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Toy'sの映画感想ブログです。

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Toy's CINEMA PARADISE
超大作からカルト映画まで、何でも観る雑食映画好きの映画感想ブログです。
   
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生きる
“世界のクロサワ”映画のニューマニズムの頂点に達した名作。


生きる

img2006110212543106961900.jpg

製作年:1952年 製作国:日本 143分
監督:黒澤明
出演:志村喬、日守新一、田中春男、千秋実、小田切みき、左ト全

1953年:ベルリン映画祭 銀熊賞 受賞

【ストーリー】

癌で余命幾ばくもないと知った初老の男性が、これまでの無意味な人生を悔い、
最後に市民のため小公園を建設しようと奔走する姿を描いたヒューマンドラマの傑作。

【感想】

※注:少々ネタバレしちゃってます。観ていない方は注意して下さいねm(__)m


黒澤映画のニューマニズムの頂点にして、日本映画界の“不朽の名作”です。

この物語はヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの『ファウスト』が下敷きにされています。

主人公の渡邊勘治は某市役所の市民課長で三十年無欠勤という経歴を持つ男。
平凡で淡々とした日々を送る勘治はある日病院の診察で胃ガンを宣告される。

妻に先立たれ、男手一つで息子を育て上げた彼に、息子の態度は厳しかった。
胃ガンに侵され、最愛の息子にも愛想を付かされた彼は街をさ迷い絶望する。

勘治は自分の人生を振り返る・・・

平凡で退屈な毎日。
事なかれ主義で盲目の印を押し続けてきた市民課の仕事。

自分の人生はこれで良かったのか?

残り少ない人生をこのままで終わりにして良いのか?

人生の最後を知った男は自分の今までの人生を恥じ、残りの人生を精一杯生きることを決意する。
そして市民の声に初めて耳を傾け、市民のために努力するようになる。

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主人公の勘治は観ているだけでもイライラするほどの小心者。
背中は曲がって猫背になり、しゃべり方もボソボソと話し、何を言っているのかも良く分からない。
誰に対してもペコペコしていて、自分の人生に問題が起きないように見て見ぬフリをして生きている、
そんないわゆるダメ人間的な親父。

それが胃ガンである事を知り、人生に絶望し、自分の人生を振り返った時、
勘治の心に変化が表れます。
それは余命少ない人生を悔いのない人生にしたい。
今までの悔いある人生を恥じ、自分の“生きる目的、“生きる”事の意義を見出そうとするのです。

死に直面した時に初めて考える“生きる”という事。

その“生きる”意義を市民からの要望に見出します。
下水道を堀り、新しい児童公園を作る・・・それが勘治にとっての“生きる目的意義になるのです。

普段は意識しない“生きる”と言う事。
笑ったり、泣いたり、怒ったり、喜んだり・・・人の人生には多くの出来事があります。
楽しい事もあれば、つらい事もある。
人と出会い、そして別れもある。
人生の中にある多くの出来事、それは自分自身の経験自分が生きていた証でもあるのです。

生きる”目的、意義は人によって違いがあります。
仕事に生きる、家族のために生きる、趣味に生きる・・・皆それぞれです。

ただ自分の人生を振り返った時に、それで良かったのか?と疑問に思うかもしれません。
もっといろいろな事が出来たんじゃないか?
あの時もっとあれをしていれば違ったんじゃないか?
何故あんな事をしてしまったんだろうか?
充実した日々を送ってきた人でも、そう感じる事があるかもしれません。

悔いのない人生を送る・・・それはとても難しい事です。
誰もが成功できる訳でもなく、誰もが素晴らしい人生を送る事ができる訳でもありません。

大切なのは自分の人生がそれで良かったと思えるように、
今を懸命に“生きる”ことなのではないでしょうか?


この映画を観てそう感じました。

失敗や後悔もあるかもしれません。
でも何もやらないまま自分の人生を悔いるよりは、
何かをやって失敗したり、後悔した方が人生を有意義に過ごせると思うのです。

勘治が“生きる”意義を見出した公園建設。
それは頑張っても実現しないかもしれない、
実現したとしてもそれが本当に良い事なのか分からない。

でもその実現のために動き出した勘治の人生は輝いていました
彼の人生の中で恐らく一番生きている実感を味わった瞬間なのではないでしょうか?

自分が輝ける瞬間、自分が今生きているという実感を味わうことが、
“生きる”と言う事の大切さなのではないかと思います。


公園のブランコに乗って「ゴンドラの唄」を歌うシーン。
勘治が“生きる喜び目的、そして意義を見出し、生きた証を残した充実感に溢れていました。

日本映画史上に残る屈指の名シーンです。

2005-10-09.jpg

主演の志村喬
彼の演技は今までの中でも最高峰だと思います。
押さえた演技、やりきれない心情を素晴らしい表現力で演じていました。
この役は志村喬以外考えられないですね。

先日TVドラマで「生きる」をリメイクしてましたね。
渡邊勘治を演じたのは松本幸四郎
実はこのTVドラマは仕事で見れなかったんですが、
松本幸四郎では“生きる強さ”がありすぎて、渡邊勘治を演じきれないような気がします。
両作とも観た方がいらっしゃいましたら感想を教えて頂けるとありがたいです。

