリエリは音楽家としての才能はあるが天性のものではない“凡才”。

凡才”には聞こえない、“天才”のみが聞く事のできる“神の声”。

その違いから“嫉妬”が生まれ、やがて“憎悪”へと変化してゆく。

そしてその“憎悪”が悲しい結末を招いてしまう。

サリエリを“凡才”と表現してますが、決して凡人的な才能という訳ではありません。
高い社会的地位を得て、ハイドンなどの著名な作曲家との交際もあったと言います。
また教育者としての評価も高く、
ベートーヴェンシューベルトリストの子供時代に音楽の指導をした経緯もあります。

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そんなサリエリが“嫉妬”するモーツァルトの音楽センス。
それはモーツァルトが“神の領域”に近い、
天才的な音楽家であることを証明しているのではないかと思います。

モーツァルトが没する前に書き上げた曲「レクイエム」。
今まで何気なしに聞いていたこの曲のイメージがこの映画を観てかなり変わりました。

モーツァルト役のトム・ハルス、サリエリ役のF・マーリー・エイブラハム
この二人の演技は本当に素晴らしいです。
第57回アカデミー賞でこの二人がそれぞれ主演男優賞にノミネートされました。
栄冠に輝いたのはサリエリ役のF・マーリー・エイブラハムでしたが、
トム・ハルスも受賞するに相応しいモーツァルトとう人物になりきった演技でした。
実際にピアノを猛特訓し、映画の中では彼自身が引いていたと言います。

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この映画の素晴らしい部分は沢山あります。
素晴らしい俳優たちの演技、史劇をサスペンスタッチで描く素晴らしい脚本、
豪華な時代の華やかな衣装や映像、それとは対象的な死の真相に迫る重厚な物語、
そして何よりも素晴らしいのはモーツァルトの名曲の数々です。
史劇にもサスペンスにもクラッシック音楽は良く似合いますね。

モーツァルトの劇的な生涯を描くと同時に、サリエリとの確執をサスペンスタッチに描き、
モーツァルトの音楽の素晴らしさをより深く感じる事のできる歴史的超大作。


何度も観たくなる素晴らしい作品です。


評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


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リトル・ミス・サンシャイン
夢と希望を乗せて、黄色いバスは行く。


リトル・ミス・サンシャイン

原題:LITTLE MISS SUNSHINE

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製作年:2006年 製作国:アメリカ 100分
監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
出演:グレッグ・キニア、トニ・コレット、スティーヴ・カレル、アラン・アーキン、
   ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン

第79回アカデミー賞:助演男優賞、脚本賞 受賞


【ストーリー】

バラバラな家族が娘の美少女コンテスト出場のためにコンテスト会場へと向かう旅を通じて、
再生してゆく姿を描くハートウォーミング・コメディ。
サンダンス映画祭などでスタンディング・オベーションの絶賛を受けた作品です。


【感想】

アメリカ映画の王道を行く物語でしたが、笑いあり、涙ありの
心温まるハートウォーミングな展開で面白かったです(^^

それぞれ違った悩みを持つ超個性的な家族なんですが、実は内情はバラバラ。
しかも皆自己中心的で相手の気持ちが全然分かっていない。

勝ち組、負け組みにこだわる父親
パイロットになるまで口を利かないという信念を貫き通す息子
美少女コンテストが大好きで、ダンスの練習に日々明け暮れる
麻薬常習犯で自分のやりたい放題の祖父
失恋から自殺未遂を図った母親の

その中で唯一家族を真っ直ぐに見つめているのが母親だけでした。

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そんなバラバラな家族が娘の美少女コンテスト出場のために、
全員で会場へ向う旅に出ることになります。

オンボロのミニバスにみんなで乗り合わせて出発するんですが、
会話もバラバラ、行動もバラバラ、もうひっちゃかめっちゃです(^^

行く先々で問題が起こり、コンテスト会場までの道のりは前途多難です(^^;

そんな問題を家族全員で乗り越えてゆくうちに、
バラバラだった家族が少しづつ近づいてゆきます。

それはミニバスという小さい空間で、
家族全員が一緒に旅をし、同じ時間を共有したからだと思います。


家にいる時はそれぞれ自分の逃げ場があります。
だけどミニバスの中には逃げ場はなく家族しかいない。
必然的に家族が衝突します。
でもその衝突こそが、お互いに見ていなかった部分が見えるようになり、
見せたくなかった部分をさらけ出すことになったんだと思います。

