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Toy'sの映画感想ブログです。

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うなぎ
男、一人。女、一人。うなぎ一匹。


うなぎ



製作年:1997年 製作国:日本 117分
監督:今村昌平
出演:役所広司、清水美砂、柄本明、田口トモロヲ、常田富士男、倍賞美津子、市原悦子
    佐藤允、哀川翔、小林健三、河原さぶ、深水三章、小沢昭一、寺田千穂

第50回カンヌ国際映画祭:パルム・ドール 受賞

【ストーリー】

かつて妻の浮気に逆上し、妻を殺してしまった男:山下拓郎。
以来、極度の人間不信に陥った山下は仮出所後、理髪店を営みながらも人々との交流を避け、
本音を明かす唯一の存在は刑務所で捕まえた一匹の“うなぎ”だけ。
ある日、山下は河原で自殺未遂の女性:桂子を助ける。
桂子は恩返しにと理髪店の手伝いを申し出て、山下は渋々雇うことにするが・・・

【感想】

第50回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した鬼才:今村昌平監督作品です。

パルム・ドールを受賞した時はこの系統の映画に興味がなく、
しかも邦画にも興味がない時期でしたのでスルーしていた作品なのですが、
嫁さんが今村昌平監督作品の『楢山節考』が観たいと言い出したのがキッカケで、
まずは『うなぎ』を観てみようということになり、ようやく鑑賞することになりました。

今村昌平監督作品を観るのはこれが初めての作品なのですが、
この作品を観て、今村監督はすごく人間を描くのが上手いなぁと感じました。

嫉妬や妬み、憎しみ、猜疑心、そして優しさや思いやり、愛情など、
人間の心に潜む光と闇、表と裏を包み隠さず映し出し、
一人の男が再生してゆく様をしっかりと丁寧に描いていました。

そして今村監督独特の世界観がありますよね。
人間の本質を追求し、その人間の持つあらゆる欲望を、
時に泥沼の人間関係で、時にエロティックな描写で表現していますよね。

人間という生き物を決して綺麗事だけではなく、
泥臭く、そして生々しく描けるのは、
今村監督が本当に人間という生き物が好きなんだということの現れなんだと思いました。

この作品の主人公:山下拓郎は妻の浮気を許せず、妻を殺害してしまいます。
そして、その出来事によって極度の人間不信となり、仮出所後も町の人々との交流を避け、
刑務所で捕まえた一匹の“うなぎ”だけが彼が本音を話せる唯一の存在となります。

刑務所内で手に職をつけ、理髪店を営みはじめますが、
人々との交流を避け、淡々とした日々を過ごします。

そんなある日、山下は河原で自殺をしようとした女性:桂子を助けます。
その恩返しに山下の理髪店の手伝いをしたいと申し出る桂子を、
山下は渋々雇うことにするが・・・

心に傷を負い人間不信となった男。
愛に裏切られ自らの命を捨てようとした女。

心に大きな傷を持った二人が出会い、心と心を交流することにより、
お互いの心の奥底に沈んでしまった人間性を次第に取り戻して行きます。

妻の浮気を許せず殺害してしまった山下は、
妻をしっかりと見ていなかったと同時に、自分自身も見えていなかったのでしょう。
自らの狭い世界に生きていた山下は、その事件をキッカケに、
とても広く深い世界を知ってゆきます。

狭い世界で信じていたものを見失い、
とても広い世界で信じるべきものを知る。

山下は人間性を取り戻して行くと同時に、
大人として、そして人間として成長してゆくのです。

そして愛に裏切られ自らの命を絶とうとした桂子。
山下と出会い、本当の優しさ、人間らしさ、自分の生きる意味を知り、
自らの問題に立ち向かってゆきます。
桂子もまた、大人として、そして人間として成長してゆくのです。

人間という生き物の奥深さが、そこにありました。

主人公の山下拓郎を演じた役所広司はまさにハマり役でしたね。
セリフや演技だけではなく、表情ひとつで感情を伝えてしまう演技力は、
本当に凄いと思いました。
最初の表情と最後の表情では、まったく違った人物に見えるほど、
山下という人間の成長が顔の表情だけで伝わってきました。
現在の日本が誇る名優の一人だと思います。