そしてハリウッドでもトム・ハンクス主演でリメイクが予定されてますね。
こちらもトム・ハンクスだとやはり“生きる強さ”がありすぎて演じきれない気がしてなりません。
ハリウッドリメイクなのでちょっと違った演出になるのかも知れませんが・・・
でもちょっと期待してます。

この映画は観る人の年代によって感じ方が全然違うと思います。
いろいろな年代の人たちに見て頂きたいと同時に、
歳を重ねるごとに観て続けて頂きたい映画です。

死に直面した男が今までの人生を振り返り、
残り少ない人生に“生きる”ことの意義を見出し、
余命僅かな人生を“生きた証”を残す事に捧げる姿を描く、
ヒューマニズムの頂点であり、日本映画界の“不朽の名作”です。




評価★★★★★★★★★★(10点満点中10点 …1点)


パーフェクト!!
日本映画界の“不朽の名作”であり、
Toy'sの中でも“不朽の名作”なのでToy's殿堂入りです!!



<DVD情報>

生きる

黒澤明 : THE MASTERWORKS 3 DVD BOXSET



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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

椿三十郎
“世界のクロサワ”の、そして“世界のミフネ”の痛快娯楽時代劇!!


椿三十郎

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製作年:1962年 製作国:日本 96分
監督:黒澤明
原作:『日々平安』(山本周五郎)
出演:三船敏郎、仲代達矢、加山雄三、団玲子、志村喬、田中邦衛、小林桂樹

【ストーリー】

上役の不正を暴こうと立ち上がった9人の若侍の話を図らずも聞いていた凄腕の浪人が、
権謀に疎い彼らを放っておけず力を貸すことになる痛快アクション時代劇。

【感想】

“世界のクロサワ”の痛快娯楽時代劇です。
そして黒澤監督の時代劇の中で「七人の侍」「用心棒」と並び大好きな作品です。

「用心棒」の主人公も三十郎なので続編的なもののように思えますが、
時代設定などが違います。
主人公の設定だけを同じにした別の時代の物語、
として考えるのが一番良いのではないでしょうか?

白黒映画で時代劇なのですが、両方とも苦手な方でもすんなり入り込めると思います。
それだけこの映画には“映画としての面白さ”が詰まっているんです。

この“映画としての面白さ”であり最大の魅力は、
何と言っても痛快娯楽時代劇であること。
黒澤監督を敬愛するスピルバーグ監督作「インディ・ジョーンズ」シリーズのような、
冒険活劇の基となる娯楽性があります。

時代劇には必要不可欠な殺陣シーン、物語の随所に入るユーモア、
そして練りに練られた計略など痛快で楽しめる“映画としての面白さ”が満載です。

20060906_246038.jpg

そして何と言ってもこの映画の魅力は主人公の三十郎。
ぶっきら棒なじゃべり方でボロボロの服を着た、
一見落ちぶれた素浪人の様に見えますが、、
実際は情にもろく、頭脳明晰で剣の腕前は超一流の凄腕浪人なのです。

この三十郎を三船敏郎が魅力的に演じています。
侍と言えば三十郎、そして三船敏郎という定義が自分の中に出来てしまう程、
インパクトが大きく、とても魅力的なキャラクターを演じていました。

計略を練り、上役の不正を暴くために奮闘する三十郎と9人の若侍の姿に、
ハラハラすると同時に、随所に入るコミカルな部分。
これがこの映画の面白さに深みを出すスパイスとなって効いていましたね。
特に城代家老の夫人と三十郎のまったく真逆な2人の会話は面白かったです。

tsubakisanjuro.jpg

そんな会話の中でとてもインパクトのあるセリフがありました。
城代家老の夫人がギラギラとした狂犬のような三十郎に対していうセリフ。

「本当に良い刀は鞘に収まっているものです。」

とても深いセリフですよね。
良い刀は必ず鞘に収まっている。
鞘がない刀はボロボロになり朽ち果てていくだけ。
三十郎を一言で言い表したとても深くインパクトのあるセリフです。

この「椿三十郎」では「七人の侍」や「用心棒」と比べると、
殺陣シーンがあまりありません。
原作がこの映画と違い、気弱で腕もない主人公だったからだと思いますが、
それでも見所は沢山あります。

その殺陣シーンの最大の魅力は、
敵役の仲代達矢演じる室戸半兵衛とのラストの一騎打ちです。
これはもう日本映画史に残る屈指の名シーンですね。
このシーンを観た後はしばらく動けませんでした。

アクション、ユーモア、脚本、構成、キャスティング、全てが素晴らしく、
また全てが上手く融合されていて、物語にどんどん引き込まれる、
“映画としての面白さ”が詰まった思いっきり楽しめる痛快娯楽時代劇です。


古い作品ですが、今観てもまったく色あせていない素晴らしい映画です。


現在、織田裕二主演でこの「椿三十郎」がリメイクされてますね。
ちょっとだけ予告を観ましたが、
新たに脚本を作るんではなくてオリジナルの脚本を使用しているんですねぇ。
劇中のセリフや構成がオリジナルとほとんど一緒でした。

ただちょっと心配なのは主演が織田裕二なことです(^^;
やはり三十郎は三船敏郎のイメージが強すぎるので、織田裕二だとちょっと弱いかなぁと・・・
取り合えず公開されたら観てみるつもりです。


では最後のシメは三十郎の言葉を借りて、

「あばよ!」



評価★★★★★★★★★★(10点満点中10点 …1点)

パーフェクト!! Toy's殿堂入りです!!


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