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ミニバスという小さな空間が、家族を再生させる大きな役割になったんですね。


人が人と分かり合うためには、やっぱり衝突し合わないと駄目なんだと思います。
それは自分を知ってもらうと同時に、
相手の事を良く知ることが出来るからなんじゃないかと。

コンテスト会場への旅によって、時間を共有し、本音でぶつかる事で、
日々の生活で見失ってしまったもの、
家族の大切さ”に気がつくことができたのではないでしょうか。

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父親役のグレッグ・キニア
彼は主人公というよりは脇役での出演が多い気がします。
それだけ芸達者であり、存在感のある役者ってことですよね(^^
今回も勝ち組、負け組に固執する父親を存在感たっぷりに演じていました。

祖父役のアラン・アーキンはこの映画で、
第79回アカデミー賞:助演男優賞
受賞しました。
この家族の中でも一際個性的で存在感のある祖父を楽しそうに演じていましたね。

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母親の兄役はスティーヴ・カレル
40歳の童貞男」の主人公を演じていた彼なのですが、
この映画を観ている時は「見たことあるなぁ」としか分からず、
後で知った時にビックリしました。
全然イメージが違う役柄だったんで、まったく気がつきませんでした(^^;

母親役のトニ・コレットも良かったですね。
この家族の中で唯一まともで家族思い。そんな母親役を上手く演じてました。

息子役のポール・ダノも何か分かりませんが存在感があって、
最後の方まで口を利かずにジェスチャーやメモで言葉を伝える難しい役どころを、
しっかりと演じていました。
この映画を観ている間ずーっと、彼が「吉岡秀隆」にしか見えなかった(^^;
ファンの方スミマセン(汗

そして娘役のアビゲイル・ブレスリン
ちょっとぽっちゃりした体系のメガネ少女なのですが、可愛らしかったです。
あのノリノリのダンスシーン!!最高でした(笑)
存在感もあり演技力もあるので、これからの子役の中でも注目ですね(^^

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役者について書いていて気がついたんですけど、
超個性的な家族を超個性的な役者たちで演じてたんですね。
これだけ揃ってたら面白くない訳がないですね(^^

バラバラになってしまっている家族がミニバスでの旅を通じで、
家族の大切さに気がつき、家族である事を取り戻して行く。

旅の道中に起こる珍騒動、独特のキャラクターたちの行動、言動に爆笑し、
同じ空間、同じ時間を共有する事で家族が再生してゆく過程に心温まり、
見終えた後に爽やかな気持ちになれる、そんな映画です。


評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還
指輪を捨てるその時、初めて明かされる感動のクライマックス。


ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

原題 THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING

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製作年:2003年 製作国:アメリカ 203分
監督:ピーター・ジャクソン
原作:『指輪物語』J・R・R・トールキン著
出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、ヴィゴ・モーテンセン、ショーン・アスティン
    リヴ・タイラー、ビリー・ボイド

第76回アカデミー賞:作品賞、監督賞、脚本賞、脚色賞、作曲賞、歌曲賞、美術賞、
              衣裳デザイン賞、メイクアップ賞、特殊効果賞、音響賞
              全11部門受賞


【ストーリー】

「中つ国」を支配しようとする冥王サウロンとの戦いが激化してゆく中、
フロドとサムは指輪を破壊するための滅びの山へと辿り着く壮大なファンタジー超大作の三部作の第三部。

【感想】

この「ロード・オブ・ザ・リング」三部作は、
映画史に残るファンタジー映画の頂点であり“不朽の名作”です。

第一部、第二部と続いてきた「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ最終章。
激しい戦いを繰り広げてきた冥王サウロンとの戦いに終止符が打たれます。

本当に素晴らしい物語でした。
三部作を通して“友情”“”そして“信じる心”の大切さを改めて学びました。

第二部の壮絶な戦いにも引けをとらないゴンドールでの戦い。
冥王サウロンの闇の軍団と、ゴンドールの戦士、そしてローハンからの援軍との戦いは、
さらに壮絶極まりない戦いとなります。

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旅の仲間”の1人、剣の使い手アラゴルンを筆頭にサウロン軍に立ち向かう勇士は、
たとえ不利な状況でも決して諦めてはいけない“心の強さ”がありました。
そして共に戦う友への“信じる心”そして“友情”を感じました。

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指輪を破壊するため“滅びの山”へと辿り着いたフロドとサム。
道案内することになったゴラム。