桂子を演じた清水美沙も透明感のある演技で良かったと思います。
桂子の設定がちょっと古い女性的なイメージがあって、
今の時代にはちょっと合わないなぁと思いましたが、
きっと今村監督の女性像が桂子のような女性なんでしょうね(^^

あと山下と同じく仮出所した男:高崎を演じた柄本明。
この作品の中で一番異彩を放っていて、一番人間の本性がむき出しの男。
このとてもぶっ飛んだキャラクターは彼の真骨頂ですよね。
山下と相反する位置に存在し、山下の心の内を表現するための、
とても重要なキャラクターを見事に演じきっていました。

その他、田口トモロヲ、佐藤允、哀川翔など個性的な役者たちが、
それぞれ個性的なキャラクターを演じて脇を固めています。

そしてこの作品のタイトルでもある“うなぎ”。
この“うなぎ”という存在の使い方がとても上手いです。

主人公山下が人間不信となってから唯一の話相手である“うなぎ”。
“うなぎ”との交流と山下の人間性の回復を上手く反比例させ、
山下の成長を表現する一つのアイテムとなっています。

そして、“うなぎ”の性質と人間の生き様を比例させ、
そこに人間が生きることの真理を見い出す役割にもなっています。

人間の本質、人間性という重いテーマが題材となっていますが、
今村監督流のユーモアと優しさによって、
ラストではとても温かくて柔らかな余韻に包まれます。

欲望や嫉妬、妬みや憎しみといった人間の本質、
人間の汚い部分も全て包み込むような、優しさがそこにあります。

人間が生きて行くためには辛く厳しい現実があります。
どんなに辛い出来事や厳しい出来事があっても生きてゆかなければなりません。
極端に言えば、人間は業や欲の塊です。
でも、それに相反する場所に優しさや思いやる気持ち、愛があります。

そんな表も裏も全てひっくるめて、人間って素晴らしいなぁと思える作品でした。

この作品は第50回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞しました。
人間を愛しているからこそ、包み隠さず描くことができる人間の本質。
今村監督の人間への愛が、この作品を受賞へと導いたのでしょう。

パルム・ドールを受賞した他の作品から比べると、
とても分かりやすく、観やすい作品だと思います。

とは言っても、今村監督独特の世界観のある作品ですので、
やはり一般的に受け入れられる作品でもないのかなとも思います。

世界に認められた作品ですが、とても日本映画らしい、
日本人の映画だなぁと感じました。


評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


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誰も知らない
生きているのは、おとなだけですか


誰も知らない



製作年:2004年 製作国:日本 141分
監督:是枝裕和
出演:柳楽優弥、北浦愛、木村飛影、清水萌々子、韓英恵、YOU、串田和美、岡本夕紀子
    平泉成、加瀬亮、タテタカコ、木村祐一、遠藤憲一、寺島進

第57回カンヌ国際映画祭:男優賞(柳楽優弥)受賞

【ストーリー】

とあるアパートに暮らす母と4人の子供たち。
母はそれぞれ父親の違う子供たちを世間の目から隠すように、学校にも行かせず、
部屋から出ないよう子供達に言いつけて、仕事に出かけてゆく毎日を送っていた。
母親の不在中は12歳の長男・明(柳楽優弥)が家事や弟妹の面倒をみていた。
そんなある日、母は現金20万円と「しばらく頼むね」という書置きを明に残し、姿を消してしまう。
それでも明の働きで、4人兄弟は子供だけの楽しい生活を送るのだが、やがてお金が底をつきはじめ…。

【感想】

1988年に東京都巣鴨で発生した巣鴨子供置き去り事件という実話をベースに作られた作品です。

この作品は第57回カンヌ国際映画祭で12歳の長男:明役を演じた柳楽優弥が、
男優賞を受賞した事で大きな話題になりましたよね。

日本人がカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞するという、
とてつもなく大きな快挙を成し遂げた柳楽優弥の演技はとてもピュアで、
素晴らしい演技だったと思います。

受賞の喜び、そして映画に対する期待感を持って観た本作、
そんな浮かれ気分はどこかに吹っ飛んでしまうほど、その内容はあまりにも衝撃的でした。

1988年と言えば今から約20年前、この作品を観たのが2004年ですから、
その当時は16年ほど前だったんですね。
そんなに昔ではない時代に、こんなに衝撃的な事件があったなんて本当に信じられません。
子を持つ親として胸が締め付けられるほどの悲しさと、
とてつもない怒りが同時にわいてくる、そんな複雑な感情が込み上げてきました。

母親と子供4人。
子供たちはそれぞれ父親が別々で、それを社会的に隠すため、
引越しの際もスーツケースに次男、次女を入れて人目をはばかり、
外に出ることはおろか、学校にも行けない。

母親は子供たちを小さなアパートに残して仕事に出かけ、夜は遊んで帰ってくる。
家事全般と子供達の面倒をみるのは長男の明の仕事。
そんな日々が続いていたある日、わずかなお金と置手紙を残して母親は姿を消してしまう。

残された子供たちは、最初のうちは自由を満喫して過ごしていたが、
お金も底をつきはじめ、生活は次第に圧迫されてゆく。

母親不在の生活は子供にとって、とても辛く寂しい日々だったと思います。
いや、そんな簡単な言葉では言い表せないほど、
精神的にも肉体的にも想像できないほど苦しかったんだと思います。

母親不在の中でも懸命に生きようとする子供たち。
その中でも長男の明はすべての責任を背負い、家事と子供の面倒を見続けてゆきます。

長男の明をはじめ、4人の子供たちはとても純粋で、
自分たちを置き去りにした母親を恨んだり、憎んだりせず、
むしろそんな状況の中でも母親を慕っている。

なんて健気なのでしょうか。

子供たちには一つも悪いことはありません。
全責任は自分勝手な母親にあります。
いや、母親だけではなく、子供たちに無関心な父親たち、
そして他人に対して無関心な世の中にも責任があるのではないでしょうか。

自分のやりたい事、好きな事をするのは全く構わないと思います。
親になってもひとりの人間です。
自分の好きな事を、自分のできる限りの範囲内でやることは必要だと思います。

ただ子供を持ったからには、その責任は全て負わなければいけません。
その責任から逃げることはできないのです。

たとえ望んで産まれた子供でなくても、
子を持つ親となったからには、望まなくても責任は負わなければならないのです。

子供たちだけで生きてゆくことなんて絶対に出来ません。
ただ生きてゆくだけではなく、子供がひとりの人間として成長するためには、
大人が傍にいることが、とても重要なのです。

そう、それは母親だけではなく、父親、祖父母、全ての大人たちが、
子供たちを見守ってあげなければならないのです。

どんなに過酷な状況でも、母親を慕い、誰かに頼りながら、
どんな小さな希望でも信じ続けて、必死に生きてきた子供たち。

かれらの純粋な心、そして生きようとする心は素晴らしかった。

この物語は、その必死に生きようとする子供たちの姿を、
まるでドキュメンタリーのように映し出し、子供たちの生活を淡々と追ってゆきます。

しかし、ただただ悲惨な現状を映し出すだけではなく、
彼らの辛く苦しい生活の中にある、小さな希望や幸せも映し出しています。

表現的にはとても難しいのですが、ドキュメンタリータッチであると同時に、
どこかファンタジーのような雰囲気というか、
現実的であって、現実的でない、不思議な世界観がありました。

そこの部分は、もしかしたら賛否両論なのかもしれませんが、
もし、4人の子供たちの苦難に満ちた日々をリアルに描くだけの作品だったとしたら、
きっと誰もが最後まで鑑賞することのできない、
辛くて苦しくて重いだけの作品になってしまったと思います。

これは自分的な解釈なのですが、ある意味ファンタジーのような世界観で描くことによって、
ひとつの映画としてこの作品を観ることができるのではないかと感じました。
それは現実から離れるということではなく、ありのままでは敬遠しがちな題材を、
より多くの人が鑑賞できるように、あえて映画的な作りにしたのではないかと思うのです。

この作品を鑑賞する人が増えることにより、
実際に起こった悲劇的な事件を、より多くの人たちが知ることができ、
そしてこのような事件が繰り返されないように、
日本中、いや世界中の人々に訴えかけることができたのではないでしょうか。

自分はそう感じました。
そして世界中の人々がこの悲劇的な事件を知り、
自分たち、そして周りの人たちにも、同じ過ちが繰り返されないように、
心に刻んでほしいと願います。

社会の隙間が生み出した“誰も知らない”世界。

この作品によって“誰も知らない”世界が、
“誰もが知っている”世界に変わることを祈っています。


評価★★★★★★★★☆☆(10点満点中8点 …1点)


<DVD情報>





誰も知らない

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