指輪の魔力に取り付かれたゴラムは指輪を奪うためにフロドとサムの“”を裂こうと目論みます。
欲望”や“妬み”という闇の心は自分自身の心だけではなく、
他の人々全てに闇を増殖させてしまいます。

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指輪の魔力と戦い続け精神的にも肉体的にも疲れ果てたフロドは、
次第に闇の心に支配されてゆきます。

人間の心って弱くて脆いものですよね。
ちょっとした誘惑が自分の中に眠る“心の闇”を呼び覚ましてしまう。
心の闇”と書くとちょっと大げさですが、誰しも経験のある事だと思います。

そのちょっとした心の隙間に入ってくる心の闇は、
精神的、肉体的に疲れている時には非常にすんなりと広がってしまいます。

どんなに精神的に強い人間でも自分1人で“心の闇”と戦う事はすごく難しい事だと思います。
その“心の闇”に打ち勝つにはどうしたらよいのか?

それは“”なのではないでしょうか?

人間は自分ひとりでは生きてゆけない。
誰かに支えられ、そして支えながら生きている。
そこに“”があるからこそ、人は“心の闇”に侵されずにいられるのではないでしょうか?

指輪を破壊するという“責任感”、そして“重圧”。
そして指輪の魔力に精神を削られたフロドがもしひとりだったとしたら・・・

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その大きな重圧と必死に戦っているフロドを支えたのがサム。
それは“”“友情”そして“信じる心”、ふたりのかけがえのない“”なのです。

サムがフロドへ言った言葉、

「あなたの重荷は背負えないが、あなたを背負う事なら出来る」


映画史に残る屈指の名セリフだと思います。
この言葉を聞いた時は劇場で号泣してしまいました。

このセリフこそがこの物語の全てを言い表しているのだと思います。

「中つ国」という世界を救うために戦った9人の“旅の仲間”たち。
それは冥王サウロンという強大な悪との戦いと同時に、
自分自身との戦い、“心の闇”との戦いだったのではないかと思います。

それぞれの試練を乗り越えられたのは仲間の存在があったからこそ。
支えあう“”こそが“友情”を生み、“信じる心”を生んだんだと思います。

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指輪の魔力と戦い続け、世界を救うという“重圧”と戦い続けたフロド
そのフロドを最後まで信じ続け、支え続けたサム
サウロン軍に勇気ある行動で戦士達を率いて戦い続けたアラゴルン
欲望に負けてしまったが、最後まで勇気ある戦い続けたボロミア
種族を超えた“友情”で戦い続けたレゴラスギムリ
お互いに助け合いながら最後まで戦ったメリーピピン
その仲間達を最後まで支え続けたガンダルフ

旅の仲間”たち全てが“”を持っていた事、
友情”と“信じる心”を持ち続けた事が、
それぞれの試練を乗り越える大きな力になったのだと思います。

映画史に刻まれる壮大なスケールで描かれたファンタジー超大作。
ファンタジーという架空の世界を素晴らしい映像、迫力の戦闘シーンなどで描き、
娯楽性の高い物語で観る人たちを楽しませてくれます。


そして、その娯楽性と共に誰もが抱えている心の“葛藤”や“苦悩”を描くことで、
“友情”や“愛”の尊さを謳い上げた“不朽の名作”です。




第一部「ロード・オブ・ザ・リング」の感想はこちら

第二部「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」の感想はこちら



評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


ですが、シリーズ全三作を総合すると・・・


評価★★★★★★★★★★(10点満点中10点 …1点)

この物語は3作で1つの物語となっていますので、
第一部から第三部まで総合して、パーフェクト!!
Toy's殿堂入りです!!



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ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還

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新版 指輪物語〈8〉王の帰還 上 (評論社文庫)

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文庫 新版 指輪物語 全9巻セット


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ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔
今度の旅は戦いになる。


ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔
原題 THE LORD OF THE RINGS: THE TWO TOWERS

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製作年:2002年 製作国:アメリカ 179分
監督:ピーター・ジャクソン
原作:『指輪物語』J・R・R・トールキン著
出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、リヴ・タイラー、ヴィゴ・モーテンセン、
    ショーン・アスティン、ケイト・ブランシェット、オーランド・ブルーム、クリストファー・リー

【ストーリー】

三手に分かれてしまった旅の仲間たちが指輪を破壊するという目的のために、
それぞれの道で壮絶な戦いを繰り広げる壮大なファンタジー超大作の三部作の第二部。

【感想】

この「ロード・オブ・ザ・リング」三部作は、
映画史に残るファンタジー映画の頂点であり“不朽の名作”です。

この「二つの塔」は全三部作の第二部です。
第一部は序章であり、旅の始まりを描いた“冒険”がメインだったのに対し、
第二部からはさらに物語の確信に迫ってゆき、前作を上回る壮絶な戦いが繰り広げられます。

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今回の目玉は何と言ってもローハン軍とサルマン軍の壮絶な戦いです!!
この戦いは今まで観た事のない壮大なスケールで描かれています。

前回はあまり出てこなかったサルマン軍の手下達、
オークやその上の位になるウルク=ハイなど“悪の軍団”総結成って感じです。

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ローハン城を舞台に冥王サウロンの手下サルマンの軍団との激し戦いが繰り広げられます。
その戦いの中に“旅の仲間”と分かれしまった人間のアラゴルン、
エルフのレゴラス、ドワーフのギムリ、そして白の魔法使いとなったガンダルフが助太刀します。
ローハンの戦士たちと共に戦う彼らの姿は格好良すぎです(^^

この戦いは壮絶であり大迫力です!!
本当に圧巻です!!
手に汗握る攻防、激しい戦いに目が釘付けとなりました。
後にDVDで何度もこの戦いを見直しましたねぇ(^^

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サルマン軍のボスで今回初登場する白の魔法使いサルマン。
これをあのクリストファー・リーが演じています!!
それだけでもちょっと興奮気味でした(^^

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その間に敵に捕らえられ“旅の仲間”と分かれてしまったメリー&ピピンは、
ある森に逃げ込み、めちゃくちゃインパクトのある生き物に出会います。
この映像も凄かったですね。
そのインパクト大の生き物と協力し合い、サルマンのいる塔で激戦を繰り広げます。
この戦いも凄かった!!
今回は戦いに次ぐ戦いのオンパレードです。

そしてフロドとサム。
彼らは指輪を破壊するためにモルドールに向かって旅を続けるが、
その途中に指輪を奪うためにずーっと後をつけて来たゴラムと出会います。

やっと登場です!!ゴラム!!
いや、ビジュアルが凄い(^^;

しかしこのゴラムというキャラクターは,
「ロード・オブ・ザ・リング」の物語の中でとても重要なキーパーソンです。

ゴラムは以前の指輪の持ち主であり、指輪の魔力に取り付かれた1人。
欲望の塊のようなその心は外見までもが醜い姿に変わり果ててしまっています。

欲望”は人の心を闇に落としてしまう。
その象徴的な存在がゴラムなのです。

フロドは旅を続けていくうちに指輪の魔力に心を吸い取られてゆきます。
世界を救うための旅という“重圧”、そして“責任感”。
それがフロドを追い詰めてゆきます。

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そんなフロドにとって唯一の心の救いがありました。
それは親友のサムが一緒だということ。
どんな時もフロドを信じ、影から支える、
サムの存在はフロドにとってとても大きな支えになっていました。

彼らの“”がこの物語にとって非常に重要なものなのです。
旅を続けて行く二人のこれからの行方はこの“”にかかっています。

物語は確信に迫ってゆき、激しい戦いが繰り広げられ、
指輪を破壊する目的地“滅びの山”へも少しづつ近づいてゆきます。

9人の“旅の仲間”はお互いを信じ、助け合う真の“友情”で繋がっています。

果たして“旅の仲間”たちは合流できるのか?

フロドは指輪を破壊する事ができるのか?

今回の第二部では“旅の仲間”たちの試練を壮絶な戦いの中で描き、
より“友情”、“”そして“信じる心”が必要となります。
旅の仲間”たちはそれぞれ“信じる心”が、
葛藤”から“確信”へと変わってゆきます。
”を信じ、“自分”を信じて戦う彼らの勇士に、
信じる心”の大切さを教えられた気がします。

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その中で唯一大きな“葛藤”と戦う指輪という“重荷”を背負ったフロド。
そしてそのフロドを信じて共に旅を続けるサム。
かれらの“葛藤”はどちらの“確信”になるのか?

壮絶な戦いと共に第三部へと続く大きな試練。
ここまで来たらもう第三部を観ずにはいられません。
壮大な物語を締めくくる第三部はその“葛藤”との最後の戦いなのです。

全ての結末は壮大な物語を締めくくる第三部へ。

映画史に刻まれる壮大なスケールで描かれたファンタジー超大作の第二部。
全三作に共通することですが、素晴らしい映像、迫力の戦闘シーンで魅せると同時に、
心の“葛藤”や“苦悩”を描くことで“友情”や“愛”の尊さを謳い上げた“不朽の名作”です。




第一部「ロード・オブ・ザ・リング」の感想はこちら

第三部「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」の感想はこちら



評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


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ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

ロード・オブ・ザ・リング
指輪を手にした者が世界を救う。


ロード・オブ・ザ・リング
原題 THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING

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製作年:2001年 製作国:アメリカ 178分
監督:ピーター・ジャクソン
原作:『指輪物語』J・R・R・トールキン著
出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、リヴ・タイラー、ヴィゴ・モーテンセン
   ショーン・アスティン、ケイト・ブランシェット、オーランド・ブルーム

【ストーリー】

世界を支配する力を持つ冥王サウロンの指輪を破壊するために、
ホビットの若者フロドが仲間と共に旅にでる壮大なファンタジー超大作の三部作の第一部。

【感想】

この「ロード・オブ・ザ・リング」三部作は、
映画史に残るファンタジー映画の頂点であり“不朽の名作”です。

映像不可能と言われていた原作を徹底的にリサーチし、CG技術を駆使して、
ピーター・ジャクソン監督が全てを捧げて作り上げた渾身の映画です。

今回は三部作の第一部で、ホビットの若者フロドが叔父のビルボが持っていた、
世界を支配する力を持つ冥王サウロンの指輪を旧友の魔法使いガンダルフから託され、
それを山の火口に投げ込み破壊するための旅に出ます。

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この映画の世界観は本当に素晴らしいの一言です。
原作J・R・R・トールキンが想像した架空の世界「中つ国」。
架空の世界をこれほどまでに詳細に、綿密に描いている映画は今まで観た事がありません。
それは原作の世界観がしっかりと作られていたからこそだと思います。

小説は持っているんですが読みづらかったので実はほとんど読んでません(^^;

でもこの映画を観るだけで原作が持つ世界観をしっかりと認識できるので、
この架空の世界を細部までこだわって映像化した監督の手腕を証明してますよね。

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その世界の中で人間以外にホビットエルフドワーフ魔法使いと、
ファンタジー映画にはかかせない種族達が住んでいます。

この物語の主人公はホビットのフロド
ホビットは人間に近い容姿ですが背が2~4フィートと小さく、わずかに尖った耳、
足の裏の皮が厚く毛に覆われていて靴を履かずに素足で生活しています。
平和と食事を何よりも愛している温厚な種族です。

このホビットの若者フロドが叔父のビルボが持っていた指輪を手にした事から、
この壮大なる冒険の旅が始まるのです。

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ホビットのフロドとサム、その友人のメリー、ピピン、
人間の剣の使い手アラゴルン、ボロミア、
エルフのレゴラス、ドワーフのギムリ、そして魔法使いのガンダルフ。
彼らが9人が“旅の仲間”となり、この壮絶な旅に出ます。

人間より小さいホビットが人間やエルフと共に映し出される映像はまったく違和感がありません。
そしてエルフやドワーフなど別種族が一緒に映し出される映像にも違和感がなく、
CG技術による映像の違和感が限りなく取り払われた素晴らしい映像となっていました。

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この映画の魅力は何と言っても素晴らしい映像ですが、
この物語がこれだけ多くの人々から愛され続けている理由の1つは、
人間(以外の種族も)の“”をしっかりと描いているからなのだと思います。

純粋で完璧な正義の“”ではなく、
善と悪の狭間で苦悩し、“友情”や“愛する心”、“猜疑心”や“妬み”など、
人間が誰しも持つ“心の葛藤”を描いているからこそだと思います。

指輪の力により心の闇が増幅してしまうフロド、
指輪の魔力に魅せられてしまう人間のボロミア、
魔の魅力を持つ指輪に“”を奪われてしまう弱さ。

それは架空の物語の中だけではなく、現実の世界にもある“心の弱さ”なのです。
”を惑わされ己の“欲望”に負けてしまう。
人間(以外の種族も)の“心の弱さ”をまざまざと見せ付けられます。

しかし、人間(以外の種族も)は“心の弱さ”を持つ反面、
友情”や“愛情”という“素晴らしい心”も持っているんです。

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フロドを支えて一緒に旅をするサムとフロドの“友情”、
種族の枠を超えたフロドとアラゴルン、エルフのレゴラスとドワーフのギムリの“友情”。
そして仲間を思う気持ち、それは“友情”であり“”なのです。

人間(以外の種族も)の“”は簡単に“”にも“”にもなります。
その“葛藤”こそがこの物語の主軸であり、
ファンタジーやアクションという枠を超えた“不朽の名作”になったのだと思います。

今回は三部作の第一部なので、ある程度説明&紹介的な内容でもあります。
ですが、開始早々の迫力満点の戦闘シーンでまず心を鷲掴みにされ、
驚愕の映像に目が釘付けになり、登場人物たちの活躍に心踊り、
終わってみれば、もう早く続きが観たくてしょうがなくなってました(^^

そしてこの映画をあと2作も観れるんだという嬉しさが込み上げてきました。

映画史に刻まれる壮大なスケールで描かれたファンタジー超大作の第一部。
全三作に共通することですが、素晴らしい映像、迫力の戦闘シーンで魅せると同時に、
心の“葛藤”や“苦悩”を描くことで“友情”や“愛”の尊さを謳い上げた“不朽の名作”です。




第二部「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」の感想はこちら

第三部「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」の感想はこちら



評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


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フル・モンティ
男6人。失うものは何もない。やるっきゃない…


フル・モンティ
原題 : The Full Monty

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製作年:1997年 製作国:イギリス 92分
監督:ピーター・カッタネオ
出演:ロバート・カーライル、トム・ウィルキンソン、マーク・アディ、スティーヴ・ユーイソン、
    レスリー・シャープ、エミリー・ウーフ

【ストーリー】

生活のために男性ストリップをする事を決意し悪戦苦闘する、
しがない男たちの奮闘する姿をユーモラスに描いたヒューマンコメディ。

【感想】

<フル・モンティ=すっぽんぽん>

この映画のタイトルの意味だけでおバカなポップコーン・ムービーを連想してしまいます。

が、この映画は期待以上に面白かったです(^^
っていうか大好きな作品の一つになりました。

離婚、失業、貧困と暗い話題を題材にしているにも関わらず、
主人公たちは意外と楽観的です(笑)
それはただおバカな物語にしようとした訳ではなく、
暗い雰囲気を吹き飛ばして頑張ろうというメッセージなんだと思います。

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主人公ガスは離婚した妻マンディと子供ネイサンの共同親権を得るために、
養育費を支払わなければならないのだが、6ヶ月間失業中で支払うことができない。

そんな時、人気の男性ストリップ・グループの巡回ショーに潜り込んだガズは、
女性たちの熱気と歓声に驚き、
一攫千金のチャンスと考え男性ストリップ・グループ結成に乗り出す。

めちゃくちゃ安易な発想ですね(笑)
しかも次々と仲間を引きずり込みますが、
全員ワケありで一癖も二癖もある“オッサン”たちばかり。
そんな愛すべき“オッサン”たちが猛特訓を開始します。

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そんな“オッサン”たちのストリップです。笑わずにはいられません(笑)

いい歳した“オッサン”たちが“男性ストリッパー”になるという傍から見ればマヌケな挑戦に、
オッサン”たちの一生懸命さ、ひたむきさに何故か心を打たれます。

最初は「アホだなぁ」なんて観てましたが、物語が進むにつれて次第に格好良く見えてくる。
そしていつの間にか観ている自分も彼らを心から応援している。

それは“どんな事でも一生懸命頑張る”という直向さが、
ストレートに伝わったからなんだと思います。

格好悪くても一生懸命頑張るガスの姿を観て、
最初は呆れていた息子ネイサンも次第にその誠意を感じるようになります。
やっている事はマヌケな事でも、その真意が“”であること。
これが息子ネイサンと同じように、彼らを心から応援したくなる一番の理由なのです。

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主人公ガスを演じているのはロバート・カーライル
実はこの作品で彼を知って、良い味を出す俳優だなぁと関心した記憶があります。
その後いろんな作品でかなり個性的な役を沢山演じてますよね。
お気に入りの役者さんです(^^

オッサン”たちが一生懸命“男性ストリップ”に情熱を燃やす、
そんな情けない姿が逆に格好良い。
爆笑しながらも感動できて、観終えた後に爽やかな気持ちになる映画です。

そしてこの映画を観てあらためて、
“一生懸命頑張る”事が大事なんだと教えられた気がします。



評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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フル・モンティ

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レオン
凶暴な純愛


レオン
原題:LEON/THE PROFESSIONAL

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製作年:1994年 製作国:アメリカ 111分
監督:リュック・ベッソン
出演:ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ダニー・アイエロ、ゲイリー・オールドマン、
   ピーター・アベル、マイケル・バダルコ

【ストーリー】

凄腕の寡黙な殺し屋レオンと12歳の少女マチルダとの純愛を、
スタイリッシュなアクションを交えて描くバイオレンス・アクション。

【感想】

リュック・ベッソン監督作品はどれも好きなのですが、
この映画はその中でも1番好きな作品です。

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愛を知らず、ただ淡々と“掃除屋”の仕事を続ける寡黙な殺し屋レオン。
ある日突然、家族全員を殺されてしまい1人ぼっちになってしまった少女マチルダ。

愛を知らない者と愛を失ってしまった者、そんなふたりが運命的に出会います。

寡黙な殺し屋と12歳の少女。
普通ならまったく接点のない、出会うはずのない二人が、
それぞれの悲しい運命により引き合わされた、そんな気がします。

まったく接点のない二人に唯一共通する点、それは“孤独”。
今まで愛を知らずに生きてきたレオン、突然家族を失ったマチルダ。

レオンにとっては今までの人生は“孤独”だと考えもしなかったんだと思います。
ただ淡々と仕事をこなし、常に居場所を変えるその生活に何の疑問も持っていなかった。
彼の唯一の楽しみは根を張らない観葉植物の手入れをすることだけ。

そこに突然現れた少女マチルダ。
最初は疎ましく思っていたマチルダに対して、次第に心を開いてゆく。
それはまるで、お互いに持っている“孤独”という隙間を埋めるかの様に。

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マチルダとの不思議な共同生活によって、
レオンは今までの“孤独”だった人生に気がついたのかも知れません。
初めて感じる“癒し”や“心満たされる幸福感”、そして自分自身の“存在意義”。
そして無表情だったレオンに次第にあらわれる“喜怒哀楽”。

淡々と暗殺の仕事を続けていた“野獣”の心に“人間としての心”が甦り始めたのです。

またマチルダにとってレオンの存在は家族の“復讐”のためだったかもしれません。
それが次第にレオンの存在が“孤独”になったマチルダの心の隙間を埋め、
癒し”になり、自分自身の“存在意義”を感じるようになったんだと思います。

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お互いの心を少しずつ癒してゆく共同生活の中で、自然と愛情が生まれます。
それは“親子の愛”でも“恋人の愛”でもない人間の本質にある“”。

自分が他の誰かに愛されている、愛する事ができる、そんな“純粋な愛”を感じました。

その感情に対して積極的なマチルダ、不器用な表現しかできないレオン。
同じ“孤独”を持つ二人の今までの人生がそこに表れているんだと思います。

そんな“純愛”とはまったく正反対な過激なバイオレンス。
この映画のもう一つの見所はこのスタイリッシュなアクションシーンです。

麻薬取締局の捜査官スタンフィールドとの攻防は壮絶極まりないアクションの連続です。
ラストの戦いはまったく目が離せませんでした。

二人の間を引き裂く悪魔のごとく切れた狂気の捜査官スタンフィールドの存在が、
レオンとマチルダの“純愛”をよりいっそう引き立てていましたね。

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そしてこの映画が素晴らしい作品になったのは、
最高のキャスティングだったからこそだと思います。

レオン役のジャン・レノ
寡黙な殺し屋で暗殺の腕は一級だが、
愛を知らない不器用な男を素晴らしい演技で演じていました。
マチルダとの交流で次第に心が開いてゆく過程を押さえた演技で表現していて、
レオン役はジャン・レノ以外考えられないですね。

マチルダ役のナタリー・ポートマン
当時12歳だった彼女のデビュー作ですが、存在感、演技力は抜群でした。
あの繊細な表情やしぐさを12歳でやってのける彼女は本当に凄いと思います。
まさにこの役は彼女のためにあったと言っても過言ではないと思います。

スタンフィールド役のゲイリー・オールドマン
最高でした(^^
もうめちゃくちゃ切れまくってましたね~。
なんか楽しんで演じていたような気がします。
あの切れた狂気の演技はやっぱり演技派ゲイリー・オールドマンしかできないですよね。

不器用で常識とは掛け離れている“純愛”の物語と、
スタイリッシュで壮絶なバイオレンス・アクションを融合した切なく悲しい物語を、
最高のキャスティングで魅せてくれます。

レオンとマチルダ、二人の人間の本質にある“愛”を通して、
人として忘れてはいけない“愛する心”を思い出させてくれる名作です。


「君は俺に生きる望みをくれた」

レオンのマチルダへのこの言葉がいつまでも心に残っています。


評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


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ヒート
叫ぶか、黙るか。二人は出会った。いま高鳴る銃撃のシンフォニー!


ヒート
原題:HEAT

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製作年:1995年 製作国:アメリカ 171分
監督:マイケル・マン
出演:アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、ヴァル・キルマー、ジョン・ボイド、
   トム・サイズモア、ダイアン・ヴェノーラ、アシュレイ・ジャット、ナタリー・ポートマン

【ストーリー】

犯罪のプロフェッショナル:ニール・マッコーリーとロス市警の鬼刑事ヴィンセント・ハナ、
二人の運命的な対決を描いた、骨太のサスペンス・アクション大作。

【感想】

アメリカを代表する2大俳優、アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの実質的な共演作です。
そして主演二人以外にも豪華な脇役陣が競演するアクション大作です。

ハッキリ言ってめちゃくちゃ格好良いです!!
まさに“”な二人が一方は犯罪者、一方は警察という良くある設定の中で、
息を呑むほどの最高の緊張感を与えてくれます。

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ロバート・デ・ニーロ演じる犯罪のプロフェッショナル:ニール・マッコーリーと、
アル・パチーノ演じるロス市警の鬼刑事:ヴィンセント・ハナ。

まったく対極の立場にいる二人が、それぞれのプライドを賭けて戦う。
二人の戦いはまるで侍同士の果し合いのような感覚がありました。

お互いに敵に対しても礼儀のある正々堂々とした態度で対決する。
それは、まさしく侍同士の果し合い、命とプライドを賭けた真剣勝負でした。

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戦いの中で、ニールとヴィンセントはお互いの存在に不思議な共感を覚えます。
対極の位置、敵同士でありながら自分と同じ“匂い”を感じ、
同じ“人種”なのだという意識が芽生え始めてゆきます。

それは同じ穴の狢ではなく、光と影、陰と陽の関係。

戦う事を避けて通れない“運命”付けられた二人の男の対決は“宿命”であり、
彼らの対決は“偶然”ではなく“必然”だったのだと思います。

この二人の対決には何か熱いものが込み上げてくる男としての格好良さを感じました。

この物語はニールとヴィンセントの二人の対決を軸に進んでゆきますが、
その戦いに関係する他の人々の物語もしっかりと描かれています。

この映画がただのアクション映画で終わらなかった理由がそこにあると思います。
登場人物全てに「人生」を垣間見ることのできる人間ドラマが、
この物語に奥行きと深みを出していました。


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そして何と言っても見所は約12分間に渡る街中での銃撃戦!!
壮絶で大迫力なこの銃撃戦には目が釘付けになります。

アクション映画特有の度派手な爆破音だけで迫力を出すのではなく、
臨場感溢れるカット、巧みな構成で観る者に緊張感を与え、
迫力あるアクションシーンに惹き込まれます。

主演のロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ。
この二人はもう何も言う事はないですね。
それぞれの鬼気迫る演技、ちょっとした仕草や表情、駆け引きなど、
どれを取っても素晴らしい演技の数々です。

この二人は以前「ゴッドファーザーPARTⅡ」で共演していますが、
時代設定が違う役だったので、実質的にはこの映画が始めての顔合わせになります。
この二人が共演するっていうだけでもう鳥肌ものですよね。
それが骨太の人間ドラマであり、アクション映画ってきたもんですから、
もう卒倒寸前ですね(笑)

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その他、男優ではヴァル・キルマーやトム・サイズモア、ジョン・ボイド、
女優ではアシュレイ・ジャットやナタリー・ポートマンなど、
脇を固める豪華な俳優陣たちも、
物語に深みを与える重要な役を良い味を出して演じていました。

171分と約3時間近い上映時間ですが、
まったく飽きることなくラストまで物語に釘付けになります。

対極の位置にいる二人の男の“宿命”の対決を、
しっかりとした人間ドラマと壮絶なアクションで描いた、
深みのある骨太なサスペンス・アクション大作です。



評価★★★★★★★★★☆(10点満点中9点 …1点)


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ヒート

ヒート (DTS EDITION)



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